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成長の裏には呪いとクローン組織? ~「俺が俺が」野郎に捧げる、竹から学ぶ究極のチームビルディング論~

街角の「Bamboo」に潜む恐るべき秘密

よく街中で竹(Bamboo)を意味する名前の店や会社を目にする。
成長が早いというイメージから、スポーツチームや教育施設などでも好んで使われる。ポジティブな響きがあるのは確かだろう。

だが、僕から言わせれば、この竹は単なる「成長のシンボル」なんかじゃない。

竹こそが「チームの究極の理想形」とも言える。

その理由、聞けばきっと、今まで抱いていた竹へのイメージが木っ端微塵になると思う。


60年に一度の呪いと、地底の「クローン組織」

まず、多くの人が知らない竹の恐るべき、そして意外な事実。

多くの竹は、種から育つんじゃない。

実際、竹が種をつけて花を咲かせるのは…なんと「60年に一度」。
だが、真の恐怖はここから。
花が咲いたら、その一帯ぜんぶ枯れる。
そう、全滅する。
まるで『ドラゴンクエスト』の呪い。

正確に言うと種はあるが、発芽に時間がかかり、さらに地下茎を伸ばして新たな竹を出すまでには、10年以上かかることもある。

じゃあ、どうやって竹林は生まれるのか?
答えは「分かち合い」、もっと正確には「乗っ取り」に近い。

竹は地下茎で強固につながり、栄養も、情報も、ぜーんぶ共有している。
僕らが目にする一本一本の竹は、単独で成長したわけじゃない。
根っこの仲間から一方的に栄養を分けてもらって、強制的に成長させられたと言っていい。


地下で繋がる「竹林コミュニティ」の鉄の掟

外から見れば、あちこちに竹がニョキニョキ立っている。しかし、実はぜーんぶ地下で繋がっている*「クローン組織」。

根っこではガッチリと繋がっていて、お互いを支え合っている。
これ、もう理想のチームの姿に他ならない。

成果は個人のものじゃなく、全体のもの。

「俺だけ評価されればいい」なんていう根性が腐ったタケノコ野郎がいると、地下茎全体に病気が広がり、最悪、竹林ぜんぶが枯れる。竹の世界に「個人の手柄」など存在しない。

ちなみに 竹はイネ科の植物で、木ではない。
その成長速度は世界最速で、フィリピンでは1日で約1メートル伸びた記録がある。


4年10ヶ月の潜伏期間。タケノコ野郎よ、焦るな

孟宗竹(モウソウチク)の話は、特に僕らの焦る心をグサリと刺す。

新たな竹が生まれるとき、最初の約4年10ヶ月間、地上にはほとんど成長が見られない。まるで死んでいるかのように、静かに、地味に佇んでいる。

だが、そこから突然、スイッチが入ったように一気に成長をはじめ、たった6週間で20メートル近くまで伸びることがある。
まるでブチギレたかのように…。

地上に現れる前に、見えないところでとてつもない根を張りめぐらせているのだ。

成果が出ない時期にも、見えない努力や経験が、後に爆発的、というか、暴力的成長をもたらす。

「僕はこの5年間、何をしてたんだ…」と焦る必要はない。
孟宗竹に学べ。
準備が整えば、周囲を圧倒する伸びを見せる瞬間は必ずやってくる。

高橋尚子(Qちゃん)が言った名言がある。

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」

高橋 尚子

竹はこの教訓を、実力行使で示している。
地下茎という名の地味な努力こそ、成功の土台なのだ。


折れない強さより、「しなる勇気」を持て

じゃあ竹って、ただ地下で情報を共有し合う、仲良しクラブなだけか?

違う。

竹の本当のすごさは「しなやかさ」にある。

台風が来ても、木のようにポッキリ折れない。
風を受け流すように「しなって」、そして元に戻る。

これを満員電車に置き換えよう。
ギュウギュウ詰めの車内で、周囲の圧力に抵抗して「自分の力だけで完璧に立とう」と無駄に力を入れたとき、どうなる?
凄まじい圧力がのしかかり、大崩れするか、筋肉痛になるかのどちらか。

無理して突っ立って折れるのは、まさにこれ。
周囲に身を任せず、一人で全てを制御しようとする傲慢さ。

竹は周りの竹と風を受け流し合って、全体を守っている。

  • 無理して突っ立って折れるくらいなら、たまには「しなる勇気」を持つ。

  • 「俺が全部背負う」なんてのは傲慢。 しなって、重さを隣の竹に分散させる。


成長の裏にある「目に見えない支え」を忘れるな

僕らは、竹林からニョキッと出てきたタケノコを見て「わー育った!」と感動しがち。

だが、その「俺が俺が」と伸びたタケノコの影には、ずっと地下で、栄養と情報を送り続けた無数の仲間がいる。
成長とは、目に見える個人の努力だけじゃない。目に見えない、地下茎という名の「支え」のおかげ。

それを忘れたチームは、たちまちバラバラになる。

一方、支え合い・栄養の分かち合いがあるチームは、外部環境が変わっても、しなやかに、どんどん強くなる。

竹のような、究極のチームになるための僕からの提言はこれ。

  1. 仲間と地下茎で繋がること: 孤立せず、情報や感情をオープンにする。

  2. 栄養(情報・成果)を分かち合うこと: 知識を独占する奴は、竹林では枯れる。

  3. 折れない強さより、しなる柔軟さを持つこと: メンタルを折るな。風を受け流せ。

つまり、「俺が俺が」と自己主張の強い、短命なタケノコ野郎になるんじゃない。

地下茎で繋がって、全体で伸びる「竹林メンタル」でいこう。


最終試練:竹林の中のタケノコ哲学

身近だけど意外と知らない竹の生態。
知れば、チームビルディングの極意を教えてくれた。

ある竹林の職人が言った話。

「タケノコってのは、基本的に全部同じ遺伝子を持ったクローン。一本だけ周りの竹とは関係なく、勝手に変な方向に伸びたのを見つけたら、そいつを『問題児タケノコ』と呼ぶんだ」

僕が「そいつは個性を大事にするニュータイプなのでは?」と尋ねたら、職人は鼻で笑って言った。

「いや、ただの『地下茎から見捨てられた孤独なタケノコ』だよ。大抵、途中で折れて枯れるね」

タケノコのあの驚異的な成長力は、前年の親竹が光合成で蓄積した、地下茎(クローン組織の貯蔵庫)の膨大な栄養によって賄われている。
地下茎が文字通りタケノコに栄養を「押し込んでいる」からこそ、あんなに早く伸びるのだ。

僕らは、地中深くで繋がる竹林の一員だ。孤立した「問題児タケノコ」にならないよう、謙虚に、そしてしなやかに伸びていこう。

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