「産休に入ったら、管理職から外れる」と、妻が泣きながら帰ってきた。
妻が、泣きながら帰ってきました。
妻は管理職の立場で、仕事はいつも遅く、私の方が早く帰っていることがほとんど。いつものように、晩御飯の準備を済ませて妻のかえりを待っていましたが、とつぜん妻から電話があり「駅までむかえにきてほしい」と連絡がありました。
駅までいくと、泣きそうになりながら佇んでいました。家まで涙を我慢していましたが、着いたとたんに号泣。
「わたしのキャリアがおわるんだって・・」
と、悲しさよりくやしさを滲ませた涙が、淡々と頬をつたっていました。
昨年妊娠していることがわかり、今年の7月から産休にはいることを会社に伝えていました。妻はマネージメントが好きで、自分のチームのことを晩御飯をたべながら話してくれます。
「きょう、田中さんがはじめて提案してくれた」
「山中さんが、初受注できた」
「新人くんが仕事を他人事におもっているようだ」
楽しいことも、つらいことも生き生きと話す妻を見ていると、「天職」に恵まれてよかったと思っていました。
しかし、産休からの仕事復帰について人事に相談したところ「管理職が産休した事例が少なく、同じポジションに戻れることは保証できない」と言われた。
焦った妻は、50代の部長に相談した。
すると・・
「ゆっくり子育てできるよう、後任を探しているところです。復帰後のポジションについては、また人事と相談しましょう。ただ、子育てしながらの管理職は難しいだろうから、働きやすいポジションになるかもね。」
と、あっさりと言われてしまった。
妻は、いままで努力して築いてきたキャリア設計が、音を立てながら一気に崩壊した気がしたそうです。会社の誰にも相談できず、ひとり悔し泣きをしていたとのこと。
「女性は育児があるから、キャリアを諦めるしかない」
女性が活躍する社会と言われていますが、育休後の職場復帰が大事なのにも関わらず、42%が出産を機に退職・転職をしている実情です。なので、管理職復帰などのキャリア設計を継続できているのは「ごく一部」だと思っています。

たしかに、子育てしながら管理職をこなすのは難しいことだと思います。ただ、それは想像でしかなく、テレワークが可能となった現代においては「働き方」は自由に変えることができます。
問題は、「出産・子育て」がキャリアの区切りという認識のつよさです。自分の意思を聞かれることなく「無理しないで」とか「育児は大変だからね」といって、無理やりおろすのは間違っています。
そして、人手不足と言われている時代に、キャリアをおろす余裕は雇用する側にもないはず。互いにWin-Winとなるようなルールを設けることが、これからの時代は大事だと思います。
妻は、これから人事とルールをつくるそうです。その前向きさを陰ながら応援しつつ、あたらしい家族と妻のためにできることを考えていきます。
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