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Wake Up, Girls!と蓮ノ空

この記事は「Wake Up, Girls! Advent Calendar 2025」20日目の記事です。

前回(5年前ってマジ?)までははてブで参加していましたが、今回はnoteで。

さて、私は“ワグナー”であり、“蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さん”である。即ち、Wake Up, Girls!(WUG)のファンであり、ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのファンである。

2019年にWUGの、2023年にその後輩であるRun Girls, Run!の解散を見届け、もうアイドル作品や女性声優ユニットに関わることはないのだろうと思っていたのだが、蓮ノ空にどっぷりとハマってしまった。

しかも私だけではなく、それなりの数の元ワグナーたちが蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さんになっている。それは少なからず、蓮ノ空という作品にワグナーの琴線に触れる要素があるからなのだと思う。

今回の記事では、蓮とWUGに共通する要素を探しながら、両作品の魅力を分析していきたい。あくまでも私個人の感想なので、解釈違いもあるかと思われるがご容赦を。


曲が良い

まず大前提として、双方とも曲が良い。
まあ曲が良いというのは主観によるところが大きいので、各々聴いて確かめてもらえれば。

なお蓮ノ空は2025年現在、「スリーズブーケ」「DOLLCHESTRA」「みらくらぱーく!」「Edel Note」の4ユニット体制で活動している(全体曲や学年別、シャッフルユニットもある)。私の推しはスリーズブーケです。

改めて聴き比べるとMONACAってやっぱ異質だな……。

究極のハイパーリンク

WUGは、新人アイドルの姿を描くために新人声優を一般公募オーディションで選び、キャラクターとキャストをともに成長させていく「ハイパーリンク」を掲げていた。声優とキャラの下の名前の読みが同じであるなど、アニメの設定やストーリーにはキャストから逆輸入された要素も多い。

とはいえ当時は現実的にリアルタイムで二次元と三次元を同時展開させることは難しく、最終的にアニメは2018年の「新章」でひとまず完結。声優ユニットは2019年に解散した。

蓮ノ空の作品構造については先日書いた記事でも詳しく紹介しているが、こちらはVtuberと同様にキャラクターの姿で生配信しており、3DGCで描かれたストーリー本編と現実世界をシームレスに接続している。

そして高校生であるスクールアイドルをリアルタイム展開する以上は避けて通れない「卒業」を描くため、現実世界のキャストも(一時的に?)本当に卒業させてしまうという荒技をやってのけた。

かつてWUGの原作者は「もしキャストが卒業するようなことがあれば、アニメのWUGメンバーも卒業させる」という旨の発言をしていた。残念ながら彼は志半ばで制作チームから外れることになり、声優ユニットWUGは解散したもののアニメでWUGの解散は描かれていない。彼が本当にやりたかった「ハイパーリンク」の究極系は、蓮ノ空が叶えているのかもしれない。

仙台と金沢

両作品の最も大きな共通点は、仙台と金沢という地方都市を舞台にしている点だろう。ちなみに仙台市の人口は約109万人、金沢市は約45万人とダブルスコアの差があるのだが、どちらも東京から新幹線一本で行け、それぞれ東北と北陸地方の中枢都市だ。

どちらもキービジュアルは市街地を見下ろす高台である仙台城址と卯辰山公園。かつてのワグナーはそのビジュアルを見て、想い出のフラッシュバックに見舞われたのである。

https://www.atpress.ne.jp/news/52285
https://x.com/hasunosora_SIC/status/1581616308457680896

そしてどちらも、地域密着型の運営がなされている。ストーリーに実在の場所が多数登場し、キャラクターの実在感を高めてくれる。地元の企業や店舗とのコラボが多数実施されており、声優による現地ロケ番組も豊富。

街の風景とストーリーが地続きで、「この街であの子もこれを食べたんだな」「あのときこんな景色を見ていたんだな」などと感じながら、観光と聖地巡礼を同時に楽しめる。街の中でふと聖地に遭遇し、現地でキャラクターやキャストが愛されている姿を目にする。適度に都会でありながら独自の文化を色濃く残す、地方都市ならではの体験だ。

地元チームとのコラボ

個人的には、地元スポーツチームとのコラボも大きな要素だ。WUGは2014~18年の5年間にわたってNPB東北楽天ゴールデンイーグルスとコラボし、キャストと球場で一緒に応援できるコラボ試合「WUGナイター」が毎年開かれた。今でこそNPBとアニメのコラボは日常的になっているが、当時としてはかなり先進的な試みだったように思う。

並べて見るとマスコットまで似てる気が・・・・・・


蓮ノ空も、サッカーJ3ツエーゲン金沢とコラボし、2023年から毎年コラボ試合を開いている。これはラブライブ!シリーズの先輩であるラブライブ!サンシャイン!!(Aqours)がアスルクラロ沼津とのコラボで先鞭をつけてくれたことが大きい。

今年まではJ3同士ということで、金沢VS沼津戦はラブライブ!ダービーと冠して両作品のキャストが登場していたのだが、来季は沼津のJFL降格が決まり、開催は絶望的となってしまった。入れ替わりにレイラック滋賀が昇格したので滋賀県民としては複雑な気分である。

私は蓮ノ空コラボ試合はまだ現地観戦できていないが、昨年10月に石川県立図書館で開催された日野下花帆役の楡井希実さんとのパブリックビューイングに参加した。

試合は劇的な逆転ゴールで金沢が勝利。女性声優とオタクたちとともに手に汗握る試合を見守り、勝利の喜びを分かち合う体験は本当に素晴らしい。WUGナイターで味わった興奮を数年ぶりに再び感じることができ感無量であった。

3.11と1.1

東北と石川という地を語る上で避けて通れないのが、東日本大震災と能登半島地震・能登半島豪雨だ。もっとも、WUGが3.11後に復興支援を掲げて企画された作品であるのに対し、蓮ノ空は作品展開1年目の途中で震災が起きてしまったという想定外の出来事だった。そのため作中世界では一切触れられていない。

震災直後にはチャリティー企画も行われたが、蓮ノ空はリアルタイム展開を売りにしている以上、作中世界との整合性をとるために大々的な復興支援キャンペーンは打てていない。発災から日が浅く、まだ観光客の受け入れ基盤が脆弱な被災地にラブライブ!という巨大コンテンツが送客するのは時期尚早という判断もあるのかもしれない。実際、今年4月のツアー石川公演に併せて奥能登を訪れたが、道路事情はまだかなり厳しい状態だった。

それでも、今年7月には花火大会の名称ではあるが「復興」と名のついたイベントでのコラボが実現。そして10月からは、初めて能登地方にある「のとじま水族館」とのコラボが始まった。被災地の復興とともに、能登地方でのコラボ展開の拡大も期待したい。

Wake Up, Idols!とBloom Garden Party

Wake Up, Girls!が事務所所属の職業アイドルであるのに対し、蓮ノ空は部活動であるスクールアイドルなので、ストーリー上の共通点はそれほど無いかもしれない。ただ、蓮はこれまでのラブライブ!シリーズの中でも比較的シリアスな展開をじっくり描いており、その点でもワグナー好みの作品になっていると思う。

またWUG自体がμ'sの成功をモデルに企画されているので当然ではあるが、アイドルの祭典に挑んだWUGと、ラブライブ!(大会)に挑んだ蓮ノ空の姿には重なるものがある。

WUGは全国の地方アイドルやライバル「I-1 Club」との戦いを制してアイドルの頂点に立った。新章ではVtuberブームを先取りしてバーチャルアイドル「マキナX」との対決を描き、最後は後輩のRun Girls, Run!や各地のアイドル、そしてマキナXも交えて全国同時多発ライブを実現し、大団円を迎える。

これ、今まさに蓮ノ空が描いている展開と似ている気がするのだ。

少しネタバレになるが、蓮ノ空は2023年からラブライブ!全国大会に2年連続で出場した後、今年はラブライブ!に出場せずに“すべての人が花咲くステージ”を掲げる「Bloom Garden Party」の開催を目指している。

なんとなくワグナーの琴線に引っかかるものを感じて沼にハマっていったら、最後に待ち構えていたのはアイドルの祭典だったというのは運命的だ。

蓮ノ空は5月に完全新作アニメーション映画の公開を予定しており、Bloom Garden Partyの様子はこの映画で描かれる。

もしここまで読んで蓮ノ空に興味を持ってくれたワグナーがいれば、ぜひ活動記録を追って(全部履修するのはそれなりに大変だが)劇場に足を運んでほしい。また蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さんにも、偉大なる仙台発アイドルの物語に触れてもらえたら幸いである。

なんとWUGはわずか7分で、蓮ノ空ほぼ10分?で大まかなストーリーの履修が可能である(本当に?)

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