それでも山に行く理由 vol.45 クレイドルマウンテン 近くにいると見えないもの
15:40
万博のパビリオンのような
ビジターセンターへ入る。
モノクロームでクールな外観とは対照的に、その内部はどこか宇宙ロケットの
搭乗ゲートを思わせた。
木目の天井からは、金色の枝を
モチーフにしたオブジェが吊り下げられ、
柔らかな照明に照らされている。
黒を基調としたインテリアと、
床に落ちる木漏れ日のような影が、
人工的な空間に不思議な
心地よさを与えていた。
無事に、明日のシャトルバスの予約と
国立公園の入園手続きを
済ませることができた。
せっかくだから、中を少し歩いてみる。
ビールサーバーのような給水機。
そして窓いっぱいには、「The Overland Track」と書かれた登山道の
断面図がステッカーで貼られていた。
タスマニアを代表するトレイルコースと、
その高低差が一目でわかる。
地図ではなく、山そのものを
切り取ったような展示だった。
15:45
隣接する「PARKS SHOP」と呼ばれる
土産店は、すでに閉まっていた。
営業時間が終わったのか、
定休日なのかもわからない。
少し気になったけど、明日もここへ来る。
今日はひとまず諦めることにした。
フォード・ディーゼルを走らせ、
今夜の宿へ向かう。
16:10
到着したのは、「WILDERNESS VILLAGE」
45棟のコテージが並んでいて、
私のは5番だった。
車を前に停め、荷物を運び込む。
食料品を冷蔵庫へ詰め込み、
ようやく一息ついた。
まだ外は明るい。
夕食には少し早い。
せっかくだから、近くのトレイルを
歩いてみることにした。
コテージから少し離れた、その時だった。
ふと、視界の先に山が現れた。
明日登る、クレイドルマウンテン。
なぜか、あれほど立派だった
ビジターセンターからは見えなかった山が、少し離れた場所からは、
はっきりと見えていた。
近くにいると見えないものがある。
少し距離を置いて、
初めて見えてくるものもある。
山も、人も、人生も、案外
同じなのかもしれない。
この山の自然の空気を、
服として纏える場所があります。
北タイの手仕事から生まれた
ナチュラル・ハンドメイド
快適ウェア
この感覚を形にした服がGENIEです。
→ プロフィールから
https://genienature.official.ec/
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