【住宅環境と子供の成長①】セミオープンキッチンなら間違いないと思ったのに…。「程よい距離感」の理想と現実。
「完全に丸見えなのは落ち着かないし、壁で仕切られているのは寂しい。セミオープンキッチンなら、程よい距離感で家族の気配を感じられるはず✨」
マイホームを計画していた頃、私たちはそんな理想を描いていました。カウンターや腰壁でリビングとゆるやかに仕切られた空間。これなら、料理に集中しながらも、子どもの様子をさりげなく見守ることができる。まさに「いいとこ取り」が出来たかなと思っていました。
そして今、8歳の長女と2歳の次女が過ごす我が家は、その念願のセミオープンキッチン。理想は叶ったかというと…ええ、子育てとは、本当に教科書通りにはいかないものですね😂
まず、2歳の次女。カウンターの死角で「ガシャン!」と何かが落ちる音。「きゃー!」という声。気配はするのに、肝心な瞬間が見えないのです!結局、「なにごと!?」と何度も作業を中断してリビングへ。見守れる安心感というよりは、「見えないからこそ気になる」という、新たなソワソワが生まれてしまいました。
そして、悩ましかったのが8歳の長女です。以前、別の記事で「学習場所はリビングと子ども部屋のハイブリッドが我が家流」という話を書いたのですが、まさにその「使い分け」に、今のリビングが少しだけ合わなくなってきたんです。
集中力が必要な宿題は自分の部屋で頑張る長女ですが、読書や簡単な書き物をする時は、まだリビングの気配が感じられる場所にいたい様子。でも、キッチンからの私の物音や、カウンター越しに伝わる気配が、彼女の集中を微妙に邪魔してしまうようです。
ああ、そうか。子どもの成長に合わせて、「心地よい距離感」も変わっていくんだ。専門家の方も、親からの視線が通りやすい「見守りと安心」の設計と、同時に子ども自身の「居場所(テリトリー)」を確保することが大切だと指摘しています。かつての私が「リビング学習か、子ども部屋学習か」という二者択一で悩んでいたように、また「見守るか、一人にさせるか」という二択で考えてしまっていたのかもしれません。
そこで思いついたのが、リビングの中に、もう一つの「テリトリー」を作ってあげることでした。キッチンから一番遠い角に、長女専用の小さなエリアを設置。壁に向かって座れるように配置して、彼女の世界に没頭できる「プチこもりスペース」です。
娘専用の「プチこもりスペース」ができたのを機に、その場所の管理を彼女に任せる証として、これをプレゼントしました。「自分の城は自分で綺麗にする」。この小さな習慣が、娘のテリトリー意識と責任感を育んでくれています。私が口出しする回数が減るのも、嬉しいポイントです(笑)
学習場所を使い分ける「ハイブリッド学習」の考え方を、住空間に応用した我が家なりの工夫。「今日は自分の部屋で頑張る」「今日はリビングのマイエリアで読書するね」。そうやって、その日の気分や課題に合わせて、長女自身が自分の居場所を選べるようになりました。
「いいとこ取り」の完璧な間取りなんて、ないのかもしれません。でも、子どもの成長をじっくり観察して、「今のこの子にとって、一番力が発揮できる場所はどこだろう?」と一緒に考えることならできる。セミオープンキッチンが教えてくれたのは、そんな、家族で空間を育てていくことの面白さでした😌
「見守る」ことと「信じて見守らない」こと。そのバランスを探るのが、これからの私の課題になりそうです。
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