JW1007 狛犬が狼に
【東征帰還編】エピソード13 狛犬が狼に
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
ここは、国師岳の山頂。



東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)一行は、この地にて、三柱の神を祀ろうとしていた。

わかたけ「して、三柱の神とは?」
タケル(30)「大山祇神、大雷神、高龗神だ。」
長広「こうして、建てられたのが、大嶽山那賀都神社ですぞ。」
スキピオ「されど、地図を見てみるに、奥宮と書かれておりまするぞ?」



長広「そののち、遷座されたのじゃ。」
スキピオ「では、二千年後は?」
長広「山梨県山梨市の三富上釜口に鎮座しておる。」





タケル(30)「では、次に進もうぞ。」
ウィル「何処に向かうんだ?」
タケル(30)「雁坂峠を越えて、知知夫国(今の埼玉県秩父市周辺)に入る。」



こうして、一行は、知知夫国に入ったのであったが・・・。
タケル(30)「ふむ。あの山に登ろうぞ!」
イゴット「義兄上ぇぇ。また、登山でっか?」
タケル(30)「そうだ。あの山で、国見をしようと思ってな・・・。」
イゴット「国を見渡すんやね?」
タケル(30)「そうだ。」
たっちゃん「あの山は、妙法ヶ岳ですぞ。標高は、1329mになりまする。」


そして、一行は、山に登り・・・。
タケル(30)「おお! なんと、見事な! 山や野が、美しい!」
たっちゃん「左様ですな・・・。」
タケル(30)「よし! 知知夫が、永く安らかであるよう、祈り奉り、伊弉諾神と伊弉冉神を祀りし社を建てようぞ!」
押根「こうして、建てられたのが、三峯神社ですぞ。」
スキピオ「ん? こちらも、地図を見てみるに、奥宮と書かれておりまするぞ?」



バヤジト「遷座したのでは?」
押根「その通りじゃ。」
スキピオ「では、二千年後は?」
押根「埼玉県秩父市の三峰じゃ。」






すると、そこに、白い狼がやって来た。
白い狼「みんな! 久しぶりだね!」

タケル(30)「ん? 汝は、大口真神こと『マカミ』ではないか!」
マカミ「そうだよ。エピソード981以来だね。」
わかたけ「なにゆえ、汝が、ここに居るのじゃ?」
マカミ「僕は、三峯神社の使いでもあるんだよ。」
たけし「本当ですか?」
マカミ「狛犬を見てごらん。」
タケル(30)「狛犬?」
たけし「あっ! 狛犬が、狼になってますよ!」

マカミ「僕が、社を守っているんだよ。」
タケル(30)「そうか・・・。これからも頼むぞ。」
マカミ「任せといて!」
ルフィ「ところで、『マカミ』を祀る、遠宮とか、御仮屋と呼ばれる社が有るって、ホントでやんすか?」
マカミ「ホントだよ。三峯神社の摂社として、祀られてるんだよね。」




疾風「モォォ!」
ルフィ「ふむ。羨ましいと言ってるでやんす。」
マカミ「ちなみに、三峯神社の境内には、皇子を祀る社も有るよ。」
ナッカ「皇子! 良かったっすね!」
タケル(30)「己が建てた社に、己が祀られて、良いのだろうか・・・。」
ナッカ「何、言ってるんすか! ありがたく思わないと、ダメっすよ!」
タケル(30)「う・・・うむ。」
マカミ「ちなみに、皇子の銅像も有るよ。」


バヤジト「立派な銅像ですな!」
ウィル「よく分かんねぇけど、凄え!」
タケル(30)「と・・・とにかく、次に進もうぞ。」
マカミ「それじゃあ、みんな、気を付けてね!」
タケル(30)「『マカミ』も、達者でな。」
こうして、一行は、進軍を再開したのであった。
つづく
