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地域の産学官が連携した新時代の人材育成を通じた建設業・高校の魅力向上プロジェクト


1 プロジェクトの概要

(1)プロジェクトの目的

国内の生産年齢人口は1995年をピークに減少局面にあるなか2024年4月に建設業の残業上限規制が始まり、生産性の向上や担い手確保は喫緊の課題となっています。
また、水俣・芦北地域唯一の建設系の学科を有する熊本県立水俣高校電気建築システム科建築コース(以下、建築コースという。)では、人口減少や少子化の影響のため志望する生徒数も減少傾向で年々入学者が減っています。現在、建築コースは、一学年の定員20名に対して1年生から3年生まで併せても20名もいないという厳しい状況です。
一方で、昨今の半導体関連企業の県内への相次ぐ進出を受けて、水俣高校では2025年に「半導体情報科」が新たに開設されることが決定しています。半導体情報科では、水俣市内に研修施設を持つ民間企業のアスカインデックスと連携し、半導体関連の資格を促す独自のカリュキュラムにより、生産現場で求められる即戦力の人材育成を目指しています。
学科新設により電気建築システム科の電気コースが半導体情報科に改編され、残される形となる建築コースは、社会のニーズに応じた学科としての意義が問われる状況となっていました。
これまで建築コースで学んだ卒業生は、水俣・芦北地域の建設現場で活躍する技術者として、さらには災害時の応急復旧工事など地域の守り手として重要な役割を果たしています。
今回の取り組みは、地域の建設業及び水俣高校建築科の魅力向上に向けて、高校のカリキュラムに踏み込み建設DXを推進する先進的な技術分野に関する学習活動を産学官が連携して行うプロジェクトです。また、このプロジェクトにより水俣・芦北地域の建設産業の生産性向上や担い手確保を期待しつつ、新時代で活躍できる人材の育成を目指すものです。

(2)プロジェクトの仮説

建設現場ではICT施工やドローンなどデジタル技術の活用が推進されているなか、それらの知識・スキルを持つ人材の不足が懸念されています。
そのような状況を踏まえ、建設産業を支える人材を育成する高等学校の教育現場で産学官が連携し、建設現場での先進的なデジタル技術を学ぶことを通じて、高校生が建設産業に興味・関心を深めてもらうことで、建築コースから水俣・芦北地域の建設業へ入職を促進するような効果が期待されます。

(3)プロジェクトの進め方の検討

①産学官それぞれの水俣高校とのつながりや想いは以下のとおりです。
[産]:県建設業協会芦北支部
芦北地域では、令和2年7月豪雨により甚大な被害がありました。今後も、建設業が災害に強いまちづくりの一翼を担っていくには、若い建設技術者が不可欠で、地元企業への就職を安定的に行えないかと日頃から水俣高校と協議していました。
[産]:(株)KAWATSU(DX推進企業)
(株)KAWATSUは、菊池郡大津町に本社があり、ドローンスクールやICT施工のサポート、電気工事、土木工事などを行う総合建設事業者です。
球磨地域の令和2年豪雨災害の復旧現場で、(株)KAWATSUが建設用3Dプリンター施工を実施する見学会(R5.10月)に建築コースの生徒が参加しました。
[官]:芦北地域振興局土木部
建設現場の若手技術者が不足している現状を懸念し、水俣・芦北地域唯一の建設系の学科を有する水俣高校とタッグを組んでこの現状を打破できないか相談しました。

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