障障介護
はじめに
多様性の時代、私達、夫婦もその波にもみくちゃにされていた――――!
なんて、「なんとかの拳」みたいなはじまり方になりましたが、はじめに重度身体障害の夫(47)と精神障害者二級、統合失調症を患う私(40)ら障害者夫婦でしか味わえない凸凹の二人の小噺を一席お付き合いください。
まさか、この年で介護をするとは・・・
よく、障害者同士どこで出会いがあるの?!と聞かれますが、逆に言おう。健常者の皆様はどこで出会いがありますか?大体の人が「元同僚」「職場」が在りがちじゃないかと思っています。かの有名な「ワンピース」の作者、尾田栄一郎先生もアシスタントさんと結婚したと噂で聞いたわけだし、実際、健常者の皆様も職場での出会いが多いのでは無いでしょうか。無論、障害者の私達もおなじく、職場である作業所で出会い恋に落ち、隠れるように付き合いゴールインしたカップルです。
話は反れますが、付き合っている最中はお泊り程度だったので、朝晩のヘルプも、わー!リアル介助ヘルパーさんはじめて見て話したー!という、アタマ弱い子かッ!と、ツッコミを入れるくらい、うっすいうっすい介助事情しか解りませんでした。が、いざ、同棲を始めると、ここからはヘルパーさんの仕事、ここからは私の仕事と、分けられるもので、躊躇うことも多々ありました。しかし、固定ではないもののヘルパーさん達も場数を踏んでることもあり、介助で助けられることも少なくはありませんでした。ヘルパーさん達に感謝です。
さて、本題に戻ります。不快に感じたらすみません、ヘルパーさんに頼れない真夜中や新婚一年目の一月一日一発目から、重度身体障害の夫のトイレ介護が発生することが多々あります。これは、だれにも頼れない・・・!いや、頼めるけど、入ってくれるヘルパーさんがいない!と、いう由々しき事態が起こるのですよ。と、なると一から十まで片付けるのは私です。今は、ヤングケアラーも珍しくない時代だし、こんなことは言いたくないけど、『30代前半、真夜中のトイレ介護始めましたッーーーー★』と、漫画雑誌の最終ページの編集者さんのコメントばりに書いてやらないとやっていけない世界です。
そして、そこで活躍するのが、「差し込み型便器」という道具。早いハナシ、横になりながら用を足せる便利道具です。もう、この差し込み便器という文明の利器を発明してくれた方に感謝して回りたい・・・!ってくらい、助けられました。それはさておき、そんな、トイレ介護の時の私の顔を夫は、よくこう表現しています。
「修羅と羅刹の国からやってきた救世主のようだ・・・」と。
冷静に考えるとすごい顔でトイレ介護してんな、私。と、思いつつ、尻ふき用のムーニーちゃん位可愛い笑顔で介護せねばと心に誓うのでした。
かくいう私も障害者。
そんな、ムーニーちゃんみたいな笑顔でこの記事を書いているわけですが、冒頭にちょこっと書きましたが、私も統合失調症という精神疾患を持っているれっきとした精神障害者です。症状はだいぶ治まっているものの、未だに幻聴は寝ている時以外365日聴こえているし、なんなら、たまに記憶飛ぶし、一度倒れると起きれない日も在ります。十代から患っているので、これはもう一生付き合っていくしかない障害です。しんどい時は、夫は食べれそうなものを電動車椅子をぶい~ッと走らせて買ってきてくれたり、「大丈夫~?生きてる?」と、声掛けしてくれたり、なんなら、オーバードーズしないように薬を管理してくれたり、手厚いケアをしてくれます。
障障介護という言葉の意味
この言葉を体現しているのが、私達や同じく障害者同士の結婚をしている仲間なんだろうと思います。
明朝体で人と云う字は、支えあっている!と、かの金八先生のお言葉通り、夫一人でも、私一人でも生きるのは難しい。だから、あえて、「障障介護」という言葉を使うようになりました。多様性のこの時代、障害者が支えられっぱなしでなく、時に、障害者も支える立場にあるという事が言いたかったからです。
なかなか、障害者同士の結婚は難しいですが、その言葉を胸に抱えて、夫と私、死が分かつ最期のその日まで、毎日、楽しく過ごしてきたいです。
愛してんぜ☆MyDarling
いいなと思ったら応援しよう!
宜しければ、応援お願いします!戴いたチップは血となり肉となります………!