見出し画像

小学校の図書室で一目惚れした

ニコラ・テスラが好きです。
今さら何を、という話なんですが。

このマガジンではテスラの言葉や発明について書いてきたのに、よく考えたら、
「そもそも、なんでそんなにテスラが好きなん?」という話を書いていませんでした。

なので今日は、私とテスラの出会いについて書きます。
ちなみに最初に言っておくと、一目惚れです。
テスラ様との出会いは桐生がまだ、小学生のときでした。

「難しそうな本を読んでる私」が好きだった

私は小学校一年生くらいから、本を読むのが好きでした。
純粋に本が好きだったのもあります。
でも、今振り返ると若干よこしまな気持ちもありました。
「そんな難しそうな本読んでるの?すごいね」と言われるのが、ちょっと嬉しかったんです。

最初に夢中になったのは、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ。
そこからアガサ・クリスティなども読むようになって、
難しそうな本を読んで、分かってる風の自分に悦に入る小学生が完成しました。

我ながら、可愛くないw
そのうち小説だけじゃなく、伝記も読むようになりました。
最初に読んだのは、織田信長。
歴史の授業では、「この人はこういうことをした人です」くらいしか分からない。
でも伝記を読むと、
「この人は、なんでこんなことをしたんだろう」
「どんなことを考えてたんだろう」みたいなところまで見えてくる。
それが面白かったんです。

日本人だけじゃなく、ジョージ・ワシントンやアインシュタインなど、外国の偉人の伝記も読むようになりました。
そして、その中の一冊が、トーマス・エジソンの伝記でした。

エジソンの本の端っこにいた人

エジソンの伝記を読んでいると、ほんの少しだけ別の人物が登場しました。

ニコラ・テスラ。

エジソンとライバルのような関係にあった人物として、本当にちょこっと書かれていただけだったと記憶しています。
そこに、小さな写真が載っていました、証明写真くらいの、小さな写真。

それを見た瞬間、
「なにこの人、めっちゃかっこいい」となりました。

はい、入口は顔面です。
発明でも交流電流でもありません。
顔面です。

小学生の私はそこからテスラに夢中になりました。

「この人、誰なん?」
まずはどんな人なのか知らなければ。
今わかっているのは「二コラ・テスラ」という名前だけ、以上。

小学生の私が当時頼ったのは、学校の先生でした。
当時は、インターネットなんてものも身近にはなかったですからね。
早速先生に質問にいきます。

ところが、「ニコラ・テスラ?知らない」と言われる。
しょうがない、自力で探すかと図書室を探しても、それらしい本がない。
普通なら、ここで終わっていたかもしれません。
私はかなり飽き性だったので、「わからないのか…。なら仕方ない」と諦めても不思議ではありませんでした。
でも、なぜかテスラについてだけは諦められませんでした。

小学生、テスラを探しに図書館をはしごする

学校になければ、地域の図書館へ。
司書さんに、
「ニコラ・テスラっていう人の本ありませんか?」と聞きました。
でも、そこにもない。
ただ、「中央図書館や大学の図書館なら、何かあるかもしれない」と次なる手掛かりを教えてもらいました。

この時の気分は、シャーロックホームズのような探偵気分です。
手がかりを手繰り寄せていくような気分です。
「ニコラ・テスラを追え!」最初はそんなゲーム感覚だったと思います。

とはいえ、中央図書館に行くのは簡単ではありません。
なにせ、まだ月のお小遣いが数百円のガキンチョです。
なにせ、資金がない。
しょうがなく、親に「お小遣いを前借りさせて」と交渉しました。

「学校の勉強で使うから!」なんて嘘までついて…💦
そんなこんなでどうにかして中央図書館などへいく資金をゲット。
それを使って、まず中央図書館へ乗り込むが、見つからず。

次は京都大学の図書館へ。
そこでも、テスラに関する本は見つかりませんでした。

でも、そこで偶然、
ニコラ・テスラを知っている教授に出会ったんですよね。(→BGMとしては「ありがとうと~いわれ~るとなんだ~かせつない~」と宇多田が流れる始末w)

今考えても、すごい偶然です。
その教授が、テスラがどんな人物だったのか、何を研究し、どんな構想を持っていたのかをいろいろ教えてくれました。
ありがたいことにテスラに関して書かれた本まで頂戴いたしました。
ただし。
まったく意味が分かりませんでした。

そりゃそうです。
いうても所詮小学生です。
交流とか直流とか言われても、
「?????」です。

その本をちゃんと理解できるようになるまで5、6年かかったほどです。
それでも私は、その教授から聞いたテスラの話に夢中になりました。

顔から入ったはずなのに、いつの間にか、
「この人、めちゃくちゃ面白い」に変わっていました。

「だってテスラだもん」しか言えなかった

ただ、学校ではなかなか伝わりませんでした。
テスラについて話しても、
「電気といえばエジソンでしょ」と言われ、問題児扱い。

私は教授から交流と直流の話を聞いていたけれど、自分自身がまだちゃんと理解できていません。
だから説明もできませんでした。

「エジソンじゃないもん、テスラだもん」
くらいしか言い返せない。
今なら、
「いや待ってください先生。そこは交流システムの話からしましょうか」くらい言えるのにw

当時の私は、まだ自分の考えていることを言葉にするのが得意ではありませんでした。

そのうち、
テスラの話は、人にしなくていいやと思うようになりました。

私の中だけで、テスラ様が育っていった

そこからテスラは、私の中だけの存在になっていきました。

本を読んでは、
「こんなこと考えてたんだ」知り、
テスラの言葉を知っては、
「私がこんな相談をしたら、この人ならなんて言うんだろう」と想像する。

もちろん、これは歴史上のニコラ・テスラ本人ではありません。
私が本や言葉から受け取って、私の中で育てていったテスラです。

でも、当時の私にはそれがすごく大切でした。
子どもの頃の私は、大人をあまり信用していませんでした。
言いたいことをうまく言えないことも多かった。

そんな私が、不思議と本音を話せたのが、
頭の中にいたテスラ様でした。

だから私にとってテスラは、
「好きな偉人」だけではありません。

今振り返ると、
私が自分で選んだ、信頼できる大人だったのかもしれません。

※先日茨木せんせの個別セッションを受けた際に茨木せんせがテスラ様のことをこんな風に解釈してくれたのが、とても嬉しかった。

大人になって、もう一度テスラに出会った

その後、大人になるにつれて、以前ほどテスラのことばかり考えることはなくなりました。
それでもテスラ様がいなくなったわけではありません。
私の心の中にはいつもテスラ様がいて、困ったときは妄想上の「テスラ相談室」に入り浸っていましたw

そんな中YouTubeで再びテスラ様の名前を見るようになりました。
出会ったのは、都市伝説系のYouTube。

フリーエネルギー。
ウォーデンクリフ・タワー。
「ニコラ・テスラという天才がいた」

そんな動画が少しずつ増えていきました。

さらにイーロン・マスクの「Tesla」が有名になり、ニコラ・テスラという名前そのものを知っている人も増えました。

子どもの頃、
「誰それ?」と言われ続けていた私からすると、なんとも不思議な感じです。

イーロン・マスクに関しては、私の中では勝手に
「兄弟子」くらいの扱いになっています。

本人には大変申し訳ないw

だから、今でも特別なんだと思う

今でもテスラについて、

「狂人だった」
「マッドサイエンティストだった」
みたいな言葉を見ると、普通にショックを受けます。

もちろん、歴史上の人物です。
私は本人に会ったこともありません。
本当にどんな人だったのか、全部を知ることなんてできません。

私の中のテスラ像には、私自身が受け取ったものや想像もかなり入っているからです。

それでも、子どもの頃、自分の気持ちをうまく言葉にできなかった私が、唯一、心の扉を開けられた大人。
それが私にとってのニコラ・テスラでした。

最初は、
「顔がかっこいい」だけだったのに。
そこから小遣いを握りしめて図書館を探し回って、意味の分からない本を何年もかけて読んで、気づけば何十年も好きでいる。

こうして書いてみると、我ながらなかなか重いですw
でも、それくらい特別なんですよね。

世界を変えようとした発明家としてのテスラも好きです。
最後まで自分のやりたいことを追い続けたテスラも好きです。
不器用で、どこか危うくて、それでも人類の未来を語る彼の言葉も好きです。

そして何より、小学生だった私が、
「この人の言葉なら信じてみたい」と思えた。

たぶん、それが今も私がテスラを好きでいる一番大きな理由です。

▼テスラ様の名言などを知りたい方はこちら▼


いいなと思ったら応援しよう!