答えのない相談から、解決策を見つける「探す技術」完全版
――検索しても出てこない。その先で私がやっていること
仕事をしていると、ときどきこういう相談があります。
「こんな機械ない?」
「これができるメーカー、どこか知らない?」
「今のやり方を変えたいんだけど、何かない?」
困るのは、こちらも答えを知らないときです。
製品名が分からない。
メーカーも分からない。
検索ワードすら分からない。
以前の私は、こういう案件が来ると、とにかく検索していました。
見つからなければキーワードを変える。
それでもなければ会社を増やす。
メーカーへ電話する。
販売店にも聞く。
それで見つかることもあります。
でも、見つからないときは本当に見つからない。
以前の記事では、スポット溶接機をレンタルできる会社を探して、200社近くに連絡したものの、結局見つけることができなかった経験を書きました。
あの失敗以降、私は「何社探したか」よりも、
どれだけ違う方向から探したか
を意識するようになりました。
そしてもう一つ。
製品やメーカーを見つけること自体が、ゴールではない。
ということも意識するようになりました。
お客様が本当に欲しいのは、製品名でもメーカー名でもなく、
目の前の困りごとを解決する方法
だからです。
今回は、私が答えの分からない相談を受けたとき、
どう整理して、
どう探して、
どこで方向を変えて、
どうやって解決策に近づいているのか。
その考え方を一度まとめてみます。
私はこれを勝手に、
「探す技術」
と呼んでいます。
⸻
1|最初から検索窓に入力しない
何かを探す案件が来たとき、
昔はすぐGoogleを開いていました。
今は、その前に一度整理します。
最低限確認するのは、
・何をしたいのか
・何を対象にするのか
・今はどうしているのか
・何に困っているのか
・絶対に外せない条件は何か
・できれば満たしたい条件は何か
です。
特に重要なのが、
「欲しい製品」と「実現したいこと」を分けること。
お客様から、
「○○という機械を探してほしい」
と言われても、
その○○が本当に最適な答えとは限りません。
なぜ、それが欲しいのか。
何を実現したいのか。
ここを聞いておかないと、
存在しない製品や、そもそも案件に合っていない製品を延々と探すことがあります。
まず探すべきなのは、
製品ではなく、課題の正体です。
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2|検索ワードを「製品名」だけで考えない
検索するときは、
一つの言葉だけで探さないようにしています。
私がよく分解するのは、
目的 × 対象 × 動作 × 方式 × 条件
です。
たとえば製品名が分からなくても、
「何に対して」
「何をして」
「どういう状態にしたいのか」
が分かれば、検索できます。
さらに、
・別名
・業界用語
・メーカー側の呼び方
・英語
・似た技術
にも広げます。
検索している途中で知らない専門用語が出てきたら、
それも次の検索ワードになります。
最初から正解のキーワードを知っている必要はありません。
検索しながら、検索ワードを育てる。
この感覚はかなり大事だと思っています。
⸻
3|製品ではなく「メーカー」と「技術」を探す
製品名で検索して出てこないとき、
私は途中から探す対象を変えます。
「この製品はどこにある?」
ではなく、
「この技術を持っている会社はどこ?」
に変える。
すると、見つかる会社が変わります。
その会社のホームページを見る。
製品一覧を見る。
技術紹介を見る。
用途を見る。
導入事例を見る。
そこからまた別の言葉を拾う。
こうして一社見つかると、
その会社自体が次の検索材料になります。
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4|一社見つけたら、そこから横に広げる
一社見つけた時点で、
私はその会社を「候補」として見るだけではありません。
情報源としても見ます。
その会社が使っている言葉。
同じ技術の別名称。
所属している業界団体。
出展している展示会。
取り扱っている販売会社。
競合になりそうな会社。
関連製品。
こういうものを見ていくと、
次の入口が見つかります。
検索は、毎回ゼロから始める必要はありません。
見つけた一社を足場にして、次へ進む。
これだけでも、かなり探索しやすくなります。
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5|問い合わせも「検索」の一部
ネットで分からなければ、
メーカーに聞きます。
このとき、
「できますか?」
だけで終わらせないようにしています。
仮に「できません」と言われても、
そこで終わりではありません。
「なぜ難しいですか?」
「別の方法なら可能性がありますか?」
「こういうことが得意な会社をご存じないですか?」
と聞く。
すると、
検索では出てこなかった情報が返ってくることがあります。
メーカーの人から聞いた専門用語で、
もう一度検索することもあります。
つまり、
問い合わせは確認作業ではなく、探索そのものです。
ここまでが、私が最初に行う基本的な探し方です。
ただ、本当に難しいのは、
ここまでやっても見つからないとき。
ここから先は、
検索結果の続きを延々と見るのではなく、
探索する方向そのものを変えていきます。
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