平家と明治の野蛮お肉
本棚と積み上げてる本の山のなかから、平家物語と源平盛衰記(本文翻刻もの)ひきずり出して来て、キチンと専用に入れて置く整理用のつづらを生み出したので、久し振りに袖珍文庫(三教書院)の『平家物語』をぱらぱらとめくってみました。

いままで特に気にしてなかったのですが、袖珍文庫にも岩波文庫のさいごのページにあるような、どの巻にも載ってることばがあったりしたんですネ。
明治時代の本当におわりごろの文章なわけですが、読んでみると「明治の文明は漸く膚浅の境を脱せんとして居る。米を食い肉を食えば生きて居られると云陋劣な時代は去って、書を以て霊を養わねば生きて居られぬと云向上の時代に入った。明治の文明が真に輝くのはこれからである」――という書き出しの部分は、なかなかにエネルギッシュです。
特に、文明濃度に貧しい野蛮世界を称して「米を食い肉を食えば生きて居られるという陋劣な時代」と書きつづってる感覚がとってもイイですネ。
