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【私語り/さよなら妹 #12】巻き込まれていく私③弁護士との打ち合わせ

夜な夜なポスティングが終わると、
今度は妹が毎日うちに来るようになりました。

会社がないので、
うちは事務所代わり?
頼まれてもいないし、了承もしていない。
でも、なぜか当然のように。
それまでしばらく疎遠だったこともあってか、
妹はどこか嬉しそうでした。

この時点での会社関係者は三人。
事務員の妹。
代表者。
株主。
代表者も株主も、飛行機の距離在住。
それぞれ本業あり。
そして私は――部外者。

こうして、よくわからないまま
「付き添い生活」が始まりました。
妹から聞かされたのは、
会社が乗っ取られそうになり、
自分が株主に助けを求めたという話。
元社員たちは裏切り者。
会社建物も取られた。
そして何度も繰り返される
「先代の意志を継いで…」。
そうなんだ~、と聞きながら、
私は深く掘り下げませんでした。

その後、株主との打ち合わせに同席。
弁護士事務所での打ち合わせにも、なぜか同席。
民事裁判を起こすらしい。
担当弁護士は三人。
私は自前のノイズキャンセリングをオン。
でも、聞いているふりはしないといけない。
これが、地味に疲れる。

その後も、対面で数回、リモートで数回。
たまに、ノイキャンのガードを突き抜けて衝撃的な言葉が耳に入る。

私が株主から電話をもらった日、
なんと会社の代表取締役は妹だった!
はぁ、どういうこと???
それを境に、新しい代表者と交代……?

さらに驚いたのは、
その時点で社員は誰も辞めていなかったこと。
辞めたというのは?

そして、決定的だったのが
弁護士とのやり取り。
弁護士
「では、○○さん(妹)が書類を作成したことを裁判で認めることになりますが、問題ありませんね。」

「はい、大丈夫です。」
……???

弁護士の口調は淡々と。
でも、その一文が妙に引っかかる。
何度かの打ち合わせで耳にした
ばらばらの言葉。

後になって
パズルのピースが、
ある瞬間、音を立ててはまった。
そのとき、私は
心底ぞっとして、凍りつきました。

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