休日の朝に – 4枚切りのパン –|Letter Vol.01
セミの声に目を覚ました日
休日の朝は 4枚切りのパンをトーストする。
包丁の刃先を垂直よりすこし斜めに持ち、底につかない深さでミミのフチ、タテに2等分、それからヨコに3等分の切れ目を入れていく。
フライパンをすこし温め、4枚切りのぶ厚い食パンを静かにのせる。
フタをかぶせて チリチリと焼ける音に耳を澄ます。
やがて香ばしいにおいが辺り一面に広がり 色よく焼けたのを確認したら、ひっくり返して もう片方をトースト。
熱々の食パンをお皿にとり出し、バターを一片。
木製のナイフで とろりと溶けるバターを四方へ広げて、ハチミツをたっぷり。
容器を高々と持ち上げ、琥珀色のハチミツを グルグル グルグルまわしかける。
4枚切りの食パンを対角線で手に持ち、そっと傾ける。
バターとハチミツが滴り落ちる瞬間、ガブリッとくちの中へ。
アールグレイの紅茶とトーストの甘い香り。
アイリッシュケルトの音楽をBGMに、休日の朝がはじまってゆく・・。

