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デザイナーになった私が、次にWebディレクターを選んだ理由

前回の記事では、営業で挫折した私が、未経験からデザイナーに転職した話を書きました。
大学でデザインを勉強していたわけでもない。
Adobeのソフトだって、ほとんど触ったことがない。
そんな状態から独学で勉強して、なんとかデザイナーとして働き始めました。
今思うと、結構無茶なことをしたなと思います。
でも、デザイナーになれたときは素直に嬉しかったです。
「これで自分にもできる仕事が見つかったかも」
そんなことを思っていました。
しばらくは、紙を中心にデザインの仕事をしていました。
チラシを作ったり、カタログを作ったり、パンフレットやDMを作ったり。
毎日デザインのことを考えているうちに、少しずつ仕事にも慣れていきました。
そんな私が、今度はWebディレクターとして働くことになります。
今回は、そのときの話です。

紙の仕事をしていた私に、少しずつ変化が見えてきた
デザイナーになったばかりの頃は、あまり先のことを考えていませんでした。
とにかく目の前の仕事を覚える。
デザインを勉強する。
先輩の仕事を見ながら、少しずつできることを増やす。
それだけで精一杯でした。
でも、仕事を続けていると、少しずつ周りの変化が見えてきました。
それまで当たり前だった紙の資料が、少しずつ電子化されていく。
情報を伝える場所も、紙だけではなくWebへ。
社内でも、だんだんWebの仕事が増えていきました。
もちろん、紙がいきなりなくなったわけではありません。
今でも紙の仕事はあります。
でも、
「これからずっと紙のデザインだけをやっていくのかな?」
とは、なんとなく思うようになりました。

このままでいいのかな
もう一つ、この頃から考えていたことがあります。
それは、
「この会社にずっといるのかな」
ということ。
別に、その時点ですぐ辞めようとしていたわけではありません。
ただ、なんとなく、
「ここでずっと働き続ける未来は、たぶん違うな」
と思っていました。
じゃあ、もし転職するとしたらどうする?
そのときの私は、まだ明確な答えを持っていませんでした。
ただ、転職サイトを見るようになりました。
そこで、Webディレクターという仕事が目に入ってきました。
最初から「Webディレクターになりたい!」と思っていたわけではありません。
むしろ、
「Webディレクターって、どんな仕事なんだろう?」
くらいの感じでした。

求人を見ていたら、必要なものが分かってきた
転職サイトでWebディレクターの求人をいくつも見ていると、だんだん共通して書かれていることが分かってきました。
Webサイトの知識。
制作の流れ。
ディレクションの経験。
デザインの知識。
クライアントとのやり取り。
会社によって求められるものは違いますが、
「こういうことができる人が欲しいんだな」
というのが、少しずつ見えてきました。
そこで、自分のスキルと求人を見比べてみました。
すると当然ですが、足りないものが結構あります。
Webの知識も足りない。
ディレクションの経験もない。
知らないことだらけ。
でも、そこで思ったんです。
「じゃあ、これを勉強すればいいんじゃない?」
今すぐ全部できなくてもいい。
必要なものが分かっているなら、一つずつ身につければいい。
そう考えるようになりました。

また独学が始まった
そこで、また勉強しました。
本を読んだり。
Webで調べたり。
動画を見たり。
必要そうなものを一つずつ覚えていきました。
デザイナーになるときも独学だったので、この頃には、
「分からないなら調べる」
ということに、少し慣れていたのかもしれません。
もちろん、勉強したからといって、すぐに何でもできるようになるわけではありません。
分からないことだらけです。
でも、前にデザイナーになったときと同じで、
「今できないからといって、この先もできないとは限らない」
と思えるようになっていました。
これって、私にとっては結構大きな変化でした。
最初からできる人を見ると、
「私には無理かも」
と思ってしまう。
でも、一度「何もできない状態からデザイナーになった」という経験をしているので、
「勉強すれば、もしかしたらできるようになるかもしれない」
と思える。
デザイナーになった経験が、次の挑戦にもつながっていました。

紙のデザイン経験も、意外と役に立った
Webの仕事について勉強していると、
「今までやってきたことって、Webではあまり役に立たないのかな」
と思うこともありました。
でも、実際にWebの仕事に関わるようになると、意外とそうでもありませんでした。
例えば、
「この情報をどこに置いたら見やすいか」
「何を目立たせれば伝わりやすいか」
「どういう順番で情報を見せるか」
みたいなこと。
こういうことは、紙のデザインでもかなり考えていました。
紙とWebではもちろん違います。
でも、
「人に情報を伝える」
という部分では、共通するところがあります。
それに、デザインツールも完全にゼロからではありませんでした。
Illustratorを使っていたので、XDもそこまで苦労しなかった記憶があります。
もちろん違うところはあります。
でも、「デザインツールを使って何かを作る」ということ自体には慣れていました。
なので、
「今までやってきたことが、ちゃんと次にもつながっているんだな」
と思いました。

新しいことを覚えるのは、ちょっと楽しかった
Webディレクターになるための勉強は、もちろん大変でした。
今まで知らなかったことばかりです。
でも、不思議と嫌ではありませんでした。
むしろ、
「次はこれができるようになるのか」
という感じで、少し楽しかった。
デザイナーになったときもそうでした。
最初は何もできなかったのに、少し勉強するとできることが増える。
できることが増えると、今まで分からなかったことが分かるようになる。
その感覚が好きだったんだと思います。

そして、Webディレクターになった
そうして私は、同じ会社の中でデザイナーからWebディレクターへと仕事の軸を移していきました。
営業からデザイナーになったときとは、少し感覚が違いました。
営業のときは、
「自分にはこの仕事が合わない」
というところから始まったので、かなり大きな方向転換でした。
でも今回は、
今までやってきたことに、新しいスキルを足していく。
そんな感じでした。
紙のデザインをやってきた経験も使える。
デザインツールも使える。
そのうえで、Webについて新しく勉強する。
そう考えると、そこまで怖くありませんでした。
むしろ、新しいことに挑戦することへのワクワクのほうが大きかったと思います。

そして、子どもが生まれた
そして、この頃にもう一つ大きな変化がありました。
子どもが生まれたことです。
それまでは、自分がどんな仕事をするかということを中心に考えていました。
「何が向いているんだろう」
「どんな仕事なら続けられるんだろう」
そんなことを考えていたと思います。
でも、子どもが生まれると、仕事に対する考え方が少し変わりました。
もちろん仕事も大事。
でも、それだけが人生ではない。
子どもと過ごす時間も大切にしたい。
家に帰ってからも、もう少し余裕を持って過ごしたい。
そんなことを考えるようになりました。
そこで初めて、
「どんな仕事をするか」だけじゃなく、「どういう働き方をしたいか」
を意識するようになりました。

「在宅で働ける」ということを意識するようになった
Webディレクターとして仕事をしていると、ふと思うことがありました。
パソコンがあればできる仕事も多い。
打ち合わせもできる。
制作物もオンラインで確認できる。
もちろん、仕事によっては直接会う必要もあります。
でも、
「毎日会社に行かないと仕事ができないのかな?」
とは思うようになりました。
そして転職サイトを見るときも、少しずつ見る場所が変わっていきました。
それまでは、
「Webディレクターの求人か」
「どんな仕事をするのか」
「給料はいくらか」
というところを見ていました。
それに加えて、
「在宅勤務はできるのか」
も見るようになったんです。
当時からフルリモートが当たり前だったわけではありません。
なので、今ほど選択肢が多かったわけでもありません。
それでも、
「次に転職するなら、働き方もちゃんと選びたい」
と思うようになりました。

仕事だけじゃなく、人生のことも考えるようになった
子どもが生まれる前は、
「仕事ができるようになりたい」
という気持ちが結構強かったと思います。
新しいことを覚えるのも楽しい。
できることが増えるのも嬉しい。
だから、仕事のために勉強することも苦ではありませんでした。
でも、子どもが生まれると、それだけではなくなりました。
仕事ができることも大事。
でも、
家族との時間も大事。
どちらかを諦めるのではなく、両方できる方法はないのかな。
そんなことを考えるようになりました。
今思うと、この頃から私の転職に対する考え方は少し変わったんだと思います。
それまでは、
「自分にできる仕事を探す」
だった。
そこに、
「自分がしたい働き方ができる仕事を探す」
という視点が加わりました。

そして、次の会社へ
Webディレクターとして経験を積みながら、転職サイトを見る。
そんなことを続けていました。
すると、ある求人が目に留まりました。
Webディレクターの募集。
これまで勉強してきたことも活かせそうでした。
デザインの経験もある。
Webの知識も少しずつ身についてきた。
ディレクションの経験もある。
「これなら応募してみてもいいかもしれない」
そう思いました。
そして私は、広告代理店でWebディレクターとして働くことになります。
ここまで、
営業からデザイナーへ。
デザイナーからWebディレクターへ。
そして今度は、広告代理店へ。
振り返ると、結構いろいろ変わっています。
でも、その時々の私は、そこまで先のことを考えていたわけではありません。

振り返ると、次の仕事は「今できること」の少し先にあった
こうやって振り返ると、私のキャリアって結構行き当たりばったりです。
営業を辞めたときには、デザイナーになるなんて思っていなかった。
デザイナーになったときには、Webディレクターになるなんて思っていなかった。
そしてWebディレクターになったときも、その先に何があるのかは分かっていませんでした。
ただ、その都度、
「このままでいいのかな」
と思って。
求人を見て。
必要なものを調べて。
足りないものを勉強して。
少しずつできることを増やしていきました。
今回も、最初からWebディレクターになろうと思っていたわけではありません。
紙の仕事を取り巻く環境が変わってきた。
自分もこのままでいいのかなと思った。
そこで求人を見た。
そして、
「こういう仕事なら、自分もできるようになりたい」
と思った。
だから勉強した。
今振り返ると、そんな感じです。

キャリアを全部決めておく必要はないのかもしれない
昔は、キャリアってもっと計画的に考えるものだと思っていました。
「○歳までにこの仕事をして」
「その後はこのポジションに行って」
みたいな。
でも、私にはそんな計画はありませんでした。
営業を辞めるときも。
デザイナーになるときも。
Webディレクターになるときも。
その先のことまで分かっていたわけではありません。
ただ、
「今の自分より、もう少しできることを増やしたい」
と思っていただけだったような気がします。
そして、子どもが生まれてからは、
「できる仕事を増やす」だけではなく、「自分や家族に合った働き方を選ぶ」
ということも考えるようになりました。
この頃から、転職は単純に「次の仕事を探すこと」ではなくなっていきました。
自分がこれからどう働きたいのか。
家族とどう過ごしたいのか。
そのためには、どんな経験やスキルが必要なのか。
そんなことを少しずつ考えるようになったんです。
そして次に私が入ることになったのが、広告代理店でした。
Webディレクターとして、また新しい環境に飛び込むことになります。
ここから先は、今までとはまた違う意味で、仕事について考えることが増えていきました。
次回は、広告代理店でWebディレクターとして働き始めたときの話を書こうと思います。

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