【今日は息抜き】下地窓と中塗り仕上げ ―仕上げなのに下地!?
今日は最近やった古民家の内装について。
生写真とともに、左官のちょっとややこしい名前の仕上げを紹介してみます。
中塗り仕上げと、下地窓。
仕上げなのに中塗り。
仕上げなのに下地。
……ややこしいですね笑
今回の壁は、石膏ボード下地に土を塗る現代仕様。

ちゃんと土と藁の風合いが出ます。
仕上げに使う材料自体は、土と砂と藁を水で練った、かなり素朴なものです。
昔ながらの左官の壁は、割竹や葦などをマス目に編んだ小舞をつくり、そこに粘りのある土を塗りつけて荒壁をつくります。
そこから、大直し、小直し、むら直し、中塗り、上塗り……
というように、何工程も重ねて壁を仕上げていきます。
これでもかなりざっくりです。
地域や職人さんによって、呼び方や工程は違うと思います。
土壁は、ただ固くて強いだけの壁ではありません。
揺れたときには、ひびが入ったり傷んだりしながら、力を逃がしてくれます。
日本の柔の考え。
割れて当たり前。
傷んだら直せばいい。
その辺で調達できる土、砂、藁、竹、葦。
そういう身近な材料でできているから、直すこともできる。
そして昔は、今よりずっと時間の流れがゆっくりでした。
一気に完成させるのではなく、ひと工程ずつ、お金や時間の都合に合わせて進めることもあったようです。
その名残が、中塗り仕舞い。
本来なら、その上に仕上げの上塗りをする。
でも、そこまで進めず、中塗りのまま置いておく。
仕上げは、いつかまた。
それは、次の世代になるかもしれません。
今ではそれを意匠として見せることもあり、中塗り仕上げと呼ばれることもあります。
下地であるはずの「中塗り」が、「仕上げ」になる。
なんとも変な名前です笑
そして、そこにもうひとつ。
下地窓。

あー、ややこし!笑
これまた、下地なの?仕上げなの??
という名前です。
下地窓は、下地の小舞をあらわしたように見せる、おしゃれ窓。
実際の小舞下地は、竹や葦などを組んで、藁縄や麻縄で編み留めます。
でも、仕上げとしてつくる下地窓は、見せるためのもの。
写真のものは、竹に木を挿したもの。
藤の蔓などでしっかり編んであるものもあります。
安心してください。
ちゃんと仕上げです😹
材料はこの時に作ったものと同じ配合の材料と、
もう少し細かい藁や砂を使った繊細な肌のもの、
2種類使いました🐱
同じ土、砂、藁でも、配合する材料のキメの細かさで使う用途が変わります!
あ、この時の仕事術も上げようと思ったの、忘れてました!!
いつか、また笑
私の顔面はいつも中塗り仕上げです。

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