恋はいつも、みどり色の風とともに。
先日、「風までがきらめくみどり色」を書いたとき
もしかしたらこの歌詞が、頭にあったのかも知れない。
さみだれは、みどり色
悲しくさせたよ ひとりの午後は
幼い頃のあの日、
デパートのお菓子売り場で流れていた曲。
色とりどりのお菓子が万華鏡のように陳列され、
電気仕掛けの飾り台は
照明をキラキラと反射させながら、
メリーゴーランドのように回っている。
子供心に、夢のような甘い世界に魅せられていた。
僕は親にお菓子を買ってもらいたかったけれど、
その日はなにか用事があったようで
急いでその場を離れるよう促される。
何度も後ろを振り返りながら、
僕の名を呼ぶ親のほうへ
嫌々ながら、小走りにかけていく。
そのときの、後ろ髪引かれる思いと
村下孝蔵の甘く切ないメロディが渾然一体になり
僕の脳裏にいまも強くこびり付いている。
リリースは、1983年2月。
僕が1976年生まれだから、
恐らく7歳になるか、ならないかの頃に
耳にしたと思う。
もう、小さい子ではないのだから、
お菓子を買ってもらうまで帰らないなんて、
わがまま言わないで
言うこと聞いてちょうだい。
そんな母の声が蘇ってくるようだ。
僕は、わがままを聞いてもらう気
満々だったのだ。
「知りません」そう言い残し、
すたすた歩き去ってしまう母親を追って、
「待ってよ!」その背中を追いかけた。
僕、もう子どもじゃないんだな、
そう実感させる、少し寂しい背中だった。

少年の頃から
異性を好きになるときは。
もう少しだけこの人のそばにいたい
離れたくない⋯ そんな気持ちとともに
あ、この人のことが好きなんだ、と自覚する
僕の心にいつもこの曲が流れてくる
7歳の頃
デパートのお菓子売り場から
離れがたかった、あの気持ちをトレースするように。
孝輔の記事に目を留めてくださって、ありがとうございました。
皆さまの「スキ」や「ちょっとした感想」に、でかい身体で小躍りして喜んでしまう単純な男です。
ぜひ、ひと言いただけると嬉しいです😊
