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初めての家族旅行の話|双子0歳でリゾナーレ八ヶ岳に行ったら、無謀だったけど最高だった

0歳11ヶ月の双子を連れて旅行。
正直、無謀だと思ってた。

だって家を出るだけで遠征だ。
普段のお出かけでさえ、小旅行レベルの荷物が必要なのに。

オムツ30枚。
着替え(なぜか毎回想定の3倍必要)。
ミルク一式。
哺乳瓶×4。
消毒グッズ。
抱っこ紐×2。
「なんかあったとき用」の袋。

ぎゅうぎゅうのトランクを閉めながら、「これ、一泊だよね?」と自分に突っ込みたくなる量。

行き先はリゾナーレ八ヶ岳。

結婚記念日のお祝いも兼ねて、ちょっと奮発。
双子、人生初の旅行。
親、だいぶ震えてる。


移動は双子のフェス会場(強制参加型)

レンタカーを借りていざ出発。

出発30分、ひとりが泣く。
あやす。
もうひとりも泣く。
完璧な二重奏。
車内は即フェス会場。
サービスエリアに緊急ピットイン。
ミルク→オムツ→あやす→汗だく。

家にいる方が楽かも。
でも不思議と、「やっぱ無理だったね」とはならなかった。
なんかもう、笑うしかない。

リゾート、部屋に入って5分で現実

リゾナーレ八ヶ岳に着くと、
ウェルカムワインとシャーベットがお出迎え。
そうそう、これでこそリゾート。

ウェルカムされている!
ハロウィン時期だったので、かぼちゃがいっぱい

チェックインして、コテージ状の部屋にテンションが上がる。
散らかってない部屋、最高!と思ったのも束の間、床に広げられる育児グッズの山と双子のおもちゃ。
リゾート感、秒で終了。

それでも、部屋に備え付けられたおもちゃで楽しそうに遊ぶ双子を見て、まあいいかと思う。

その後は、ハロウィンの時期だったので
飾り付けられた敷地内を仮装して散策。

無料貸出の衣装でかぼちゃに扮する双子
親も仮装


産後初めてのレストランディナー

散策後、双子をホテルの託児に預けて夫とふたりでレストランへ向かう。

歩きながら、無意識にバッグを探った。
あれ?オムツポーチ、持ってないよね?
……ああ、今日はいらないんだった。

預ける直前、ほんの少しだけ胸がざわついた。
「本当に大丈夫かな」って。
でも同時に、「私たちも、少しこんな時間があってもいいよね」とも思った。

産後、初めて夫とふたりでレストランに座る。
テーブルの上には、ちゃんと整えられたカトラリー。白いお皿。キャンドルの灯り。

誰も泣かない。
呼ばれない。
立たなくていい。
ちょっと前までは当たり前だったことが、この時は奇跡のように感じた。

最初の一皿。
ひと口食べた瞬間、思わず顔を見合わせた。
「……おいしい」
本当に、おいしかった。
今まで行ったレストランの中でも、1、2を争うくらい。
山梨のワインと料理のマリアージュが、口のなかに広がる。

一品一品丁寧に紹介される料理とワインたち。
ぶどうの香り。ソースの奥行き。余韻。
ちゃんと味わえた。
「食べる」って、こんなに豊かなことだったんだ。

産後、私の世界はずっと半径数メートルだった。
授乳クッションの上。
ベビーベッドの横。
リビングとキッチンの往復。
気づけば、自分が“母”だけになっていた気がしていた。

でもあの夜、ワインをひと口飲んだ瞬間、
「あ、私、まだ私だ」って思えた。
母である前に、ひとりの人間で、味を楽しめて、
会話して、笑える人間だった。

「双子が産まれてから、今日がいちばん楽しそうだね」と夫が言った。

その一言で、張りつめていた何かが、ほどけた。
双子が生まれてから、必死だった。
寝不足も、不安も、うまくできない自分への苛立ちも、全部抱えて走ってきた。
でもあの夜、「ここまでやっとこれたね、大変だったよね」って、やっと自分たちに言えた。

せっかくの2人の時間なのに、
会話の8割は双子のことだった。

「最近、あの子よく笑うよね」 「つかまり立ちもうまくなったよね」 「そろそろ離乳食も卒業かな」

結婚記念日のディナーなのに、 ロマンはどこへ行ったんだろう。
それでも、確かに夫婦の時間を過ごせていると感じることができた。
普段の業務連絡のような会話から離れて、私たちは親でありながら夫婦なんだということを久しぶりに思い出せた夜だった。

▼託児付きのとっても美味しいレストラン

初めてのプールで世界がひらけた瞬間


翌日、双子は生まれて初めてのプールへ。

リゾナーレ八ヶ岳の室内プールは、 小さな子でも入りやすい設計で、温度も優しい。
波のプールやボールプール、噴水など、面白い仕掛けもたくさん。

双子、最初はきょとん。

噴水に手を伸ばして不思議そうな顔。
顔に水がかかって大泣き。

でも波のプールでは、浮き輪でプカプカ浮かびながら声を出して笑っていた。

あんなに大変だった移動も、 重たい荷物も、 寝不足も、全部どうでもよくなるくらい、 楽しそうだった。

双子は覚えていないかもしれないけれど、
たくさんの「初めて」が詰まった旅行だった。

「世界って、こんなに広いんだよ」

言葉では伝えられないけれど、 体で感じてくれている気がした。

大変だけど、楽しいよ

0歳児連れ旅行は、正直ラクじゃない。
スケジュール通りになんて進まないし、 ミルクの時間で予定は崩れる。

でも。

大変さの中に、 ちゃんと“楽しい”がある。
0歳でも、 覚えていなくても、家族の時間は、ちゃんと積み重なっていく。

あの夜のワインの味も、 プールではしゃぐ姿も、私たちの記憶には、ずっと残る。

双子育児、大変だけど——世界はちゃんと、広がっていく。


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KIKKA|双子育児×管理職 いただいたチップは、双子とのお出かけやおやつに使わせていただきます。双子のご機嫌を糧に、私も執筆がんばります。