言い訳あり【音声】キスすらしない大人の恋愛小説『さよならの向こう側』ラジオ番組風インタビュー紹介 #156
⋯とまあ、より多くの人の目に触れてほしいので、つい、こういうセンセーショナルな表現をしてしまいます(シーンが出てこないだけで、キスぐらいはしてるだろう、彼らも)。
面白そうなところだけ切り取って、さもそれが全体であるかのように喧伝する。
僕自身がクリエイターというより広告宣伝の人の考えかたが色濃いので、あざとさが鼻につくって人も、いると思います。
それは事実なので仕方ないのだけど。
ただ、このまま宣伝していると「性描写がないほうが素晴らしい」と僕が思っているかのようで危険だなと思ったので
言い訳のように、この文章を載せておきますね。
この前、エッセイ「男女間の友情(削除済み)」を投稿した際にも
似たような懸念がありました。
この原稿をお蔵入りにしていた(中略)理由は、「身体を伴う恋より、心だけの恋のほうが純粋で尊い」という考えに対して僕自身、本当にそうだろうか、身体を伴ってこその恋ではないだろうか、と迷っている部分もあったのと、
身体を伴う恋(性愛)に身を捧げるかたが僕の記事を読んで、否定されたり傷つけられたように思われるのでは、という2点です。
とかく、意識高い系の人などは
「心だけの恋のほうが純粋で尊い」
などと言いがちです。
まるで「蕎麦はほんの少しだけ、ちょこんと蕎麦つゆにつけて食べるのが正しい」みたいに(やせ我満してるだけのくせにね…)。
有名な話しで、蕎麦通の男が重病にかかってしまい、
なにか言い残すことは無いかと男に尋ねたところ
「たった一度でいいから、そばに、つゆをたっぷりつけて食べたい⋯」
と答えた、というやつです。
落語で取り上げられていることからも、
このエピソードは「ジョーク」ですし
僕としても、我慢しないでたくさん気持ちいいことした方が心にも身体にもいいと思いますよ。
(責任が取れる範囲でね)
ただ、「子供がいる大人」の恋の世界を描くにあたって、
どうしても多くなる子供の描写と、大人の性描写を
両方盛り込んで成立させるのが僕には難しかった、というだけです。
自分がそれを宣伝する役割を担えば、人が変わったように
「キスすらしない!繊細!!
美しい大人の恋!!!
おらおらおら!!」
みたいな言葉を並べてしまいます。
それが僕があざといと言われるゆえんです。
知らず人を傷つけていることも少なくないと思います。
恋って、自由で、平等で、滑稽で、
振り返ると微笑ましくて、すこし悲しいものです。
「心だけの恋のほうが純粋で尊い」なんてこともありません。
そのことを、重ねてお伝えしておきたいと思いました。
(了)
【はじめましての方へ】
孝輔の記事に目を留めてくださって、ありがとうございます。
皆さまの「スキ」や「ちょっとした感想」に、でかい身体で小躍りして喜んでしまいます。
ぜひ、ひと言いただけると嬉しいです😊
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