違う入り口から、『本来の自分』という同じ場所へ
現在クラウドファンディングに挑戦中の「アトリア」代表・井尾佐和子さん(さわこさん)と、YouTubeで対談をしました。
決め事なく始まる対話。お互いの質問に答え合う中で、それぞれの活動の根っこに流れている共通点、重なりを再確認していく時間。
いま、アーカイブを聞き直して、思いました。
分かりにくいかも
私、もしくはさわこさんを知らないと、たぶん分かりにくい。二人が何をしている人で、どんな活動をしているのか、「ワタシクリエイト」のようなコミュニティワードの説明なく、やや抽象度が高い話が進んでいくからです。
そこで、話した本人目線で、対話を補うような記事にしようと思います。
対話の核:
『本来の自分』を生きる

「本来の自分」を生きるための、二つのアプローチ。左が組織・社会の側から、右が身体・暮らしの側から。入り口は違いますが、真ん中で「個人の願いから始まる循環」という同じ中心に向かっている。
二人の紹介

アトリアとは。
井尾佐和子は、何を試みているのか。
アトリアは、「一人ひとりが主役になる会社」を8年かけて実践してきた組織。トップが支配する会社でも、なんとなくのコミュニティでもない。個人が自分の願いを生きながら、ちゃんと経済も回すコミュニティのような会社という、新しいかたちの実験。さわこさんがやりたいのは、「まず自分から」を出発点に、そういう生き方をする人の輪を広げていくこと。

フローフローとは。
山本コヲジは、何を試みているのか。
フローフローは、「流す」ことをテーマにしたセルフケアブランド。私はこれを「作品」だと思って作っています。「ブランド」×「アート」×「哲学」を、ひとつに融合させる試み。私がやりたいのは、「流す」という意識を増やしながら、余計なものを手放し、「本来の自分」に還っていく。それを、暮らしの中で、みんなと一緒に流していくこと。

「今、一緒にやってる感じがする」
話はじめて数分。さわこさんが、ふとこぼした一言です。これが、この対話すべてに通奏低音のように流れていたものでした。
ものやサービスを売るために集まったのではなく、それぞれに思いが先にあって活動が生まれている。だから、社会の中で構造的な違和感を感じたとき、「それでいいのかな」と自分に問い、選び、動く。その動き方は、効率的でもないし、ときに「伝わりづらい」「分かりづらい」と言われることもある。それでも、やり続けている。
生きているエリアも、扱っているものも違う。私は一人ひとりの個人に向き合ってきたし(フローフロー)、さわこさんは組織やビジネスの文脈も引き受けながら、そこに個人が立っていく世界を描いている(アトリア)。
やり方も、見せ方も違う。それでも「今、一緒にやってる感じがする」。出会いからすこし時間が経つことで、再確認して感じられること。これが、対話のいちばんの中身だったと思います。
対話は、合図
同じ時代に、感じた違和感をそのままにせず、小さくでも大きくでも、できることをして、伝えて、分かち合おうとしている人。そういう存在は、きっと、たくさんいる。
やり方も見せ方も違う。けれど、願いや祈りを込めたもの。サービスや商品、プロジェクトや活動が、それぞれの合図になり、依り代(よりしろ)になり、狼煙(のろし)になって、どこかで共鳴し、つながっていく。

あなたは、わたし
対話ライブを配信すること、記録に残すこと。それはたぶん、ささやかな合図なんだと思います。仲間や同志、同じ時代を生きる魂の友と出会うための。たまたま、この文章を読んでいるあなたが、その一人かもしれない。
そうやって出会えたなら。「あなたの活動は、わたしの活動」「あなたは、わたし」そんなふうに、境目がほどけていく感じ。「今、一緒にやってる感じがする」って、そういうことだったんだと思います。

「コメント」
ミクロとマクロ、具象と抽象、内在と外在、そんな行き来をする公開おしゃべり。そのキャッチボールをまとめようかと思いましたが、あまりに長くなったのでざっくりカット。
アーカイブを見ながら、差し込まれる「コメント」がなんだか絶妙だったので、ここに並べておきます。気になるものがあったら動画をのぞいてみてくださいね。

FlowFlowについて教えてください|見える流れと見えない流れを扱うこと|FlowFlowに辿り着くまでのストーリー|今!一緒にやってる気がします!|佐和子氏がコヲジさんと共通点と感じていること|一致!|”今"なんですね|生みだすことの痛み|経済圏との関わり方|FlowFlow 商品化のお話|しみじみ|その辺も似ていませんかw|難しい方からやり出す方々|都市部にいながらチャレンジするスタンス|繋がっちゃった|肌と内側の関係|腸と内側の関係|ちくわ~~|リンリン大事|ロゴの後ろにも流れが・・|佐和子氏もいつも言ってますね、皆お風呂入りますよねって|リチュアルタイム|水って面白いよ by コヲジ|やっぱり自分から|美容師さんの手|個のピュアリティから始まる世界|そぎ落とすことを忘れがちですね|一つだけ選ぶとしたら|1番のファンを手放さない生き方ですね|どこにもなかったから実験を始めたお二人ですね|決めるきっかけにできるのも”自分”ですね|”早めにきた”これも共通ワードな気がします|一人ひとりが主役になる組織・コミュニティは実現可能か|アトリアの強み|数字にやってきたことが見える|タイムラグを前提にタイムリーに☆|いつ出会うか分からない人にお手紙を♡|ずっとあるってことだけ聞いてます|”今”を分かち合うクラウドファンディング|未来の仲間と出会っていく取り組みですね|
▶︎ 対談アーカイブ(YouTube):
文字起こしをNotebookにまとめてもらいました(約20分の音声解説)。作業や移動のおともに、どうぞ。
▶︎ 解説音声(約20分):
クラファンは「出会い」の場
じつは私自身、かつてクラウドファンディングを通じて、さわこさんの「アトリア」や「ワタシクリエイト」の存在を知った一人でした。
数年前、友人の熱い推しコメント付きのSNS投稿から、さわこさんのクラファンページにたどり着きました。ちょうど自分のクラファンを終えたタイミングで、じっくり読み込んだのを覚えています。スピリチュアルな文脈と、地に足のついたビジネスの文脈が、絶妙なバランスで着地していたプロジェクトページ。
クラファンで出会い、今回こうして対話をするに至りました。
プラットフォームから雑誌へ
あのときアトリアが挑戦していたのは、「ワタシクリエイトROOM」というコミュニティ・プラットフォームの立ち上げクラファン。そして今回は、「Atlya Magazine」という雑誌の共創プロジェクト。リアルな場、そしてプラットフォームづくり、そして一冊を編むことへ。挑み続ける中で、かたちが移り変わっていくのも見えます。

雑誌って、いいですよね。
想いの込められた「ZINE」。
紙をめくるという行為には、どこか贅沢な身体性があります。AIの進化と浸透が進んでいくこれからだから、想いや願い、それぞれの哲学でつながっていく。そういう関係性や身体性が、人が人をより深く知り、味わうことにつながっていく気がします。
その雑誌づくりが、また新しい出会いのはじまりになるのかもしれません。そして素敵なカフェ「tsugugoto cafe」も併設したアトリア参宮橋のリアルな場もおすすめです。
▶︎ アトリアのクラウドファンディングはこちら
▶︎ 私のクラファン体験記noteもよかったら

追記:
Life is what happens to you while you're making other plans.
対話の中で、つい口走ったフレーズ。人生とは、ほかの計画を立てているあいだに起きてしまう、別の出来事のこと。ジョン・レノンが歌い、星野道夫さんも書き遺した言葉。
予想外にふいに起こること。それを受け取る余白。私がいつも大事にしてることです。対話を終えてしばらくして気づいたのですが、対話の日、8月8日は星野道夫さんの命日でした。確かに思い出していた瞬間があり、不思議な気持ちになっています。
