それでも山に行く理由 vol.57巨岩の惑星へ-クレイドルマウンテン-
11:30
昼食を終え、Kitchen Hut を後にする。
ちなみに Hut とは、「小屋」という意味だ。
そう言えば、Pizza Hut や Ringer Hut の
Hut も同じ言葉である。
赤い帽子だと思っていた Pizza Hut の
ロゴも、実は帽子ではなく、
小屋の屋根を表している。
きっと、私と同じように Hat(帽子) と
勘違いしている人も多いのでは
ないだろうか。
そんなことを考えながら前を見る。
真正面には、クレイドルマウンテン。
案内標識には、
To Cradle Mt Summit
いよいよ山頂への道だ。
それにしても風が強い。
フードを被らないと、一気に
体温を奪われる。
思わず『北風と太陽』の話を思い出した。
ここから先のルートは、
白いポールが目印になる。
先端には赤いマーカーが付いていて、
遠くからでもよく見える。
雪が積もっても見失わないよう
考えられているのだろう。
日本では岩に丸いペンキ印を
付けることが多い。
どちらにも良さはあるが、
この方法の方がルートはずっと
見つけやすいと感じた。
歩き始めると、道は次第に岩場へ
変わっていく。
岩は赤茶色を帯び、表面は
意外なほど滑りにくく、
コツをつかめば歩きやすい。
しかし傾斜は、少しずつ急になっていく。
そのたびに標高が上がり、
視界も広がっていった。
振り返る。
さっきまで歩いていた Dove Lake は、
もう山陰に半分隠れ、小さな青黒い
湖になっている。
歩いてきた道も、白い一本の
線のようにしか見えない。
その周囲には、
岩
低木
草原
ただ、それだけが広がっていた。
11:59
岩はさらに大きくなっていく。
黒く細長く、鋭い形をしている。
この山を特徴づけるドレライトの岩だ。
ここまで来ると、もう土の登山道はない。
白いルートポールも、岩へ直接
穴を開けて固定されている。
当たり前のことだけれど、
この一本一本も、誰かがドリルを
担いでここまで登って設置したのだろう。
そう思うと、その労力に頭が下がる。
12:20
気が付けば、私は巨大な岩に囲まれていた。
目の前には、人の何倍もある巨岩。
壁のようにそそり立つ岩峰。
その間を縫うように、
両手を使いながら登っていく。
まるでSF映画で、
見知らぬ惑星へ不時着した
探検隊の一人になったような気分だった。
日本なら、
「○○岩」
そんな名前が付いていても
不思議ではない巨岩が、名前もなく、
いくつも転がっている。
近づけば近づくほど、
クレイドルマウンテンは山ではなく、
巨大な岩の城壁へと姿を変えていった。
この山の自然の空気を、
服として纏える場所があります。
北タイの手仕事から生まれた
ナチュラル・ハンドメイド
快適ウェア
この感覚を形にした服がGENIEです。
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https://genienature.official.ec/
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