『体内の“排毒装置”とデトックス』 −エクソソームからソマチットを考える−
序章|毒を出すとは、情報を放つことです
「デトックス(排毒)」という言葉を耳にすると、多くの方は、毒素を体外に排出するという単純明快なイメージを持たれるのではないでしょうか。ファスティングやサウナ、スムージー、クレイ療法やハーブサプリメントなど、“毒を出せば体が整う”という発想は、現代の健康法の中で一定の支持を得ています。
しかし、西洋医学の世界では、「排毒」という言葉自体がタブーに近い扱いを受けてきました。「人体には肝臓や腎臓などの解毒システムがすでに備わっており、余計な排毒など必要ない」「排毒を謳う健康法は科学的根拠に乏しく、擬似医療である」など、こうした批判的な見解が長年にわたって主流を占めてきたのです。
しかし近年、生命科学の最前線では、この“排毒”という概念そのものを、まったく異なる角度から捉え直そうという動きが生まれつつあります。その鍵を握るのが、「エクソソーム」「ウイルス」、そして「ソマチット」と呼ばれる、ナノスケールの微小粒子たちです。
エクソソームとは、細胞が放出する直径30〜150ナノメートルほどの小胞体であり、RNAやタンパク質などの情報物質を運び、周囲の細胞へと伝達する役割を果たしています。興味深いのは、このエクソソームが、ウイルスとほぼ同じサイズと構造を持ち、時に電子顕微鏡でも区別が難しいと言われている点です。
ウイルスについても、近年では“外部から侵入する病原体”という一元的な見方だけではなく、「細胞がストレス応答として内因的に放出する情報粒子」としての側面が注目され始めています。特に、環境毒素や心理的ストレス、電磁波などの負荷がかかったとき、細胞がその情報を記録・伝達する手段としてウイルス様粒子を生成している可能性が示唆されているのです。
さらに、「ソマチット」という非常に小さな粒子の存在も、別の角度から“排毒”の概念を揺さぶっています。ソマチットは、フランス系カナダ人の科学者ガストン・ネサンによって提唱された仮説上の微小生命体であり、数ナノメートル〜100ナノメートル程度とされ、16段階の形態変化を経るといいます。
彼によれば、ソマチットは人体内に恒常的に存在し、免疫状態や環境ストレスに応じて自らの姿を変え、場合によっては毒素や病的情報を排出する働きもあるとされています。
この3者はいずれも、人体の構成要素として無視できない存在であり、細胞内外の情報伝達・排出・適応のプロセスに深く関わっています。いずれも「小さく見えて大きな意味をもつ存在」なのです。
つまり、排毒とは単なるゴミ出しではなく、情報処理の一部である可能性があるのです。細胞が「これは不要だ」「これは危険だ」と判断した内容を粒子化し、それを外部に送り出す行為、それこそが、真の意味での“排毒”ではないでしょうか。
私たちはこれまで、毒を「悪」として単純に排除してきました。しかし、毒とは何かを読み解き、毒が語る情報に耳を傾ける視点こそが、これからの生命理解には欠かせないものになるはずです。
今回の記事では、「エクソソーム」「ウイルス」「ソマチット」というナノサイズの情報粒子を再検討しながら、“排毒”という行為を情報論的・生命論的に捉え直すことを目指していきます。
身体とは、常に情報を処理し、伝達し、調整していく動的なネットワークです。そして、その動的な調整の中心には、「毒」という不可視のメッセージが、密やかに息づいているのです。
六二、 排毒できる強くて柔らかい體を創れ。
— 續池均(kintsuzuike)@MTR Method Lab®︎ (@kintsuzuike) July 13, 2021
第1章|ソマチットとは何か
―生命の奥底に棲む“微粒子の原型”―
「ソマチット(Somatids)」という言葉を耳にしたことのある方は、まだ少ないかもしれません。
このソマチットは、20世紀のフランス系カナダ人科学者ガストン・ネサンによって提唱された、極めて微小な生命的粒子です。彼は独自に開発した高性能の光学装置「バイオ電子顕微鏡」によって、従来の技術では観察が困難だったこの粒子の存在を確認し、詳細な観察に取り組みました。
ソマチットのサイズは、数ナノメートルから100ナノメートル前後とされ、これはウイルスやエクソソームとほぼ同じ、もしくはそれ以下のサイズです。
一般的な顕微鏡ではまず見えず、電子顕微鏡レベルでようやく確認される微細さです。にもかかわらず、ネサンはこの粒子を、単なる無生物的なゴミや浮遊物ではなく、明確な意志と法則性をもって変化・活動する“生命の原型”であると定義しました。
彼の観察によれば、ソマチットは人間や動物の血液内に常在し、健康な人の體内でも常に存在し続けています。そして、免疫状態や體内環境の変化に応じて、16段階もの形態変化(変態)を遂げるというのです。これらの変化には、球体状、小繊維状、ひだ状、芽胞様、フィラメント状など、まるで別の生命体のような多様な姿が確認されており、ネサンはこの変態を通して、ソマチットが“何か”を運び、反応し、排出していると考察しました。
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