目をそらした感情の先に、真実がある
私たちは、自分の中に浮かぶ感情を見たくないとき、無意識のうちに目をそらしてしまうことがある。
悲しみ、怒り、苛立ち。
そうした感情に気づくことで、心が重くなるのを恐れたり、どうにかしなければならないというプレッシャーを感じたりするからかもしれない。
そして、私たちはその感情を押し込めてしまう。
それは、嵐の夜に窓を閉じるのと似ている。
冷たい風や強い雨を避け、安心できる場所にとどまる。外の世界を遮断することで、一時的な安全は得られるかもしれない。
だが、同時に、その先に広がる景色や新しい発見を見逃してしまう。
感情も、それと同じ。
見たくないものを見ないようにすれば、確かに楽だ。
でも、それは「ない」ことにするだけで、消えてなくなるわけではない。
どれほど避けようとしても、感情は自分の中に存在し続ける。
だからといって、無理に向き合う必要はない。
ただ、感じるだけでもいい。
少しずつ心に風を通せば、それだけで十分だ。
不快に思えたものが、実は大切な気づきをもたらしてくれることもある。
見たくないと思っていた感情の奥に、何があるのか。なぜ避けたくなったのか・・・
少しずつ目を向けてみると、これまで知らなかった世界が静かに浮かび上がる。
夜が明け、雲の切れ間から光が差し込むように、新たな理解が心を照らし始める。
窓を開ければ、冷たい風が頬を撫でる。その風が運ぶ空気の匂い、遠くで揺れる木々の音。
今まで閉ざしていた世界の広がりを感じる。
その感覚は、時に不安をもたらすかもしれない。
未知のものへの恐れは自然なことだ。
しかし、その一歩を踏み出すことで、新たな風景が目の前に広がることもある。
自分の感情に向き合うと、心の奥に隠れていた本当の想いや願いが見えてくる。
たとえば、香水の調合。
心地よい香りだけを集めても、深みのある香りにはならない。
一見すると強すぎたり、不快に感じたりする香りも、異なる香りが引き立て合い、奥深い香りが生まれる。
調香師は、一つひとつの香りと向き合い、その本質を理解することで、調和のとれた香りを生み出す。
感情もまた、同じように向き合い、調和させることができる。
避けたいと思ったものの中にこそ、自分の内側を深く知る手がかりが隠れている。
すべてを排除するのではなく、どう受け止めるかを自分で選べばいい。
時には距離を置くことも必要だし、正面から向き合うことが大切な時もある。
それは、自分自身との対話でもある。
自分の内側で起こる嵐に、どう窓を開けるか。
風の強さを感じながらも、少しずつ光を取り入れる勇気。
そうして少しずつ、自分の中の天気も、感情の流れも、ありのままに受け入れられるようになるのかもしれない。
そして気づくのだ。嵐の後には、いつも新しい空気と、澄んだ景色が待っていることを。
心の窓は、
いつも大きく開けなくてもいい。
ほんの少し風を通すように、
考えることから離れて、
ただ自分の内側に戻る時間があってもいいのだと思います。
言葉にならないものを、
無理に言葉にしないまま見つめたくなったとき。
YouTubeの誘導瞑想を、そっと開いてみてください。
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