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【声を大にして叫びたい日本語】「その火を飛び越して来い!」-映画『潮騒』-

「共感性羞恥」ギリギリを攻めたい。
――いや、いっそのこと、突破してしまいたい。

皆様、ごきげんいかがですか?

「声を大にして叫びたい日本語」講座。
「ますます自意識を高める」をテーマに
お送りしております。

――自意識、高めのストレートで、
あなたもストライクを決めてみませんか?


前回は
「私のために、争わないで!」
を、レッスンいたしました。


さて、本日のレッスンです。

60年代から80年代にかけて作られた
映画「潮騒」の、
あまりにも有名なセリフです。
(元は原作である三島由紀夫の小説の中の台詞ですが。)

「アイドル文芸映画」の
代名詞的作品と言っても
過言ではないでしょう。

1964年版の主演は吉永小百合さん。



1975年版の主演は山口百恵さん。



1985年版の主演は堀ちえみさん。

何回、人に火を飛び越えさせたら気がすむのでしょう。
(これまで5回も映画制作されている作品です。)


と、言いつつ。

実は私、一回もこの映画、全体を通して見たことがありません。(笑)


――あ。
これなら見ました!

「その火を飛び越えて来い!」

(2013年版 主演:能年玲奈)

――って、「潮騒」じゃねーし!
(映画ですらねーわ!)
(NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のワンシーンです。笑)

天野春子さんの代表曲「潮騒のメモリー」の歌詞にも使われました。

ここでは「小泉今日子さん」にカバーされていますけど。(笑)


鈴鹿ひろ美さんも歌われています。
――薬師丸さんが歌うと、ふざけ切った歌詞が、何だか心に染み渡るので、恐ろしい世の中になったものです。


いや~、大映テレビが失われた今、こうした宮藤官九郎氏が描き仕掛ける、新時代の「狂気」「悪ふざけ」は、大変貴重だと私は感じます。
※個人の感想です。




でも、私みたいな人、多いんじゃないですかね?
――映画は観ていないけど、このシーンだけは知っている、っていう人。

三島由紀夫先生も、この名セリフを思いついた時は、「ひゃっはー」と叫んだことでしょう。

「ひやっはー」と叫ぶ三島由紀夫先生
(怒られるわ!笑)


「火を見たら『潮騒』と思え。」とは、死んだ祖母が生前、繰り返し私に言った言葉ですが。

しかし、なかなか、人を前にして、「その火を飛び越して来い!」とは、「普通の人は」要求できないものです。

――では。
どうしたら、よくもそんなセリフを、いけしゃあしゃあと言えるようになるのでしょうか?

答は簡単です。

「私は、小百合だ。」
「私は、百恵だ。」
と、思いこめばいいのです。

例えば、目の前の吉永小百合が、「その火を飛び越えて来い!」と言ったら、概して皆さん、「そうか、そんなものなのかもしれない」と、お思いになるのではないでしょうか?

ふと眠りから覚めようとしたら、向こうで百恵が「目を開けたらいかん!」と言ったら、(それは暗に「さあ!さあ!その目を開けて今の姿の私を御覧?」という意味だから、)目を開けてしまうでしょう?

そういうことなんですよね。

「私は吉永小百合」
「私は山口百恵」
と、「信じ抜く力」が、
全世界を納得させ、
震撼……いや、
共感までさせてしまうわけです。

自分を疑いさえしなければ。

信じ切りさえすれば。

もう何をやってもOKです。
――恐れるものは何もないはずですね?


さあ、あなたも!
Repeat after SAYURI!
「その火を飛び越して来い!」

……。
(私、ちゃんと聞いてますよ?)


Repeat after MOMOE!
「その火を飛び越して来い!」

……。
(声が小さい!)

(さあ、近隣住民にまで聞こえるように!)

(もっと、声を張り上げて!)

(誰彼構わず要求して!
目の前の火を飛び越えさせて!)