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kintone「権限チェッカー」を作った理由

はじめに

kintone を使っていると、
「権限って本当にこれで合ってるのかな?」
と不安になる瞬間が、必ずあります。

  • ユーザー / 組織 / グループが複雑に絡み合う

  • アプリ権限とレコード権限が上書きされたり相殺されたりする

  • フィールド権限まで入ると、もう“何が効いているのか” 分からない

これはクライアント様をサポートしていても同じで、
人事異動や組織改編のタイミングで権限の不一致が発生し、
最終的に「誰を信じればいいのか」分からなくなってしまうケースが意外と多いです。

そんな背景があり、
「権限を視覚化し、ズレを発見できるツール」 を作りたいと思ったのが今回の出発点でした。


なぜ、権限チェッカーを作ろうと思ったのか

kintone の権限は本当に強力ですが、
構造が複雑なため、次のような状況をよく見かけます。

  • 管理者の頭の中だけで把握されている

  • 権限が“積み足し式”に増えていき、いつ・どこが変わったか不明

  • 組織変更で古い権限が残り続けてしまう

  • 内部統制や監査で「なぜこの権限ですか?」と聞かれて固まる

特に最近は IPO準備や内部統制の強化 が進む企業も多く、
「権限設定の証跡が欲しい」という声が増えました。

そこでまず作ったのが、
“今の権限をそのまま可視化する” ことに特化した Lite版 です。


3つのエディションに分けた理由

作っていく中で、企業によって必要な粒度が全く違うことが分かりました。

そこで以下の3段階に分けています。


🔹 Lite版(無料)

権限チェックを その場で手動実行 するためのシンプルな版です。

  • レコード詳細画面からクリック1つで権限を可視化

  • 結果は保存せず、“その時点の実効権限” を確認する用途

  • 技術検証やPoC、小規模チームでの利用に最適

「まずは試したい」 という方のための無料版です。


🔹 Pro版(買い切り 5,500円)

実務で最も求められる
「結果の保存」+「差分チェック」 に対応。

  • チェック結果をレコード内に保存

  • 前回との違いをハイライト表示

  • アプリ/レコード/フィールド権限の “詳細表示”

運用担当者が日常的に使うなら、こちらが現実的な選択肢です。


🔹 Audit Edition(サブスク・準備中)

内部統制・監査対応向けの上位版です。

  • 権限チェックの結果をログアプリに蓄積

  • 定期実行にも対応予定

  • 一覧からの一括チェック、履歴管理

  • IPO準備や内部統制で“証跡”が求められる企業向け

“権限を管理し続ける仕組み” を整えるのが目的です。


作ってみて感じたこと

権限を可視化すると、意外なほど多くの気づきがあります。

  • ずっと残っていた不要な権限が見つかる

  • 組織変更で“取り漏れ”が見つかる

  • 「あ、こんなところから参照されてたんだ」という繋がりに気づく

  • 管理者同士で認識が揃う

特に、
「どの権限が本当に効いているの?」
という疑問に対する答えが得られるだけで、
運用の安心感がまったく違います。


おわりに

権限チェッカーは、
現場の困りごと・クライアントの悩み・自分の体験が重なって生まれたツールです。

Lite版は無料で利用でき、
権限の理解を深めるための“教材”としても役立つと思います。

Pro版、Audit Edition も、
ただ「便利にする」ためではなく、
権限管理を継続的に改善する文化を作るため の仕組みとして位置付けています。

今後も改善や機能追加を続けていきますので、
ぜひ気軽に使ってみていただけると嬉しいです。


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