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BACK INTO THE NOISEを喰らった話

the HIATUSがバンド形式でのツアーを
発表したのが4月。
遂にライブハウスに帰ってくるのかと嬉しかった。

1stアルバムのツアーから毎回観に行っていたけれど、
10周年の東京国際フォーラムは当たらず、
Jive Turkeyはかすりもせず、
the HIATUSとは縁遠くなってしまった中で
今回は奇跡的に当たって、
ツアー2日目となる6/18のZepp Hanedaに
行ってきました。

結論から言うと、上手く言い表す言葉が無いくらい
衝撃を受け、ただただ圧巻でしかなかった。
とはいえ、この気持ちをそのままにしておくのは
あれなので、久しぶりに書いてみる事にしました。

その前に各アルバムの印象を。

ELLEGARDENが活動休止してから、約1年後に細美さんのソロプロジェクトとして始まったこのバンド。

1stアルバム「Trash We'd Love」はELLEGARDENの
呪縛や重圧が圧し掛かる中で制作されたものという
印象が強くて、
ピアノエモ色が強く、
MaeやSomething Corporate好きな自分にとっては
聴きやすい作品であると同時に、
どうしても「Lone Train Running」や「Centipede」等のELLEGARDENでやればいいのでは、
という曲の方が好きだったのは否めません。

Trash We'd Love

2ndアルバム「ANOMALY」は1stの延長線のような
部分を感じつつも、
全体的に鬱屈したようなマイナー調で重い曲が多く、悩んでいる印象を受けました。
その中でも1stシングルの「Insomnia」と
「Walking Like A Man」が群を抜いて好きでした。


ANOMALY

3rdアルバム「A World Of Pandemonium」は
完全に方向転換というか、バンドの方向性が
見えてきたようなアルバムになりました。
ポストロックの影響が感じられ、アルバム1枚を
通して一貫性があり、
本当にthe HIATUSを好きになったのは、
このアルバムからですね。
ストリングを交えたツアーをやったり、
全体的に多幸感に溢れていて、名作だと思います。

A World Of Pandemonium

4thアルバム「Keeper Of The Flame」は3rdにあったポストロックに加え、
エレクトロ要素を強めた作品になった感じで、
滅茶苦茶聴きましたね。
OUTER MINDというイベントが懐かしいですね。
個人的にですが、このアルバムに収録されている「Something Ever After」がthe HIATUS史上
一番好きな曲です。

この曲はタワーレコード渋谷店で細美さんの
弾き語りライブがあり、
そこで披露された「クラッシュ」
(※CRASH? CRUSH? CLASH?)が原曲になっていて、その時と歌詞やメロディーは一部違いましたが、
収録されていて、心の中で発狂した思い出があります。

Keeper Of The Flame

5thアルバム「Hands Of Gravity」は
1stの時のエモ色が戻ってきた上に、
3rdに通じる優しく寄り添うような曲調が
アルバム全体を通して感じられ、
4thとは対極的な明るさがあり、
これまでの経験がすべて反映されたような
アルバムになっていると思います。
その中でもMVになった「Bonfire」が異彩を放って
おり、イントロで心掴まれたのが印象深いです。

Hands Of Gravity

6thアルバム「Our Secret Spot」は
これまでのバンドの色が確立されたような作品で、
爆発力や核となる曲は他のアルバムに比べると
無い気がする一方で、これまで以上に細美さんの声にフォーカスして作られた作品であることを考えると、正解だなと思いました。その中でも「Regrets」が
最高としか言いようがないくらい良いです。

Our Secret Spot

超ざっくりにはなりましたが、各アルバムの個人的な感想です。
アルバム毎で色も曲調も変えてきているバンドが
「BACK INTO THE NOISE」というタイトルを掲げて演奏する曲は何なのか、期待しかなかったです。

それでは、本編です。
(※ツアー中の為、セトリを知りたくない方は見ないでください)

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1曲目は「The Ivy」。ツアータイトルに相応しい轟音での幕開け。
最初に驚いたのは細美さんの歌が更に上手くなっている事。
去年12月に観た、MONOEYESの「FIRERUNNERS」ではそんなに
感じなかったけど、今回は一聴で分かりました。この人、化け物だ。

続く2曲目は「堕天」。ツアーテーマから考えれば、1stと2ndがメインになるのは自然ですね。ギターから始まり、ドラムが入ってくる辺りから歌いだしまでの流れが好きです。

そのままの暗黒ゾーンをひた走るように3曲目「The Flare」。柏倉さんの激しくスリリングなドラムと一葉さんの狂ったように美しい鍵盤の音色はアレンジ含めて最高でした。

次は意外にも見えた4曲目「My Own Worst Enemy」。重苦しいメロから洗われるようなサビメロに変わるのが印象的。

鬱憤や混沌蔓延るままと思いきや、5曲目「Thirst」。シンセと絡み合うようなドラムが秀逸。ライブハウスからクラブに様変わりしたように切り替わる。
その流れのまま、6曲目「Unhurt」へ。徐々にドラマチックに展開されていく様は、完全にダンスフロアになったような錯覚に陥る。

流れを切るかのように7曲目は「Storm Racers」。サビで一気に加速するこの曲でアクセルをフル回転させ、続く8曲目「Centipede」へ。重厚さとメロディアスが嚙み合わさっていて、疾走感が堪らない。

MC終わりの9曲目「Deerhounds」。アコースティックギターが軽やかで、祝福をしているかのような幸福感のある曲で、10曲目の「Horse Riding」と
合わせると、より多幸感を味わえる。その勢いのまま11曲目「Silver Birch」へ。この3曲で1つのカタルシスを感じられた。素晴らしい構成。

MCが終わり、12曲目「Monkeys」。ソリッドなギターがもたらすドライブ感で引き戻され、13曲目「Talking Reptiles」へと繋ぐ。こんなにもオルタナ、ポストロック、エレクトロ、インディー等をごちゃ混ぜにセトリを組めるジャンルレスなバンドがいるだろうかと笑ってしまった。

このまま続かないのが、the HIATUS。14曲目はまさかの「Something Ever After」。あまりにメロディが美しい。
余韻に浸る間もなく、15曲目「Burn To Shine」。壮大さに満ちた楽曲で、
浄化されまくりの今日。落ち着かせるように16曲目の「Twisted Maple Trees」へ。発売した当時はまだ20代前半だったこともあり、あまり良さが分からなかったけど、今になると、この曲が名曲であることに気付かされた。
最初のドラムで分かってしまう、17曲目「Insomnia」。何も言う事が無いくらい名曲。ドラマチック過ぎる。そして、本編ラストの18曲目「紺碧の夜に」で締めくくられる。

一瞬のようで濃厚な80分が終わった。
ただ楽曲と演奏に捻じ伏せられた、そんな時間だった。

そして、アンコール。「Hands Of Gravity」からはこの曲だけ、
19曲目「Radio」。あまりにも優しく、包み込むような歌声と演奏で、
胸を鷲掴みにされた。そして、20曲目は始まりの曲「Ghost In The Rain」。
すべては此処から始まったんだな、と物凄く感慨深くなってしまった。

アンコールは鳴り止まず、21曲目「Lone Train Running」で終幕。

今までこのバンドを観ていた時は気付かなかったけど、
久しぶりに観たからなのか、年齢を重ねたからなのかは分からないが、
今の方が圧倒的に染みる。
そして、何よりも音源を軽く超えてくる完成度の高さに驚く。

the HIATUSでしか得られない何かがある気がしてしょうがない。
それほどまでに今日のライブは喰らった気がします。

加えて、ツアータイトルにここまで相応しいライブは
今まで観たことが無いです。

次がある事を期待して待ちたいと思います。




「BACK INTO THE NOISE」at Zepp Haneda / Day 2_2026.6.18

1.The Ivy
2.堕天
3.The Flare
4.My Own Worst Enemy
5.Thirst
6.Unhurt
7.Storm Racers
8.Centipede
9.Deerhounds
10.Horse Riding
11.Silver Birch
12.Monkeys
13.Talking Reptiles
14.Something Ever After
15.Burn To Shine
16.Twisted Maple Trees
17.Insomnia
18.紺碧の夜に

En1.Radio
En2.Ghost In The Rain

W En.Lone Train Running

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