血便が2日続いて病院へ。AIには「筋トレは控えて」と言われたが、医師の答えは違った

血の混じった便が出た。

しかも、一度だけではなかった。

水曜日に気づいて、木曜日にも続いた。

こういうものは、少量だったとしても気になる。

「これ、大丈夫なのか?」

当然そう思った。

そこで最初にやったのが、生成AIに症状を伝えて相談することだった。

AIに聞くと、かなり慎重な答えが返ってきた

私が一番知りたかったのは単純だった。

今すぐ病院に行くべきなのか。それとも少し様子を見てもいいのか。

そして、もう一つ気になっていた。

筋トレをしていいのか。

私は普段、ベンチプレスやデッドリフトなどの筋トレをしている。

AIに相談すると、かなり安全側に寄った回答が返ってきた。

血便が出ている間は激しい筋トレを避けた方がよく、特に腹圧のかかるデッドリフトなどは控えた方がいい、という趣旨の回答だった。

もちろん、言われてみれば理屈は分かる。

もし出血している場所に負担をかけて悪化したらどうするのか。

AIとしては、危険な可能性を無視して「大丈夫」とは言いにくいのだろう。

ただ、読んでいる側としては困る。

可能性をいくつも挙げられるほど、

「結局、私はどの程度心配すればいいんだ?」

という疑問が残った。

AIは危険なケースを教えてくれる。

しかし、その危険なケースが今の自分にどれくらい当てはまっているのかまでは分からない。

そこで病院へ行くことにした。

金曜日には血は出なかった。それでも病院へ行った

血が見られたのは水曜日と木曜日だった。

金曜日には、少なくとも自分が確認した範囲では血は出なかった。

「もう治ったのでは?」

とも思った。

実際、そのまま何も起きなければ病院に行く必要はないのではないか、と少し迷った。

それでも一度診てもらうことにした。

結果として、これは行ってよかったと思っている。

医師から受けた説明は、AIから受け取っていた印象とはかなり違った。

私の場合は、年齢が20代半ばであることや普段の健康状態、今回の出血の経過などを踏まえ、現時点では強く心配するような状況ではないという趣旨の説明を受けた。

そして、

「また悪くなったり、繰り返したり、出血が続いたりするようなら連絡してください」

という話だった。

私がさらに気になっていた筋トレについても聞いた。

AIにはかなり慎重に止められていたので、

「デッドリフトとかはやめた方がいいんですか?」

くらいの感覚で聞いた。

しかし医師からは、今回の状態であれば、特に運動を禁止する必要はないという趣旨の説明を受けた。

ここでかなり安心した。

そして受診したその日は、実際にデッドリフトとベンチプレスをやった。

さらにボルダリングもした。

AIに相談していた段階では「筋トレなんてして大丈夫なのか」と考えていたのに、病院から帰った後には普通に身体を動かしていた。

この差はかなり面白かった。

AIが間違っていて、医師が正しかった、という単純な話ではない

ここで、

「AIは嘘をついた」

と言いたいわけではない。

むしろ今回のケースを見ると、AIがなぜ慎重な回答になったのかは分かる。

AIには、私の身体を直接診察することができない。

私が入力した、

「血が出た」
「このくらいの量だった」
「今日は出ていない」

という文章から判断するしかない。

しかも、私自身が症状を正確に説明できている保証もない。

そうなるとAIは、

「大丈夫です。筋トレしてください」

とは簡単には言えない。

万が一、私が重大な症状を見落としていたら困るからだ。

結果として、どうしても安全側の回答になる。

一方で医師は違う。

年齢、症状の出方、出血の経過、現在の状態などを実際の患者として確認したうえで判断できる。

そして、

「今はそこまで心配しなくていい」

「続くならまた来てください」

「運動も特に問題ありません」

という、今の私に対する判断ができる。

ここがAIとの決定的な違いだった。

AIは「可能性」を教えるのは得意でも、「あなたは大丈夫か」を確定できない

今回、一番実感したのはこれだった。

AIは、

「こういう原因が考えられます」

「こういう場合は病院へ行ってください」

「悪化する可能性があるので運動は控えた方が安全です」

という情報を大量に出すことができる。

これは便利だ。

むしろ、何も知らない状態よりははるかにいい。

しかし私が本当に知りたかったのは、

一般論ではなく、今の自分がどうなのか

だった。

ここには大きな差がある。

AIからすると危険な可能性をゼロにできない以上、慎重な回答をするしかない。

しかし、その慎重さが利用者側から見ると、場合によっては必要以上に不安を大きくすることもある。

今回の私にとっては、まさにそうだった。

デッドリフトまで止める必要があるのかと思っていたが、実際に診てもらうと医師の判断はもっと穏やかだった。

これはAIが無能だからではない。

持っている情報が違うからだ。

それでも、AIに相談したことは無駄ではなかった

では最初からAIに聞かず病院へ行けばよかったのか。

私はそうとも思わない。

AIに相談したことで、

「いつ血が出たのか」

「何日続いたのか」

「今は出ているのか」

「痛みなどほかの症状はあるのか」

といったことを自分なりに整理することができた。

病院で何を聞けばいいかも考えられた。

何より、

自分が何を怖がっているのか

がはっきりした。

私の場合は「重大な病気なのではないか」という不安だけでなく、

「筋トレを続けて悪化させないか」

ということもかなり気になっていた。

だから医師に直接聞いて確認できた。

AIを使ったからこそ、質問を整理できた部分は確実にあったと思う。

今後、体の症状についてAIをどう使うか

今回の経験で、自分の中ではAIの使い方がかなり明確になった。

AIには、

症状を整理するところまで手伝ってもらう。

しかし、

自分が病気なのか、大丈夫なのかという最終判断までは任せない。

この使い方が一番しっくりくる。

AIに相談して、

「こういう可能性があるのか」

「病院ではこのことを聞いてみよう」

と整理する。

そして、本当に気になる症状なら医師に診てもらう。

今回も、AIだけを見ていた段階では筋トレを控える方向にかなり傾いていた。

しかし実際に受診すると、私の場合は医師から特に運動を禁止されなかった。

その日のうちにデッドリフトもベンチプレスもボルダリングもやった。

もちろん、これは私の今回のケースの話にすぎない。

血便が出た人なら誰でも運動していい、という意味ではまったくない。

症状の原因も程度も人によって違う。

今回の話を読んで、自分の血便について「この人が大丈夫だったから自分も大丈夫」と判断するのはやめてほしい。

むしろ私が今回書きたかったのは逆だ。

AIは便利だ。

医療についてもかなり詳しい。

しかし、

AIが大量の医学情報を知っていることと、目の前の一人の患者を診断できることは同じではない。

私は今回、病院へ行って初めてその違いをかなり具体的に実感した。

AIに相談する。

情報を整理する。

質問を作る。

そこまでは非常に便利だ。

でも最後に身体を見るのは、まだ人間の医師だ。

少なくとも今回の私にとっては、それが一番納得できるAIとの付き合い方だった。

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