AIで長編小説を改稿する方法
小説すばる新人賞用の原稿、初稿が上がったので改稿のターン。
細かいところは後で見るとして、話の流れや全体の構造で改善点がないか、
AIに確認してほしいんだけど、その方法を試行錯誤中である。
長編小説をAIにそのまま読ませるのは難しい。
なので 章ごとに要約して圧縮し、
その要約をAIに解析させるという方法を試している。
1 AIは長編をそのまま読めない
10万字近い作品をぽんと渡して「読んで、改善点教えて」
なんてやっても、そもそもそんな文字数読めないことが多い。
(ただ、AIはできません、とは言わないので注意が必要)
章ごとに区切って見せていったとしても、
細かなところをどこまで覚えているかは未知数である。
もっとも、これはAIにもよるとは思う。
感覚的に、Claudeは割と情報を保持しているような気がする。
Geminiは落差が激しい。
2 AIに構造解析してもらうために圧縮する
10万字をそのまま読むのは難しい。でも、1万字なら可能。
なら、10万字の内容を、話の構造がわかるように保持しながら、
1万字以下に圧縮してしまえばよい。
これにもAIを使う。
私の作品の場合、たいてい章立てをしているので、
章ごとに
「構造みたいから、500字くらいで要約して。
キャラの感情曲線や伏線もみたいから、それをわかるようにまとめて」
とやると、1章分(1万5千字)くらいのデータを1000字くらいでまとめてくれる。
3 圧縮してくれたテキストをまとめて、解析する
そのうえで、各章のまとめテキストを合わせると、
だいたい1万字以内におさまっている。これなら読めるし解析できる。
話の構造を解析するのはAIの得意技なので、任せてよい。
というか、まとめてもらった時点で自分で気づくことも多い。
あ、ここ伏線足りないなぁ、とか。
ここでの、このキャラの動きは少し無理がある?とかね。
こんな感じで、そのまま投げるのではなく「圧縮」すればいいんじゃないか?というのが現時点での私のやり方。
もちろん、今後AIの能力が向上したり、AIの種類によっては
もっと楽にできるかも知れない。
※ 注意点
文章をまとめてもらう前に、
「このまとめは構造解析に使うよ」という情報を伝えておく方が良い。
なんなら、テンプレ作ってくれたりするし。
あと、「この小説は、公募用です」とか「連載予定です」とかも書いておくと、それに応じた構造解析、圧縮をしてくれると思う。
私の場合は、前もって企画書を読ませるのでそれでOK.
あと、当たり前だけどAIがちゃんと読めるとは限らないし、
その指摘が正しいかどうかもわからないよ。そこを判断するのは人間の仕事。
あえて説明していないところを「説明不足です」なんて言ってくることもあるある。
それでいて「いや、それはこういう理由だから」とか言っても
「腑に落ちました」とか返してくるだけだから。w
実際のところ、圧縮してまとめてもらった時点で、
自分自身が8割がた、原稿の問題点に気づいている。
残り2割を探してもらう。
(ただし、指摘が間違ってることもある)
細かい表現や誤字脱字なんかは、
それぞれ細かくチェックしていく。
これは原文を端から少しずつ読ませていくしかない。
ただ、それをやるのは大幅な改稿が終わってからだね。
最後に。
AIに自作を読ませて少しイラッとすることがある。
完結の最終章を読ませたところで
「いいですね。続きが楽しみです」
って返してくることがよくある。
続き、ないから。
これで終わりだから!
もちろん、決して悪気があるわけじゃないし、
創作を誘導しようとするのは半ばテンプレみたいなもんで。
最初に「全部で6章」と言っておいても、
大量にテキスト読ませるとそれも忘れてるからね。
気にしないのが一番だけど、気になる人は最終章の前に
「これで終わりです、続きはありません」って
言っておく方がよいかも知れない。
