それでも山に行く理由 vol.58 拝啓15の私へ-クレイドルマウンテンの岩峰より-
12:30
昼食を終えてから約1時間。
岩はますます大きくなり、
一歩進むたびにその存在感を増していく。
それでも、山頂はまだ見えない。
登山道は山をぐるりと
巻くように続いていた。
おそらく、真正面からでは
傾斜が急すぎて登れないのだろう。
巨岩をよじ登り、また歩く。
少しずつ標高を上げながら、
ゆっくりと山頂へ近づいていく。
12:58
突然、視界が開けた。
クレイドルマウンテン南側の展望地だった。
目の前には、どこまでも続く山並み。
この先には、約65kmにわたって続く Overland Track が眠っている。
2億年以上前の
ゴンドワナ超大陸時代から続く
ナンキョクブナやシダの森。
幾重にも重なる岩山。
石灰岩の地層が大きくうねり、
その先は霞の中へと消えていく。
さらにその向こう。
約2,600km先には、南極大陸がある。
この壮大な景色を眺めながら、
ふと思った。
高校から始めた山登りは、
私をこんな場所まで連れてきてくれた。
もし、あの日。
高校へ入学したばかりの私が、
山に出会っていなかったら。
きっと、この景色を
見ることもなかっただろう。
海外の山を歩くことも。
英語で女の子に声をかけることも。
タスマニアまで来ることも。
そして、この風を感じることも。
人生は、小さなきっかけで大きく変わる。
だから今は、あの日、
山へ一歩踏み出した15才の私へ、
「ありがとう。」
そう伝えたい。
この山の自然の空気を、
服として纏える場所があります。
北タイの手仕事から生まれた
ナチュラル・ハンドメイド
快適ウェア
この感覚を形にした服がGENIEです。
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