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保育士は子どもが好きなだけではできない?

今では保育士になり21年目の私ですが、3年目を終えた時、一度退職をして一般企業で事務の仕事をしていた時期がありました。

毎日の残業、考えることややらなければならないことがたくさん、持ち帰りの仕事、休みの日でも仕事のことで頭がいっぱい。そんな毎日につかれてしまったからです。
事務の仕事は時間的にも、仕事内容的にも追われることなく穏やかに過ごすことができ、環境としてはこの上ない環境でした。何より、休みの日は仕事のことを考えなくなったことが大きかったと思います。

半年ほど経ち、仕事にも慣れたころ、前職場の保育園から電話がありました。「人が足りなくて困っていて、戻ってくる気はない?」とのことでした。そんな時に即答してしまったのです。「はい、もどります!」と。

きっと、心では物足りなさを感じていたのだと思います。その時に気づきました。「私は保育が好きなんだ」「子どもたちと過ごしたいし、子どもの成長や子育ての喜びをお父さんやお母さんと分かち合いたいんだ」と。

そこから、2度目の保育士人生が始まりました。

私が保育士を続ける理由はなんだろう、、、と考えると、
「子どもが好き」「保護者と成長や悩みを分かち合う時間が好き」これに尽きます。
もちろん、中には手のかかる大変な子どももいれば、一筋縄ではいかない難しい保護者もいます。また、新年度の大変さや、行事前の忙しさ、年長児の担任なった時の大変さ、大変なことをあげればきりがなく、もう逃げ出したい、もう辞めよう、と毎年考えていたほどです。

それでも、「あと一年続けよう」「もう少し頑張ろう」と思えたのはきっと
それに勝るごほうびが日々の保育で子どもたちから返ってくることを知っているからです。

  • 4月はハチャメチャだったクラスが落ち着いて過ごせるようになった

  • すぐに手を出してしまう子がぐっと我慢して言葉で伝えられた

  • 引っ込み思案でいつも自分の思いが伝えられなかった子が初めて自分の気持ちを伝えられた

  • 歩けるようになった

  • 靴下を初めて自分で履けた

  • 絵本の読み聞かせで子どもたちの目がぐっと絵本の世界に引き込まれていた

保育をしていると、子どもたちから返ってくるものがこんなにたくさんある。そして、日々の連絡帳や送迎の時にお父さんお母さんと「今日はこんなことがあって」「こんなことができるようになったんですよ!」「本当にかわいくて」そんなやりとりをする時間が私は大好きです。

大変なことがあっても、返ってくるものが大きすぎて。だから私は一生保育士でいたいな、と思っています。

保育士って大変そう、変な保護者がたくさんいそう、お給料も安い、そんなイメージがあるかもしれませんが、そんなことばかりではありません。
大変なことや忙しさも、子どもたちから返ってくるもので上書きされてしまうのです。

だから「保育士」という仕事に興味がある人、今現在「保育士」としてがんばっている人、すべての人にこの言葉を贈りたいと思います。

「子どものことを 好きなだけではだめだけど
子どもを愛するあなただから 先生と呼びたい」

中山譲さんの「先生」という歌の一節です。保育士の大変さに気づいた若いころ、研修で聞いたこの曲。気づいたら号泣していたことを思い出します。

全国の保育士さんたち。私たちの仕事、「保育」は未来ある子どもたちを育てる尊い仕事です。自信と誇りを持って、がんばりましょうね!
私たちは場所は違えど、同じ「子どもたちのためにがんばる保育士」としてつながっていますよ!

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