山にいる時の私が下界まで持っていけたらいいのに
数年前から私は登山を始めた。
頭の中が、ああでもない、こうでもないといった思考でごちゃごちゃになったり、 気持ちが孤独感や猜疑心、見捨てられ不安でいっぱいになることがある。
そんな時、私は山へ行くことにしている。
登山はぐらついた私の心と身体をゼロに戻す時間だと感じている 。安定剤みたいなものと言ってもいいかもしれない。
あとは単純に緑が茂る木々の中、草花とか好きなのもあるかもしれない。小さい頃は、近くの野原や雑木林で友達と遊びまわってたし。
でも、虫は得意じゃない。
山に登っている時は、私の意識は常に
「今、ここ」だなと思う。
キツイ急登を登りながら、自分の吐く息、早くなる心臓の鼓動、首や背中を伝う汗の感覚。
いつも人の視線に気にしてる私だけど、この時は自分に向けられる目線は忘れてし、人に抜かされて、遅れてたって、気にしない、焦らない。

木々さんのあいだから、ヒヤッとした風を感じる上をみあげれは、大きく枝葉を広げてた木々風に葉っぱが揺れる 。
カサカサとかザワザワとか 強弱のある、心地よい音 。
隙間から太陽の光が緑の葉を通して降り注ぐ。地面にはユラユラと木立の影が浮かび上がる。
鳥の声に耳を澄ませば、春の時より元気な歌声かもなー
顔による羽虫はうざったいけど、足早に飛び去っていく蝶々の姿に目を奪われる 。
何も考えられないというか考えない。
過去に自分にされて嫌だったことも自分の将来の先が見えなくて、このまま堕ちていくんじゃないか…
なんて未来の不安も、今の迷いも何にも、本当に何にも考えが浮かばない。
ただ、ただ、今。
今、目の前に映るものをじっと見て、感じてる。
なんかね、すごく自分を信頼できる時間なんだよなぁ
山にいる時の私が、下界まで持っていけたらいいのに
