「もう叶っている」とは何か ― 信じられないあなたへ 引き寄せ コツ
「もう叶っていますよ」と言われても、正直ピンとこない。むしろ「そんなわけない、まだ何も現実は変わっていないのに」と反発したくなる。
そう感じる人は多いはずです。ここでは、この「もう叶っている」という考え方の意味と、それをどう扱えばいいのかを、順を追って説明していきます。
「もう叶っている」は許可であり、「叶っていない」は拒否である
まず押さえておきたい大前提があります。それは、「今すでに叶っている」と思うことは、願いに対して"はい、受け取ります"という許可を出す行為だということです。
逆に、「まだ叶っていない」「これからどうなるんだろう」と思うことは、その願いに対して"いいえ、まだ受け取りません"と拒否をしている行為になります。
さらに、「いつ叶うのかな」「いつ現象化するんだろう」と考えることも、実は同じように拒否の一種です。なぜなら、この問いかけ自体が「今はまだ叶っていない」という前提の上に成り立っているからです。
「もう叶っている、やったー幸せ!」と思えば、"もう叶っていて幸せ"という現実が創られていきます。
「いつ叶うのかな」と思えば、"いつ叶うのかわからない状態"という現実が創られていきます。
つまり、私たちが心の中で繰り返し思っていることが、そのまま外側の現実として形になっていく。ここが理解の出発点になります。
鏡の前で髪を直さないという矛盾
このことをわかりやすく説明するために、鏡のたとえがよく使われます。
想像してみてください。あなたは鏡の前に立っていて、髪がくしゃくしゃになっています。そこであなたは鏡に向かって、「なんで髪を直してくれないの?」と文句を言っています。
しかし、鏡はただあなたを映しているだけの存在です。鏡の中の髪を直したいなら、あなた自身が自分の手で髪を整えるしかありません。鏡に向かって不満を言い続けても、鏡の中の髪は永遠に整いません。
これと同じことを、私たちは日常的に「願い」に対してやってしまっています。目の前の現実(鏡)を見て、「まだ叶っていないじゃないか」と嘆いたり、疑ったりする。けれど、現実は内側の状態を映しているだけの鏡にすぎません。変えるべきは鏡の中身ではなく、鏡に映す前の自分自身の内側なのです。
もっと簡単に言えば、「もう叶っている」のに、「いつ叶うんだろう、まだ叶っていない」と思ってしまったら、それはアウトです。
その瞬間、あなたは願いを拒否していることになります。だからこそ、何があっても「もうすでに叶っている」と決め続けることが必要になるのです。
なぜ「決め続ける」ことが大切なのか
理由はシンプルです。私たちの内側の状態は、外側の世界にそのまま反映されるからです。この「内側が外側に反映される」という一点さえ腑に落ちれば、物事の見え方はがらりと変わります。
大切なのは、まず自分自身で「もう叶っている」と決めること。
そして、その決意を一度きりで終わらせず、決め続けることです。目の前の現実が何を示していようと関係ありません。
今見えている世界の出来事は、願いが叶う・叶わないに、何の影響も与えません。両者を結びつけて考える必要はまったくないのです。
もしエゴが「見えている世界ではまだ叶っていないじゃないか」と囁いてきたら、こう言い返してあげましょう。
「見えている世界は、ただの過去の映像にすぎない。今の私とは関係のない世界だ」と。
今目に映っているものは、過去の内側の状態が結果として現れているだけであり、これから先の現実とは切り離して考えていいものなのです。
無理に思い込まなくていい
ここで一つ、大事な補足があります。「もう叶っている」と思うことが辛く感じられる人は、無理にそう思い込もうとしなくて大丈夫です。
すでに認識変更をした人にとっては、「もう叶っている」と思うことは自然で気楽な行為です。
しかし、まだ認識が変わっていない段階で、無理やり「叶っている、叶っている」と自分に言い聞かせようとすると、かえって苦しくなってしまうことがあります。
もし苦しさを感じるなら、それは無理に思い込む段階ではないというサインです。焦らず、自分のペースで捉え方そのものが変わっていくのを待つほうがよいでしょう。
「信じられない」と感じてしまうことについても、同じことが言えます。これもまた、先ほどの鏡のたとえで説明できます。
鏡に向かって「なんで髪を直さないの?」と言いながら、同時に「自分で自分の髪を直せるかどうか自信がない、信じられない」と言っているようなものです。
本来、髪を直す行為はとてもシンプルなのに、疑いの気持ちがそれを複雑にしてしまっているのです。
「どうやって?」を考える必要はない
疑念が湧いてくる背景には、たいてい「どうやって叶うの? そんなの無理でしょ」というエゴの声があります。しかし、この「どうやって?」という問いには、実はまったく意味がありません。なぜなら、願いはすでに叶っているからです。
「どうやって叶うのか」という道筋やプロセスを、私たちがいちいち頭で考える必要はありません。まるで全自動であるかのように、気づけば「何か知らないけれど、もう叶っている」という状態になっていく。これがこの考え方の核心です。
たとえば、「億万長者になりたいな。よし、億万長者になろう。今この瞬間から私は億万長者だ。無条件に、何か知らないけれど、今もう億万長者になったのだ」と決めてしまう。ただそれだけでいいのです。難しい理屈も、複雑な手順もいりません。ただ「決めて、なる」。それだけで十分なのです。
あなたが鏡の前で自分の手で髪を整えれば、鏡の中のあなたの髪も、当然のように整っています。同じように、あなたが内側で「もう叶った」と決めれば、外側の世界もその決定を映し出していきます。見えている世界で何が起ころうとも、あなたが「もう叶っている」と決めた瞬間に、それはすでに叶っているのです。
まとめ ― 大切な4つのポイント
最後に、この考え方を実践するうえで意識しておきたいポイントを整理します。
エゴに飲み込まれない:「無理でしょ」「どうやって叶うの?」という声が出てきても、それに引きずられないこと。エゴの声は、あくまで過去のパターンから生まれる反応にすぎません。
観念は手放す:「大金を稼ぐのは難しい」「願いが叶うのは特別な人だけ」といった、自分の中に染みついた"いらない思い込み"は、必要のないものとして手放していきましょう。
すべては簡単だと思う:願いを叶えるプロセスを、複雑で困難なものだと捉える必要はありません。鏡の前で髪を直すのと同じくらい、本来はシンプルなことなのです。
「まだ叶っていない」は避ける:「まだ叶っていない」と思うことは、叶っていない世界のほうを自分で選んでしまう行為になります。できるだけこの思考パターンから離れるよう意識してみましょう。
「もう叶っている」という考え方は、頭で理解しようとするよりも、日々の中で少しずつ実感として馴染ませていくものかもしれません。無理にすべてを一気に受け入れようとせず、自分のペースで、鏡の前に立つように、そっと内側と向き合ってみてください。
