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ムーンスター810sを4足試着。1万円以下なのに想像以上だった

お久しぶりです
こば@kobakutsuです。

※Amazonのアソシエイトとして、[こば]は適格販売により収入を得ています。


街を歩いていたら、すれ違う人がいい感じのスニーカーを履かれてた。

よく見たら、MOONSTARの文字

そう!福岡の靴です。

MOONSTARの最近のラインナップって、正直あんまり追えていなかったんですよね。というのも、わたしの中でMOONSTARは「学生の上履き・体育館シューズを作っている老舗メーカー」というイメージが強くて。

(もちろんそれも今もやっているんですけど)

でも、なんだか最近の見た目、けっこう変わっていませんか。上履きの会社が、街で履けるスニーカーを作っている。ということで調べてみたら良さげなんですよね!

これは実物を見に行かないと・・・と思って直営店に足を運びました。試着した結果、想像以上に良かった。


何より驚いたのが価格


看板ラインの「810s(エイトテンス)」というカテゴリ、ほぼ全部1万円以下でした。

今日は、その中でも特に印象に残ったモデルを紹介します。


MOONSTARの共通の特徴は「かかとの柔らかさ」

先に、810sラインを何足も試着して見えてきた共通の特徴の話をさせてください。

これを押さえておくと、モデル選びが一気にラクになります。

結論から言うと、810sは全体的にヒールカウンター(かかと周りを支える芯材)が柔らかめに作られています。昔ながらの日本の靴らしい設計、と言ってもいいかもしれません。

柔らかいヒールカウンターには、いいところも注意点もあります。


⭕️良いところ

履いた瞬間からかかとに馴染みやすいこと。

硬い靴で「かかとに靴ずれができた」という経験、みんなありますよね。あれが起きにくい。

△ 注意点

回内(かかとが内側に倒れやすい状態)が強めの人にとって、かかとの内側傾きを感じやすいこと。わたし自身がまさに外反母趾・扁平足傾向の回内足なので、これは結構ハッキリ分かりました。

じゃあ回内が強めの人はMOONSTARを諦めるしかないのかというと、そうじゃないん。810sの中には、この「柔らかいカウンター」の弱点をモデルごとに違うアプローチで解決しているものがあります。

ちゃんと救済策がある。

なお、モーションコントロール系のシューズが後足部の内側への倒れ込み(rearfoot eversion)を統計的に減らすことは、2025年のメタアナリシスでも示されています。ヒールカウンターの剛性は、ただの履き心地の話じゃなくて、足の動きそのものに影響する要素なんです。

ですので、ムーンスターは

  • 動きやすさ

  • 日常生活動作のしやすさ

つまり、普段の生活を快適にするという点
に重きを置いている印象があります。


ET001 キッチェ|厨房生まれの意外な履きやすさ

まず紹介したいのが、ET001
定価は7,150円です。

セールがかかったら5,110円・・・

これは厨房や食品工場で使われるキッチンシューズがベースになっているモデル。

キッチンシューズの血統なので、当然、床が濡れていても滑りにくい。雨の日でも安心です。

一般的なキッチンシューズって、正直、街で履くには靴底が硬すぎて歩きにくいことが多いんですよね。でも、キッチェはそこを普段履き向けに調整してあるみたいで、足なじみが悪くない。

また、甲まわりのベルトがめちゃくちゃ太くて長いのが特徴。これ、履いてみて分かったんですが、足入れがものすごくラク。

甲周りをしっかり抑え込んでくれるので、意外となんとかなる。

ちゃんと歩ける靴になっています。

「そんなに華やかじゃなくていいから、雨の日も含めて毎日ラクに履ける一足が欲しい」という人に、これはハマります。

カラーもいくつかある。


ET002 スチューデン|柔らかいカウンターを樹脂で補強する

続いて、ET002 スチューデン。7,700円です。

セールがかかったらまさかの5,000円以下


こちらは学生用のグランドシューズ(グラウンドを走るための靴)がベースの、ジョグタイプ。上品な佇まいで、街履きにすんなり馴染みます。

さっき「MOONSTARはヒールカウンターが柔らかめ」と言いました。スチューデンもその例に漏れず、カウンター自体は柔らかい。でも、履いてみたら意外とガチッと安定しているんです。

なんでかというと、かかと周りに樹脂パーツを配置して、糸のステッチもたくさん重ねて縫い合わせることで、外側から強度を確保しているから。

カウンター単体は柔らかいけど、外骨格で支える発想、と言えばいいでしょうか。

だから、履き心地としては

「かかとが優しく包まれる感触」
「歩き出したときの安定感」

これらが両立します。
クッション性も良かった。

回内が気になる人でも、スチューデンは意外と歩きやすいはずです。靴ずれが心配な人にも向いています。

ET041 トラスデン|全体でしっかりホールドする質実剛健

3足目は、ET041 トラスデン。8,800円です。

税理がかかったら6,400円でした。まだ安い。

これも学生靴の系譜なんですが、公式の説明では「学生靴の丈夫さを引き継ぎながら、ミニマルな佇まいに」となっています。

耐久性を考慮した素材でアッパーを構成し、屈曲部の重なりを抑え、隠しサドルを搭載することで、歩行時の足当たりや横ブレに配慮した設計、とも書かれています。

スチューデンとの違いはここです。

  • スチューデンは「柔らかいカウンター+外側から樹脂で補強

  • トラスデンは「カウンター自体を硬めに、全体もしっかり」

同じ学生靴由来でも、支え方の思想がぜんぜん違う。

実際に履いてみると、トラスデンは明らかにガチッとしています。土踏まずを下から支えている感覚もある。歩いていて足がブレる感じがなくて、質実剛健、という言葉がしっくりきます。



その作りは靴底のタフな感じからもわかりますね。また、これに関してはインソールを取り外すことができるので、好みのインソールに差し替えることも可能です。

そういう汎用性の高さも考えるなら非常に優秀な一足と言えるでしょう。

合わせるなら支えも強すぎないニューバランスのインソールがちょうどいい。


ET047 クレーヴェン|8,250円・見た目はピカイチ、ただし条件つき

最後に、ET047 クレヴェン。8,250円。

正直に言うと、見た目はこれが一番好きでした。通学用シューズをベースにしていて、街履きにピカイチのビジュアル。(見た目だけで選ぶならこれを推したい)

ただ、わたしのように回内が強めのタイプには、残念ながら合いませんでした。

かかと周りの支えが弱く、内側への倒れ込みを感じやすい。しかもクレーヴェンは中敷きが取り外せない設計なので、インソールで対策することもできません。

特別に足の悩みがない人なら、全然問題なく履けると思う。見た目重視で普段履きを探しているなら、選択肢に入れていいはずです。


まとめ

上履きの老舗が作った街履きスニーカー、想像以上に良かったです。

810sはほぼ1万円以下。プロユース(厨房や学生グラウンド)で培った耐久性や機能を、普段履きにチューニングした設計思想が一貫していて、ちゃんと考えられているブランドだな、と思いました。

福岡の靴は相変わらずコスパ最高!

賢い選択をしてくださいね。
いってらっしゃい! 😄✨


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■ この記事を書いた人
こば(@kobakutsu)|義肢装具士免許をもって本を数冊だして、10年以上靴屋をやっています。足・靴・インソール・身体について書いています。



参考文献 Fritsch T, et al. Short-Term Effects of Wearing Commercially and Non-commercially Available Motion Control Footwear Versus Standard Shoes on Running Biomechanics in Adults: A Systematic Review with Meta-analysis. 2025. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12638555/

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