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おしえて!さとうさん②「突然の吃音、どうしたらいい? 言語聴覚士が語る子どもの吃音との向き合い方」


この記事は音声配信で話した内容を文字起こし、校正したものです。




こんにちは ことばのしごとさとうです

今回は2025年から始めた新企画「教えて!さとうさん」のライブバージョン。
テーマは「子どもの吃音(きつおん/どもり)」について。

特別ゲストとして、バストケアサロンを運営している子育てママのまどかさんをお迎えし、
娘さんの吃音についてのリアルなお悩みを伺いながら、言語聴覚士の立場からじっくりお話ししました。


子どもの突然の「どもり」、どうしたらいい?


まどかさんの小1の娘さんは、ある日突然、
「わたし、わたし……」と話し始めに詰まるようになりました。
会話にならないほど言葉が出てこない日もあり、
親としてとても心配になったそうです。

よく話す子で
滑舌に少し気になる時期もあったけれど、
それほど深刻にとらえたことはなかった…。
そんな矢先の急な変化に
思わずネット検索。
「吃音 相談 誰に?」で
言語聴覚士の存在を知り、
わたしの名前を
思い出してくださったとのこと。
ありがたや!


吃音は誰にでも起こり得るもの


吃音は3〜6歳頃に多く見られ、
そのうち7〜8割は
自然に回復すると言われています。
発症には個人差がありますが
突然始まるケースも多いです。

吃音の原因
はっきりとは解明されていませんが、
現在もっとも有力な説は
「急激な脳と言語の発達による副産物」。
言いたいことはたくさんあるのに
口の運動が追いつかない、
まさに“情報渋滞”のような状態です。

また、昔よく言われた
「親の育て方が悪い」「愛情不足」などの説は、
今では完全に否定されています。


吃音を“治す”より、“環境を整える”ことが大事


吃音に薬はありませんし
急に治す方法もありません。

大切なのは、「喋り方」ではなく
「喋っている内容」に注目すること。

✔ ゆっくり喋ってごらん
✔ こう言いたいんでしょ?と先取りする
✔ 言い直しを促す

こういったアドバイスは
本人にとっては「ダメ出し」と感じやすく、
自信や話す意欲を損なってしまいます。


一番大切なのは
「話してくれてうれしいよ」という
気持ちを持つこと。

話し方に注目せず、内容に耳を傾け、
喋りたい気持ちに寄り添うことが
吃音との向き合い方の基本です。


伝えたいのに伝えられない――その気持ちに寄り添って


吃音は日によって
場面によって波があります。

例えば家庭では吃音が強く出るのに
学校ではあまり気にならない――
それは、話す量や環境によるもの。
決して家庭のせいではありません。

お子さんにとって家庭が
「安心して話せる場所」であることが、
何よりのサポートです。

吃音は一時的なものかもしれませんし
長く付き合うものかもしれません。
でも、それはその子の一部であり、個性です。


正しい知識が子どもを救う


吃音と向き合う上で
おすすめしたいのが
耳鼻科医・菊池良和先生の
『子どものきつおん ママ応援ブック』

漫画入りでわかりやすく
家庭でも学校でも活用しやすい内容です。
「治らなかったらどうしよう」と
不安になる前に、
正しい知識を持ち、
環境を整えていくことが大切だと思います。


要約

• 吃音(どもり)は子どもにとって一時的に起こることが多く、7〜8割は自然に回復すると言われています。
• 原因は急激な脳と言語の発達によるもので、親の育て方が原因ではありません。
• 指摘や言い直しを促すのではなく、話している「内容」に注目して、子どもの話したい気持ちに寄り添うことが大切です。
• 吃音についての正しい知識を持ち、環境調整を行うことで、子どもの自信と安心を守りましょう。

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