「海外に行きたい」と思う人は増えているのだろうか。「海外で暮らしたい」は10人に4人、でも一歩踏み出せない理由
最近、ふと考えることがある。
最近の日本人は、
本当に海外へ行きたいと思っているのだろうか。
私が学生だった20年以上前は、
留学や海外就職、駐在など
「海外へ行く」ということ自体が
一つの目標のような時代だった。
特に欧米へ行くことに憧れる人も多く、周りでも競うように留学や海外就職を目指していた記憶がある。
では、今はどうなのだろう。
SNSでは「海外で働きたい」「海外移住に興味がある」という声をよく見かける。
一方で、実際に海外で暮らす日本人が増えている印象はあまりない。
少し気になって調べてみると、
興味深い数字が見えてきた。
海外志向に関するデータ
約40%の若い世代が「海外で暮らしてみたい」と考えている。つまり、10人に4人は、一度は海外で暮らすことを思い描いたことがあるということ。
一方で、実際に海外に住む日本人は日本全人口の約1%。
「海外へ行きたい人」と「実際に海外で暮らしている人」の間には、約40倍ものギャップがある。
さらに、海外へ行きたい理由には、
日本国内の将来への不安や、海外での生活・キャリアへの憧れが多く挙げられていた。
つまり、「海外へ行きたい」という気持ちは決して珍しいものではない。
きっと、多くの人が一度はそんな未来を思い描いたことがあるのだろう。
でも、その思いを実際に形にできる人は、ごくわずかというのが現実。
では、なぜなのだろう。
調べてみると、その背景には大きく4つの壁があると言われている。
まずは、お金の壁。
円安や世界的な物価高の影響で、海外へ挑戦するための費用は以前より大きくなった。
日本の賃金水準のままでは、海外で生活を始めるための初期資金を準備すること自体が簡単ではない。
次に、言語と専門性の壁。
英語だけではなく、海外で通用する専門スキルや経験も求められる。さらに、言葉への不安から、一歩を踏み出せない人も少なくない。
そして、制度の壁。
世界的に就労ビザや永住権の取得条件は年々厳しくなっている。「住みたい」と思っても、制度上それが叶わないケースも増えている。
最後は、意外にも日本の暮らしやすさという壁だ。
治安の良さ、おいしい食事、充実した医療、便利な生活環境。
海外へ出ると、日本の良さを改めて実感する人は本当に多い。
「不便やリスクを受け入れてまで海外へ行く理由が見つからない。」
そう感じる人がいるのも、ごく自然なことなのかもしれない。
こうして見ると、日本人の海外在留率が約1%で大きく変わらない背景には、
「行きたいけれど行けない」という現実的なハードルと、
「今の日本でも十分暮らしやすい」という心理的な安心感、その両方があるように思う。
どれも、簡単に乗り越えられる壁ではない。
だから、「行きたいけれど行けない」と感じている人が多いのも、不思議ではないのだろう。
私自身、海外で長く暮らしてきたことで、視野は広がったし、価値観も大きく変わった。
でも、だからといって、海外へ行けば人生が変わるわけではない。
海外にも仕事の悩みはある。
人間関係に悩むこともある。
孤独を感じる日もあれば、文化の違いに戸惑うことも少なくない。
だから私は、「海外へ行くこと」そのものをゴールにはしてほしくないと思っている。
本当に大切なのは、
自分はどんな人生を送りたいのか。
その答えを考えたときに、海外という選択肢があるのなら、それはとても素敵なことだと思う。
「海外だからすごい。」
「日本だからダメ。」
そんな単純な話ではない。
自分らしいキャリアや人生を考えた結果として、海外を選ぶ。
その順番のほうが、きっと後悔は少ない。
「海外に行きたい。」
その気持ちの先にある、本当に叶えたいものは何だろう。
その問いを、自分自身に投げかけてみることから、キャリアは少しずつ動き始めるのかもしれない。
お読みいただきありがとうございます。
いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます♪


[プロフィール】

じゅり|キャリアエッセイスト
はじめまして。じゅりです。
私は20年以上、外資系企業で働きながら、ヨーロッパ、アジアなど行き来してきました。
一見すると順調なキャリアに見えるかもしれません。でも、その裏では何度も迷い、立ち止まり、燃え尽き、人生の方向を見失った時期もありました。
転職を重ねたことも、海外で暮らしたことも、決して「成功体験」ではありません。
むしろ、「どう生きたいのか」「何を大切に働くのか」を何度も問い直してきた時間でした。
だからこのnoteを書いています。
ここで届けたいのは、「こうすれば正解」というキャリア論ではありません。
外資で学んだ視点、海外で出会った価値観、そして私自身が遠回りしながら得てきた経験を通して、一人ひとりが自分らしい働き方や生き方を見つけるためのヒントを届けたいと思っています。
大切にしているのは、肩書きや年収ではなく、自分で人生の舵を握り続けること。
会社に人生を預けるのではなく、自分で選び、自分でデザインしていくことです。
このnoteでは、外資系の働き方、キャリア設計、海外生活・海外移住、そして日々の気づきやエッセイまで、「人生をしなやかにデザインする」という一本の軸で発信しています。
読んだあとに、「少し視界が広がった」「また前を向いてみよう」と思っていただけたら、それ以上に嬉しいことはありません。
あなたがあなたらしい人生を歩くための、小さなきっかけになれますように。
迷いを、あなたらしい人生のデザインへ。
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