見出し画像

かわいくないペンギンからNFTを学ぼう

アメリカを中心に、なんだかかわいくないペンギンがバズっているようです。

パジー・ペンギンズ(Pudgy Penguins)

日本語ではずんぐりしたペンギンたち。

円安の影響もあって、まあまあのお値段。
ぬいぐるみはゲーセンのUFOキャッチャーにありそうな感じ・・・



なんで、これがそんなにバズってるのか?

原因は非代替性トークン(NFT)。

Pudgy Penguins は、2021年7月スタートの NFT コレクションです。
イーサリアム上に 8888体の「デジタルずんぐりペンギン」がいて、1体1体がユニーク・・・つまり、これがNFT(デジタルの所有権証明書)で、「そのペンギンは私のもの」とブロックチェーンで証明されるってものでした。

初期は盛り上がったけど、一度は運営トラブルで迷走し、その後に新しいリーダーが現れて立て直しました。

このCEOが凄腕だったんですね。

デジタルずんぐりペンギンは8888体だから、NFT所有者はのべ8888人。

その後、デジタルペンギンはどんどんグッズ化されていきました。
それが、先に説明したUFOキャッチャーで取れそうなぬいぐるみだったり、フィギュアだったり。最近ではノートや絵本まで作られているようです。

つまり、NFTを所有している人は自分でグッズ化して販売もできる。あるいはグッズ化して販売している人からロイヤリティをもらえるってわけです。

さらに、このグッズにはNFTは付いていませんが、もともとがそういう身元が確かなものであるという雰囲気を楽しめるように、グッズには証明書がついています。

フィギュアに付属してる証明書カードのQRコードを読み取ると、Pudgy Worldにアクセスができます。
そこでNFTウォレットを持ってなくても遊べる仕様になっていて、デジタル上のペンギンを「着せ替え」でき、これが自分だけのデジタルアバターになります。Pudgy Worldはメタバースっぽい仮想空間で、釣りしたり他のユーザーと交流ができたりします。
将来的にはもっと「メタバース的な要素」(イベント・店舗・音楽ライブ)が追加される計画があるみたいです。

ここで面白いことに気づきませんか?

NFTって、デジタルデータそのものに価値があると、最初は思われていたんです。しかし、それがこういう展開になってくると、そのものの価値+版権的な価値が付加されています。

このように、これからますますブロックチェーンは多様化していくことでしょう。

まず、用途ごとに分化すると考えられます。

送金・決済 → ビットコイン、ライトコインなど
NFT・アート・ゲーム → イーサリアム、Polygon、Solana
DeFi(金融サービス) → Avalanche、BNB Chain
公的証明書・教育・医療 → Cardano、Algorand など

ひとつのチェーンが万能になるより、「特化型チェーン」が並行して広がる流れでしょう。

そしてガス代・スピードで選ばれるようになりそうです。

イーサリアムは信頼性高いけどガス代が高い、PolygonやSolanaは安くて速い。

これからは「コストや速度に応じて複数チェーンを使い分け」るのが普通になるでしょう。

ただ、今は「AチェーンのNFTをBチェーンで使えない」って問題があります。でも今後はチェーンをまたいで使える仕組み(クロスチェーン技術)が発達していくでしょう。

こうして、証明書、契約書、資格、チケットがNFTやブロックチェーンで管理されていくと、もはや「ブロックチェーン」と意識せずに使える仕組みになっていきそうですね。

ただ、消費者となるかNFTを使う人になるか、後者のほうが絶対に楽しいのは間違いありません。

次回は、Pudgy Worldを実際にレポートしてみたいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!

さとうかよこ(きらら舎) いただいたサポートは、著書特典やきらら舎にて還元していきたいと思います。