見出し画像

子供の自殺者が過去最高に ~「塀の上を歩く」社会が生む不安~

2025年の自殺者数は1万9188人で、初めて2万人を下回りました。一方で、小中高生の自殺者数は538人と過去最多。

全体では減少しているにもかかわらず、なぜ子供だけが増えているのか。

子供の自殺の原因・動機は、「学校問題」が251件で前年より21件減った一方、「健康問題」は174件(前年比10件増)、「家庭問題」は147件(同39件増)でした。高校生の「うつ病」は、22年は37件でしたが、25年は54件に増えました。

学校問題が依然として最多ですが、学校に適応できない子供たちが急増しています。実際、不登校児は小中学生で約35万4千人、高校生が約6万8千人、合わせて約42万人規模に達し、12年連続で増加しています。

不登校児の「居場所」を提供する川崎市のNPO法人「フリースペースたまりば」の西野博之さんは、「今の学校教育は150年前に作りだされたもので、制度疲労が起きています。だから学校に行けない不登校児や子どもの自殺が増え続けています」と指摘します。

一方で、同じ川崎市にある若者就労・生活支援センター「ブリュッケ」の三瓶三絵さんは、「今、若者たちは不満よりも不安を抱えているなとすごく感じます。自分たちで何とかしなさいという自己責任論が蔓延しすぎて、レールから外れたら、あとは全部自分の責任だということが、若者たちを孤立に追い込んでいます」と語ります。

子供たちは、いわば「塀の上」を歩いていて、そこから落ちたならば、あとは自己責任でなんとか生き延びなさいという、社会から突き放される不安に怯えて生きていると言ってもいいのではないでしょうか。

大人でさえも「自己責任」にめげてしまう人は多い。まして子供であれば、その「自己責任」に不安を抱え、絶望的になるのはよくわかります。日本はいつのころからこのような「冷たい国」になったのか。暗然となるのは、私だけではないでしょう。

#子供 #自殺 #学校 #不登校 #不安 #居場所 #ブリュッケ  
#フリースペースたまりば #自己責任

いいなと思ったら応援しよう!