気がついたら執行役員が増えていた 〜狙って経営体制を強化したんじゃなくて自然に強化されていたという話〜
今回のプレスリリースのタイトルはこうだ。
YoubeYou株式会社は「個人理念」を捉えた個人のアーティスト性を経営に実装する「創造性ベースの経営モデル」へ経営体制を強化します
あたかも狙ったように見えるかもしれない。
しっかりと描かれた経営戦略として執行役員を増やしたように見えるかもしれない。でも現実はそんなに計画的ではない。
3年前の2023年2月に僕は井尾ととあるイベントで出会った。
その時のYou be You は、株式をほぼ一人の株主が保有している状態から33.3%以上の株主がいない30人近くの株主で株を保有する「みんなの会社化」をちょうど実現する時だった。
株は分散保有に移行したが、実際の事業創造・運営は代表の井尾の一極集中で、井尾のインスピレーションから生まれる事業アイデアを少ないメンバーが必死に回すというものだったというのが実情だったと言える。
そこに僕が戦略アドバイザーとしてボランティア的に加わり、まずは収益性の高い事業を作るお手伝いとして入った。参宮橋に構えるアトリア参宮橋の賃料は決して安いわけではなく、毎月出ていく賃料を賄うための事業が必要だと判断したためである。
しかし、事業は当然アイデアを出しただけで動き出すわけもなく、僕は事業アイデアを出し、自分で立ち上げ、自分でオペレーションも回すことになる。
この時点で、You be You は井尾と細野の二極集中になる。井尾がアトリアを中心とした「本来の自分を生きる」コミュニティのマネジメント。細野が新規事業の立ち上げとマネジメント。
しかし、You be You の中心にあるのはアトリアコミュニティ。まずは中心にあるアトリアコミュニティが健全に回っていないと周囲にある新規事業がうまく立ち上がるはずもない。
そこで、僕は新規事業も立ち上げながらも、アトリアコミュニティの運営、つまり実際の、既存事業のマネジメントに入っていく。もうその時はアドバイザーなんかじゃなくて、実際の経営戦略を描き、事業戦略を描き、オペレーションにも突っこみ、フォルダ管理やSlackの立ち上げ、会議体の設計まで何でもやった。そして、その動きを見て、戦略アドバイザーから取締役になった。
「取締役になった」と書いたが、実際には「もう取締役であった」という表現が正しいと思う。
You be You では仕事のアサインも役職のアサインもしない。その人のあり方が自然とそうなったらその状態に後から名前を付けるだけ。「●●(仕事)担当」や「役職」などは状態を表現するだけで、あなたは「●●(仕事)」を担当してくださいとか「役職」になってください、とかそういう普通の会社で行われるアサインメントがない。
会社に決められるわけでもなく、個人が決められるわけでもなく、状況が立ち上がったのを見て慎重にポップに名前をつける。
そんな状態でよく会社が回ると思うけど、とにかくない。立ち上がった現実に便宜上名前をつけるだけ。
そして、今回の新執行役員の3人も気がついたら執行役員だったという感じが本当のところ。
新任1人目。気がついたらCDO(Chief Direction Officer)になっていた工藤 加奈恵(かなえちゃん)
かなえちゃんは井尾が次々と思いついてしまう事業アイデアや企画アイデアを、すぐそばで推進することを必死に食らいつきながらやってきた。
井尾は右脳の人だから、事細かに背景を説明したり、細かく指示をしたりなんてしないから、それらをアンテナビンビンに張って察知しては、一歩先を描き続ける訓練を2年近くやり続けてきた。

元々、企業内プロジェクトマネージャーとして多数の事業推進を経験し、その後、M&Aおよび企業再生領域にも携わってきたかなえちゃんが、その持ち前の整理・推進能力をもって、井尾の曖昧模糊とした状態の企画を推進(ディレクション)してくれることはYou be You にとって何とも頼りがいのある存在になってくれている。井尾の隣で全部の球を拾い、前に進めることは並大抵の察知能力では難しいけど、かなえちゃんの理念が「誰もが安心して素直な自分を表現できる世界を創造する。目的を共にする仲間と奏でるハーモニーを味わい尽くす」であることを聞くと、You be You におけるこの役割はかなえちゃんのために用意されていたんじゃないかと思うぐらい自然と受け取れる。
新任2人目。気がついたらCMO(Chief Management Officer)になっていた村中 謙太郎(けんちゃん)
けんちゃんは約1年前、上場企業の執行役員まで務めて、その後独立したばっかりの時に僕と出会った。ご自分の事業を立ち上げたいと思っていてボーダレスジャパンのプログラムに参加されていた時にたまたま僕がメンターとして壁打ちをさせてもらったことがきっかけ。

けんちゃんは、とにかく人の話をしっかりと聞き届ける。どこまでもどこまでも聞いてくれる。浅い段階でアドバイスなんて言わないし、何なら最後までアドバイスなんて言わない。その人の存在をしっかりと受け止め、目の前に立ち続けてくれる。けんちゃんのマネジメントは管理するマネジメントではなく、存在を認め合うマネジメント。けんちゃんの理念が「どんな環境や関係性にあっても、誰もが互いの自分らしさを大事にし合い、共に歩むことができる組織や社会を創る」であることを聞くと、納得しかない。事業を進めるために人を犠牲にするのではなく、お互いに自分らしさを大切にし合って共創することを絶対に諦めないけんちゃんがそこにもう存在してくれていることが本当に心強い。
新任3人目。気がついたらCEBO(Chief Embodier Officer)になっていた山下 健介(けんすけさん)
けんすけさんは、元々は僕が独立した2020年から4年間僕のコーチングを毎月欠かさずお願いしていた恩人。本当の元々は同じ音楽コラボレーションアプリのユーザーとして出会ってるんだけど、もうその時からハーモニーを奏でている仲。まさかこんなに近くで一緒に働けることになるなんて思ってもみなかった。

けんすけさんは、とにかく繊細な感性の持ち主。そして、言葉にならない感覚的なものを捉えて、絵や言葉で具現化(Embody)して伝え返してくれる。その結果、本人が自分では気付けなかったことに気付ける。そんな特殊能力を持っている。けんすけさんがYou be You に関わってくれてから、井尾が言葉でうまく言い表せないことをけんすけさんが図にして解説してくれる。めちゃめちゃ分かりやすい。井尾は「私の言いたい事と1mmもずれがありません」とよく言ってる。信じられない。僕は井尾が何を言いたいのかわからず、よくぶつかってきたから僕からしたら救世主が現れた感じ。けんすけさんの理念は「誰もが自分の存在そのものを自分で認め生きている世界を、みんなで創る」。自分の中にある繊細さも含めて感じていることを全てあるものとして自分が認められている状態を願い、それが自分だけじゃなくてみんなと創りたいと願ってる。だから、けんすけさんはEmbodyすることで自分の中も、その人の中もあるものを「そのままある」と認めてあげたいんだと思う。
今回の新任の一番の目玉はCBO(Chief Branding Officer)になっていた井尾 佐和子(さわこし)
さわこしは、You be You ができた7年前からCEOとして、経営を必死にハンドリングしてきたし、アトリアというコミュニティのソースとして中の深さと純度を保つことに全力を注いできてくれた。そのことはものすごいことだし、子育てをしながら、コロナを経てもアトリアを守り続けてくれたことに感謝したい。しかし一方で、そこに必死になることで、彼女の元々の魅力であるブランディング・デザインの力はずっと封印されてきていた嘆きを僕はずっと隣で聞いてきた。

アトリアという素晴らしい空間・コミュニティを生み出したのは間違いなくさわこしのブランディング・デザインの力であるが、アトリアを生み出してからはその運営にかかりっきりで本来の力を発揮できていなかったんだ。
さわこしの理念は「Life is Art 生き方そのものがアートという生き方の人が増える社会を創造する」。もちろんこれからもYou be You のグローバルソースとしてCEOを務めながらも、ここからはまずはさわこし自身がArtのような生き方をして、ブランディングの力を最大発揮しながら生きることが、彼女の理念を生きる上で絶対に必要なことだ。
そのことにより、以下のような経営スタイルがいよいよ本格実装に向かう。
経営とは、ひとつの創造行為である。コミュニティとは、個人理念を捉えた皆が、共に創るアートプロジェクトである。社会デザインとは、生成され続ける表現である。事業とは、壮大なキャンバスである。
今回、さわこしがCBOとしての人格を取り戻すと同時に、新執行役員3人が立ち上がったことは必然であり、ぞれぞれが本来の力を発揮することでYou be You の理念である「全ての人が本来のわたしを生きる」を体現した組織になっていく。
忘れちゃいけない陰の立役者。CAO(Chief Administrative Officer)の高橋 奈央(なおさん)
なおさんは、僕がYou be You に関わる前からアトリアのコミュニティマネージャーとしてさわこしを一番近くで支えてきてくれた一番の功労者。
僕が初めてアトリアを訪れた時になおさんに出迎えて貰えて、なんて気持ちのいい空気感の人なんだろうと、アトリアの空間の素晴らしさに加えて、人が素晴らしいんだと感動したことを覚えてる。

なおさんは元キャンドルアーティスト。自然を愛し生きとし生けるものを平等に愛し、藤野で暮らしている。参宮橋からはるかに遠いところに住みながらも、この数年間さわこしと二人三脚で一緒にアトリアを守ってきてくれた。
きっと不慣れであろう会社のアドミンの部分を引き受け、必死に学びながら支えてきてくれたことを本当に感謝してる。さわこしが思いっきり正面に出られるようにそれ以外のことは全部引き受けますという武士のような覚悟で、言葉通り、身を粉にしてアトリアという空間やコミュニティを守ってきてくれた。
なおさんの理念は「生きとしいけるものの存在そのものを許し合い認め合い愛ある存在でいることで世界を創造する」。
ここからはなおさん自身もクルーとして「本来の自分を生きる」アーティストとしての活動を始めるので、僕も一緒にYou be You という意識磁場をアドミンとして支えていきたい。
最後にあらためてCSO(Chief Sustainable Officer)に就任させてもらった細野真悟
普通CSOのSはStrategyのSで「戦略」という戦争用語を用いた肩書だった。過去に僕はローンディールのCSO(Strategy)としての肩書をいただいていた。その時も既に「戦略」を考えていたというよりは、どうすればローンディールがローンディールらしく発展していけるかを考えていたので「戦略」という言葉に正直違和感を感じていた。

今回のCSOは「Sustainable」のSで、持続可能性である。もちろん、幸せに発展することには寄与したいと思うけど、本当の共創というのは何が起きるか分からないことを楽しむものだから、最低限、持続可能性が担保されていれば、みんな恐怖から動かずに、豊かに巡らせることができると信じて、その役割を担わせてもらうことにした。
この経営体制で、事業の持続可能性とコミュニティの循環を両輪で磨き、「みんなの会社化」を本当に社会実装するフェーズへ踏み込みます。
ここからのYou be You にさらにご注目いただきたいのと、みなさんとご一緒できる機会をたくさんつくっていくのでぜひ飛び込んできてください。
よろしくお願いします。
会社概要
You be You 株式会社は、他者との違いの先に価値を見出す「共創創出プラットフォーム」Atlyaを中心とした生命体組織です。
“本来の自分の在り方・生き方”を
創造し発信することで、他者との価値の共創が実現する。
このような生き方を私たちは”ワタシクリエイト”と呼び、
自社コミュニティAtlyaの中心コンセプトとし活動する生命体的組織です。
コミュニティAtlyaは常に学び合い、お互いの成長をサポートしホールドし合う、ラーニング・コミュニティであり、ここから生まれるプロジェクトは、経済的な循環とソーシャル課題の解決を両輪として、社会に向けて展開していきます。
You be You株式会社:http://youbeyou.co.jp
Atlyaコミュニティについて : http://atlya-co.com
You be You株式会社の「みんなの会社化」コミュニティカンパニーについて:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000110141.html
会社名 You be You 株式会社
代表者 井尾佐和子
設立日 2018年2月
所在地 東京都渋谷区代々木4-50-13
お問い合わせ先 info@atlya-co.com /https://youbeyou.co.jp/
