小説評価AIに評価されない話
AI創作論。
先週の掌編である、「3分間レース」なんだけど、
他の投稿サイト、Caitaにも投稿してみた。
今後、別の作品(ユニコーンの女王)をcaitaに転載する予定なので、
投稿の練習もかねて、やってみたんだけど。
このサイト、どんな作品でもAIがレビューつけてくれるのね。
そのAIレビューが問題だった。
刻まれる日常に宿る静かな熱
本作は日常の一瞬を切り取り、主人公・真帆と謎の男の“三分間レース”を通じて、時間との戦いと人間の孤独や共感を静かに描き出しています。細やかな描写で臨場感があり、駅の雑踏や走る緊張感が巧みに伝わってきました。ただ、物語の舞台と心理描写にもう少し深みや展開の変化があれば、より物語に厚みが加わるかもしれません。構成やリズム感は良好で、読後感も心地よいです。
本編読んでもらえればわかるんだけど、このアドバイスは的外れだ。
ただ、物語の舞台と心理描写にもう少し深みや展開の変化があれば、より物語に厚みが加わるかもしれません。
→これ、ようは「もう少し厚みを加えて説明しろ」と言っている。
でも、この作品は厚みを加える作品ではなくて、その逆で、
「徹底的に余計な情報を落として、余白で勝負する」設計になっている。
そこを、CaitaのAIは全く読めていない。
面白いことに、他の汎用AIで、こんなこと言ってきたAIはいない。
ちゃんと、作者の意図まで含めて読めている。
つまり、文芸特化、小説評価に特化したAIの方が読めてないんだ。
これはおそらく、「世間一般に評価される小説」を最適解としているからだろう。いわゆる、Web小説、テンプレ小説を評価する視点。
でも、私の作品はテンプレからはかけ離れてるから。
「これは、こういう意図を持った作品です」って、伝えられればいいんだけど、Caitaにはそんなシステムないからなぁ。
ちなみに、これはCaitaに限ったことではなく、他の「小説評価専用AI」に読ませても、同じような評価が返ってくる。
何がズレてるのかわかりにくいかもしれないが、わかりやすくいうと、
「俳句に対して説明不足と言っているようなもん」なんだ、これ。
「3分間レース」は、余計な情報をそぎ落として一般性を高めて、余韻で勝負する作品なのね。「あぁ、こんな人いるよなぁ、私のそばにもいたかも」って思ってもらう作品なのに、おっさんの背景を細かく描写してしまったら、それは台無しだと思うんだが。
でも、逆に考えてみる。
つまり、私の「3分間レース」は通常の小説評価AIに評価できないタイプの作品、ということだ。それって言いかえると、「AIには書けない作品」ということもできるよね??
AIがちゃんと評価できる作品って、その気になればAIも書けるんじゃない?でも、AIが評価できない作品は、AIには書けないんじゃないか。
で、それが人間にとって面白い、と思ってもらえる(私はそう信じてるが)のなら、逆に高評価なんじゃないの、これ??
ということで、しばらくCaitaに対しては、逆に、
「いかにAIに評価されない作品を書くか」ということに挑戦してみたいと思っている。これはこれで、面白いゲームじゃないかな。
デバッグみたいなもんだけど。
・・・もちろん、単純にAIの評価の方が正しい、というオチも考えられるんだけど、どうかなぁ?もっとわかりやすい例を狙って、尖った作品を作るのも面白いかもしれない。
