見出し画像

親の背中が、小さく見えた日


今年に入って、父の癌が見つかった。


父自身はもちろん、
母も不安な数ヶ月を過ごしていたと思う。


先週、無事に手術を終えて退院した。



ひとまず安心。
…とはいえ、これからのことを考えると
きっと不安もたくさんあるんだろうなと思う。



父は昔から、
「休む」ということが苦手な人だった。


だからこそ、
仕事を離れることや、
今まで通りに身体が動かないことへの不安も
きっと大きいんじゃないかなと思う。



そんな父を見ながら、
最近よく、
自分の子ども時代を思い出している。


子どもの頃、
うちはあまり外食をする家ではなかった。


欲しいものを我慢することも多かったし、
「うちはお金ないからね」
そんな空気を、子どもながらに感じながら育った気がする。


当時は、
なんでうちだけ…って思ったこともあった。



でも今、
自分が親になってみて思う。



子育てって、
本当にお金もかかるし、
気力も体力もいる。



毎日の生活を回すだけで精一杯で、
気づけば自分のことは後回し。



あの頃の父と母も、
きっとそうやって毎日を過ごしていたんだろうなと思う。



本当は、
もっと自分たちのために時間を使いたかったよね。



欲しいものも、
やりたいことも、
きっとたくさん我慢してきたんだと思う。



悔しかったことだって、
きっと沢山あったはずなのに。



それでも、
子どもにはなるべく不安を見せないようにして、
必死に生活してくれていたんだなって、
今なら少しわかる。


退院した父を見ていると、
安心した気持ちと同時に、
きっとこれからのことが不安なんだろうな…とも思う。


家族のためにずっと働いてきた人ほど、
「休む」って怖いのかもしれない。



昔はあんなに大きく見えていた親が、
少し小さく見えた。


でも同時に、
あの背中で、
ずっと家族を支えてくれていたんだなとも思った。


あの頃はただ“親”だった人たちにも、
ちゃんと人生があったことも

あんなに大きく見えていた背中を見ながら、
今はただ
「ありがとう」が浮かんだ。


ことばの余白🌿
kotonoha_space

#ことばの余白
#親になってわかったこと
#家族について考える
#エッセイ好きな人と繋がりたい
#note書いてます
#言葉を届けたい
#心に寄り添う言葉
#日々の気づき
#大人になって気づくこと
#父の背中

いいなと思ったら応援しよう!