2年ぶりの黒檜山
貴重な梅雨の晴れ間に、赤城の黒檜山に行ってきました。
私にとっての赤城は地元という事もありとても身近な存在でして、若い頃は夜中に車で無茶な遊びをしたりしていたものですが、家庭を持ってからは明るい時間帯に穏やかに訪れるようになりました。
最近では早朝から一人でハイキングをするのがお気に入りです。
週末の天気が良い日はだいたい黒檜山を登っていたのですが、脱サラしてからは行く機会が減ってしまい、去年は予定や天気のタイミングが合わず一度も行けませんでした。こんな事は初めてです。
今回は約2年ぶりに黒檜山から駒ヶ岳を経て鳥居峠までのんびり歩いてみました。
新たな気付きや変化を見付けつつ、公式では公開されていないルートも紹介したいと思います。

早起きして朝5:20に出発。
赤城の玄関口にある巨大な大鳥居です。おなじみですね。
でも、よーく見てください。真ん中のプレートが外されています。
老朽化で落下の可能性があったそうで、安全のため外したのだそうです。
ちょっと寂しいですが、賢明な判断と思います。
管理している方々に感謝です。

山道を登りきると、鳥居峠に到着です。
昔、ケーブルカーの駅舎だった所です。
最近まで地元の方が廃墟感を売りにして飲食店を経営されていましたが、ほぼ日さんがオシャレなカフェに改装して今年からオープンしました。
良くも悪くも、廃墟感は皆無になりました。

運が良ければ大雲海の超絶景が見られる場所ですが、残念ながらまだ一度もお目にかかった事がありません。
何十回も来ているのに・・・

大沼の駐車場にクルマを止めて出発です。
まだ7時前ですが、けっこう埋まっていました。
早めに来て正解ですね。

赤城神社へと続く赤い啄木鳥橋がリニューアルされていました。
2年前は老朽化で撤去されていてなんとも寂しかったのですが、やっぱりココには赤い橋が無いとシックリしませんね。

黒檜山登山口まで、まぁまぁ歩きます。
週末なので登山者が多い印象です。

登山口に到着。スタートです!
この写真の周りには数人の登山者がいるのに、誰も「我先に!」って行かないんですよ。
「お先にどうぞ・・・」って雰囲気。
そう、この黒檜山はスタートから一番キツイ急登が始まるので、みなさんゆっくり歩きたいのです、多分。
ええ、私もその一人ですので、よーくわかります。
私のペースだと山頂までだいたい80分くらいですが、速い人は40分くらいで登ってしまうそうな。そんな人の邪魔はしたくないですからね。
まぁ、歩き始めればなんとでもなるので、我先にと!

登山開始から15分ほどで、まず最初のシャッターポイントへ。
昨夜の深酒がバッチリ効いてかーなーりーキツいです。
カラダがアップする前に息が上がってギブアップ寸前ですよ。

猫岩の展望ポイントちょっと手前の景色が微妙なこの場所で一休み。
そう、微妙なので誰も止まりません。なので誰の邪魔をする事無く安心して独り占めできるのです。
少しゆっくり休んで、呼吸を整えて出発します。

猫岩からの景色を歩きながら1枚撮って、そのまま進みます。
ちなみに、なぜ猫岩なのかというと、下から見た時に猫の形に見えるんだとか・・・
過去に何度か大沼から見てみましたが、一体なにをどう見れば猫チャンになるのやら・・・って感じでしたよ。
昔の人は想像力豊かだったのですね。

猫岩を過ぎるとそれまでのキツい岩場からガラっと雰囲気が変わって穏やかな登山道が現れます。
黒檜山はバリエーション豊かな登山が楽しめるので、歩いていて飽きませんし、実はハイキングの練習にも最適なんです。
私がここまで歩けるようになったのは、黒檜山のおかげと言っても過言ではないです。

キツい急登は最初だけ。あとは穏やかに進めます。

赤い軽石っぽい土が出てきたら、もうひと踏ん張りです。
分岐のT字路を左に行けば山頂です。

山頂に到着。
登山口から90分、キツいけど楽しめました。
この適度なキツさと達成感?も黒檜山の魅力だと思います。
ここには展望は無いので、この先の絶景スポットまで進みます。

絶景スポットに到着。
ちょっと、いやだいぶ霞んでいて夏の山って感じです。
秋の終わりくらいなら、浅間山から私の大好きな至仏山までバッチリ楽しめます。

途中にある黒檜山大神に、今回も無事に来れた事を手を合わせて感謝の意と共に報告します。
いや、私はヒネクレた中卒なので神様とか宗教といった非科学的なビジネスモデルには興味が無いというかむしろ拒絶してバカにする側の人間なのですが、山は別・・・ですね。なんでだろう。

黒檜山から下ってきて、駒ヶ岳への登りが始まるオオタルミという地点が私のお気に入りの休憩場所。
2年前は長い板のベンチがあったのですが、無くなっていました。
このベンチでJETBOILモドキでお湯を沸かしてコーヒーを飲むのが黒檜山登山のルーチンでしたが、近年では高齢ハイカーが原因と思われる山火事が相次いで発生しているので、山で火気を使うのはやめました。
持参した折り畳みの椅子で少し休憩して、駒ヶ岳を目指します。

長い階段を登りきると駒ヶ岳に到着です。
空気が澄んでいれば富士山も見えるのですが、見える日はラッキーというくらいの確率ですかね。
ええ、見えませんでした。

その反対側からは大沼を見渡す事が出来ます・・・
あれ?こんなに展望良かったっけ?
樹木の間から見える程度だったと記憶していますので、少し伐採したのかもしれませんね。

下山を進めるとベンチが現れてビジターセンターへの案内板が現れます。
この案内の通り右に進むと、鉄製の階段を歩いて大沼駐車場へ行く事ができるのですが・・・
単調でつまらないんですよね。駐車場まだかなーって思ってしまうくらい退屈な下山なんです。
何よりも鉄製の階段が濡れていると物凄く滑るんです。
過去に、道を譲って貰ったので急いで駆け下りたら豪快に滑って転んでそのまま下まで落ちるという大失態をやらかしましてね。
めっっちゃ痛かったです。リュックが無かったらアタマ打ってもっとバカになっていたと思います。
それ以来、階段を使うのはやめて、真っすぐ進む鳥居峠へ抜ける非公式のルートを歩くようになりました。
今回もそのルートを歩きます。
公式コースに紹介されていないという事は、それなりの理由があると推測できますので推奨はしません。
でも、今まで何度も歩いてきた感想としては、急坂で滑りやすい箇所はありますが危険な箇所は無いと思います。
道迷いさえ気を付ければ公式コースより楽しい登山道ですので興味のある方は自己責任でどうぞ。

駒ヶ岳から、朝に立ち寄った鳥居峠までを尾根伝いに歩きます。
途中はヤマツツジ?が見られるので好きな人にはたまらないと思います。
過去にも撮影に没頭している人を多く見ています(狭い登山道を塞いでいるので撮影が終わるまで待つしかないんですよねぇ)

花見ヶ原からの合流地点。昔はこんな親切な標識はありませんでした。

どなたかが設置した手書きの案内板。有難いですね。
ちなみに私が初めてこのルートを歩いた時は標識らしきモノは無く、軽く迷子になりました。
あの時は目指していた篭山を巻いてしまい鳥居峠ではなく覚満淵の端に出てしまったものです。
多分、この迷いやすい事が正規ルートに認定されなかった原因ではないかと勝手に思っています。

案内板のおかげで難なく篭山登頂です。
わかりやすい登山道ではないかもしれませんが、リボンと踏み跡を良く見ながら進めば難なくたどり着けますので、ゲーム感覚でチャレンジするのも有りだと思いますよ。
仮に迷ったとしても、そこはもう鳥居峠駐車場のすぐ隣、人の気配を感じられる距離ですので心配無用でしょう。

篭山から5分ほどで鳥居峠に到着です。
朝と違って満車になっています。
ここにクルマを置いて歩いて行く手もあるかもしれませんが、営業の邪魔になるのでやめたほうが良いと思います。
駒ヶ岳登山口駐車場か、大沼駐車場を利用するの方がお互い無難です。

鳥居峠から下って、覚満淵を歩きながら大沼の駐車場へ戻ります。
ちょっと尾瀬っぽくていいですねぇ。

たしか2年前は木道が朽ち果てて通行止めになっていたので、その反対側を歩いたものですが、立派な木道にリニューアルされていました。

元々の木道は湖面から柱が立っていたので腐りやすかったようです。
新しい木道は水面ではなく地面に設置されましたので安全性はもちろん耐久性も期待できると思います。
このあとは大沼の駐車場に戻って帰路へ。

最近は下山後の温泉が気持ち良すぎて外せなくなりましたので、富士見の湯へ立ち寄りました。
入館料は何と520円!
お財布に優しい価格は有難いのですが、長く続けて欲しいので値上げしてもいいから無理しないでほしいです。
久々の赤城の黒檜山は、相変わらず私を優しく迎えてくれました。
登り始め10分で「帰ろうかな」って思ったのに、歩いているうちにどんどん元気になって最後まで楽しく歩けました。
思えば、黒檜山登山の時はいつもそんな感じだったっけ。
やっぱり赤城山は良いですね。
こんなに良い山が地元にあるなんて、なんて恵まれているんだろうと再認識できました。
今後も歩けるうちはホームコースとして通い続けたいと思います。
