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akisuke0925
【短編小説】 Vo.30 戦禍
上っ面のあたしが終わりを探している。
だけどその度にアタシが反抗するの。
多くの犠牲を強いられてきたのは、他でもないアタシだから。吐き気がするわ。
最善策なんか知らない。
合理的判断なんかできない。
あたしが信じた道をひたむきに走ることしかできなかったアタシは、その手で何を掴んだのだろう。何を掴ませたのだろう。
引き返すなら死ね。
止まるなら死ね。
この先だと言ったのはお前だろう。
音を持たない言葉があたしの胸を闇に染める。
闇だけならば、まだマシだった。
広がっているのは紅い紅い炎。
積み重ねて織り上げたあたしの街が無残に焼かれていく。
思い出も何もかも抱き込んで焼かれていく。暴発。
すでにアタシを抑える力を失ったあたしは、ただ、呆然と戦禍をやり過ごしていた。
下を向いて、嵐さえ過ぎ去ればやり直せると。盲信。
あたしのせい?
誰かのせい?
答えを追う間に焼け野原。
アタシは、今、どこにいるの。
どこに行ってしまうの。
手を取り合った日々は、あるいは幻か。
あたしはアタシを黙殺していたのだろうか。
だから、いなくなったのか。
瓦礫がひとつ、またひとつ。
破壊し尽くされるまで引き返せないのだろうか。
ゴメンナサイ。それで済むのだろうか。
あたしが切った火蓋の先は、まだ、こんなに遠いのか。
