【新章】〜わさび生い立ち記〜Vol.1:高度経済成長の終わりに生まれて
こんにちは、わさびです😊
今日は、私の生い立ちについて、触れたいと思います。
日本中が浮かれた高度経済成長に終わりを告げ、
急に冷や水が浴びせられたような不穏な空気の中で、私は産まれた。
父はミシンのセールスマン、母は看護師をしていたので、
このころではまだ珍しい「共働き」というやつである。
両親はいわゆるでき婚だ。
今でこそ当たり前になっているが、
これもまた当時としてはなかなか珍しいケースだったと思う。
そんな両親の元に生まれた私(わさび)。
その頃の両親は若かったが、精いっぱい、私を愛してくれた。
そんなある日、父がコーヒーの卸業者として自分の会社を立ち上げた。
そのタイミングで母は仕事を辞め、父の会社を手伝うようになった。
その頃の私といえば、幼稚園に入る前。
たぶん4歳くらいだったと思う。
幼かった私は、母が事務作業をしている間、
ずっとその傍らで遊んでいるしかなかった。
しかし、そこは子どもである。
……飽きてくる。w
私は、母に内緒で近くの駄菓子屋によく行っていた。
駄菓子屋のおばあちゃんとは顔見知りで、
いつもそこで好きなお菓子を食べていた記憶がある。
でも今思えば、お金も払わずに食べていたのだから、
昭和という時代は人の信頼と情で成り立っていたのだろう。
そうやって呑気にお菓子を食べていると、
決まって母がやってきて私にこう言うのだ。
「わさび……また……。もぅ……」
そして、
「すみませんおばあちゃん、お代いくらですか?」
と母がお菓子代を払い、私は事務所へと連れ戻されるのだった。
そんな平和な日が、私はずっと続くと思っていた。
……その日までは。
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