【毎日投稿7日目】メリットしか語らない人間を、私は信用しない
仕事をしていると、
後輩に教えたり、誰かに何かを説明する場面って
結構ある。
本記事では『教え方』の話をするが、
まずは根っこにある、私の考えを先に言っておく。
『メリットしか見せない教え方が、私は嫌いだ』
良いことも悪いことも、両方ちゃんと渡す。
それができる人が、本当に教えるのが上手い人だ。
で、その差はテクニックじゃなくて、
考え方の違いだと思う。
今日はそのあたりを書いてみる。
教える側の目的を勘違いしない
教える目的は、
『相手ができるようになること』であって、
『自分が説明し終わること』じゃない。
当たり前に聞こえるけど、
これが逆転してる人はめちゃくちゃ多い。
説明を一通り話して、
「はい、わかった?」で終わる。
相手がわかってなくても、
自分は説明したから満足してる。
これ、教えてるようで教えてない。
「わかった風」で終わらせるのも、
ある種のごまかしだ。
教える側が、
『相手のゴール』に立てるかどうかが
最初の分岐点。
「わからない」を引き出せるか
教わる側って、意外と質問できない。
「こんなこと聞いたら怒られるかな」
「今さら聞けないな」
って空気があると、わからないまま黙る。
で、後で詰む。
だから教える側は、
『質問していい空気』を作るのが、
教える過程の半分くらい大切だ。
「どこまでわかってる?」
「ここ、正直よくわからんくない?」
みたいに、こっちから穴を開けにいく。
相手の「わからない」を引き出せると、
教える側のスキルアップにも繋がる。
『答え』じゃなくて考え方を渡す
その場の答えだけ渡すと、
相手は次も同じ場所でつまづく。
例えば「ここはこう書いて」で終わらせると、
次に似た場面が来てもまた聞きにくる。
でも、
「なんでこう書くのか」、
「どういう時にこの判断をするのか」を渡すと、
次からは自分で応用できる。
答えは1回しか使えないけど、
考え方は何回でも使える。
だから、答えを教えたくなった時ほど、
一回ぐっとこらえて『なんで』のほうを渡す。
これが効いてくると、
そのうち向こうから聞きにこなくなる。
それが一番いい状態なのは間違いない。
相手のレベルに合わせて、下げすぎない
渡すのは中身だけじゃない。
どう伝えるかも同じくらい大事だ。
で、わかりやすくしようとするのは正しいんだけど、
レベルを下げすぎて専門用語を全部避けると、
逆に遠回りになることがある。
例えば「バグ」を毎回「プログラムの間違い」って言い換えてると、
その場は伝わっても、相手はいつまでも正式な言葉を覚えられない。
簡単に見せようとして言葉をぼかすのは、
一見親切だけど、相手の成長を止めることもある。
大事なのは『用語を避けること』じゃなくて、
『用語をちゃんと噛み砕いて渡すこと』。
正しい言葉は正しい言葉として渡す。
そのうえでわかるように説明する。
これができると、
相手も自分の言葉で説明できるようになる。
メリットだけじゃなく、デメリットも渡す
ここが、今日一番言いたいこと。
何かを教える時、
つい「これ便利だよ」「これ使うといいよ」って
良い面だけ渡しがち。
でも、どんな技術にも手法にも、
必ず苦労するポイントや向いてない場面がある。
そこを黙ってると、
相手は良い面だけ信じて突っ込んでいって、
ハマった時に「聞いてないよ」ってなる。
最初から、
「ただしここは面倒」、
「こういう時は逆に向いてない」
まで渡しておけば、
相手はハマっても「あー、これ聞いてたやつだ」で済む。
これは教える時も、発信する時も同じだ。
note でも YouTube でもテレビでも、
メリットしか語らずに良く見せてる発信を見ると、
正直その人の専門性を疑ってしまう。
良い面も悪い面も両方わかってるからこそ、
両方渡せる。
片面しか語れないのは、
そこまで深く知らないだけだったりするようにしか見えない。
だから私は、
経歴や肩書きの箔じゃなくて、
その人が両面をどれだけ語れるかを見ている。
ネガティブ要素が分かれば、
自分の失敗確率を下げられるからだ。
教えることは、自分の理解を試されること
人に教えると、
自分がどれだけわかってないかがバレる。
なんとなくわかってたつもりのことが、
言葉にできない。
さっきの話とも繋がるけど、
良い面も悪い面も両方語れるのは、
それだけ深く理解してるからだ。
だから教えるのは、実は自分の勉強にもなってる。
『教えるのが一番の学習法』ってよく言われるけど、
あれはガチ。
誰かに教える機会があったら、
面倒くさがらずやってみるといい。
自分のためにもなるから。
