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500年の歴史!日本一の灯籠タワーが照らす幻想的な夏 ― 「江迎千灯籠まつり・水かけ地蔵まつり」(佐世保市)

笑顔で迎えてくれるまち、江迎

長崎県本土の最北部、佐世保市の中心から約20kmに位置する江迎地区。


江戸時代に平戸往還の宿場町として栄え、今も伝統や風習が受け継がれている町です。当時の面影が残る建築物が町のあちこちに残っており、長崎県の指定有形文化財になっているものも。

本日は、そんな江迎町で毎年8月23日・24日に行われる「江迎千灯籠まつり・水かけ地蔵まつり」についてご紹介します。

1万個もの灯籠が照らす幻想的な夏、ぜひ写真でお楽しみください。


アクセス

■電車:
佐世保駅より松浦鉄道MR「伊万里」行に乗車、 「江迎鹿町駅」で下車(*各所10分圏内)
■車:
九州自動車道「武雄JCT」 で左車線を使用し、西九州自動車道「波佐見/有田/佐世保」 方面 →武雄佐世保区間/西九州自動車道/国道497号を進み、佐々ICを直進して、そのまま県道18号へ進む

千灯籠まつりとは

江迎町は、私の母の出身地です。幼い頃から長期休みのたびに滞在し、町の空気に触れて育ちました。

なかでも毎年心待ちにしていたのが、「江迎千灯籠まつり」です。8月の頭になると、町中に灯籠が飾られ、夜になるとオレンジ色の光が辺りを幻想的に包み込みます。

日ごとに増えていく灯籠を眺めながら、「お祭りが近づいている」という高揚感と、同時に「夏が終わろうとしている」という切なさが胸の中に入り混じる――子ども心にそんな複雑な想いを抱いたものでした。

この幻想的な光景の美しさは、まさに日本の夏の原風景そのもの。きっと初めて訪れる人でも、どこか懐かしさを覚えるはずです。

中でも最大の見どころが、高さ日本一を誇る約25メートルの灯籠タワー。およそ3,500個もの灯籠が積み上げられたその姿は、圧倒的な迫力です。

しかも、この灯籠はすべて注文制で、1つ3,000円ほどの奉納料を払えば、
誰でも自分の名前入りの灯籠を飾ってもらうことができます。

初年度はタワーの下段、よく見える位置に配置してもらえるのも嬉しいポイント。

私自身も10年ほど前、祖父が注文して名前入りの灯籠を作ってくれました。それを見つけた時のときめきは、今でも忘れられません。


今年は、自分の「推し」の名前を書いた灯籠もありました!そんな楽しみ方も面白いかもしれませんね。

奉納は何口でも申し込めますので、ぜひ自分だけの灯籠を作ってみてください。詳しい注文方法は、公式Instagramで例年告知されていますので、チェックしてみると安心です。


灯籠タワーは、内部に入ることもできます。

外側は温かな灯りに包まれた幻想的な姿なのに、内側に足を踏み入れると、むき出しの骨組みがひんやりとした空気を漂わせています。このちぐはぐな雰囲気もまた、タワーの魅力の一つです。


内側から見上げた灯籠タワー。


町中にも無数の灯籠が吊り下げられ、通りには焼きそばやわたあめといった定番の屋台から、金魚すくいやくじ引きなどの体験型ブースまで所狭しと並びます。

そして両日とも、21時には約2000発もの花火が上がります。街中からも見れますが、花火が上がる川を挟んだ橋の上から見るのがおすすめ。

橋から見た花火。大迫力でした!

星が降り注ぐような眩い煌めきを、大迫力で体験できます。

子どもたちはもちろん、大人も童心に帰って夢中になれる――。そんな夏の夜を、ぜひ江迎で体験してみてはいかがでしょうか。

水かけ地蔵まつりとは

そして、もう一つの大きな見どころが、同日開催される「水かけ地蔵まつり」です。実は、この水かけ地蔵まつりこそが千灯籠の起源。かつては各家庭の軒先や寺の参道に灯籠を奉納していたのが始まりで、その数が年々増えていき、やがて「千灯籠」と呼ばれるようになったと言われています。

なんとその歴史は500年。主役は子どもたちです。


神輿の準備をする子どもたち


神輿に乗せられたお地蔵様を、寿福寺の山門から嘉例川(かれいがわ)まで担いでいく子どもたち。川に到着すると、掛け声に合わせてお地蔵様へ勢いよく水を浴びせます。

子供たちは、あっという間にびしょ濡れ!



冷たい川の水を受けながら、笑顔で声を張り上げる様子は、夏ならではの清々しさに満ちています。

その後はお地蔵様を担いで町を練り歩き、沿道の人々からタライやひしゃくでさらに水をかけてもらいます。こうして無病息災を祈るのが、このお祭りの大切な意味です。

お子さま用の法被はどなたでも申請でき、もちろん法被がなくても気軽に参加できる自由なお祭りです。笑顔と水しぶきに包まれるひとときは、この町ならではの夏の風景です。

最後に

「水かけ地蔵まつり」と「千灯籠まつり」という二つの顔を持つ江迎町。

昼間の賑やかな水かけ行列の熱気が、夜には1万を超える灯籠のやわらかな光に包まれ、幻想的な静けさへと変わっていきます。

日本一の高さを誇る灯籠タワーが夜空を照らし、川沿いや参道を彩る灯籠の明かりが、訪れた人々をどこか懐かしい気持ちに誘います。

子どもたちの歓声と、ゆらめく灯籠の光――その対比が、江迎町の夏をより特別なものにしているのです。

500年の歴史を持ちながら、今も地元の人々に愛され続ける江迎千灯籠まつり。これからも私たちの手で、この伝統を未来へと紡いでいきたいと願っています。
来年の夏はぜひ、この町で「日本の夏の原風景」に出会ってみませんか。

江迎町でお待ちしています!

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