代表作が歌モノばかりなゲーム畑のミュージシャン。

ササキトモコさん(セラニポージ·東京ハイジ)は元々セガでゲームミュージックを作っていた方で、手掛けたゲーム内に登場する架空のアーティストであるセラニポージとしても活動。
近年では映像やイラストを手掛ける妹さんと東京ハイジとして子供やご家庭向けの活動が主になっています。
なんか気がついたらセラニポージが海外でバズってて、オフィシャルにリミックス音源がリリースされたりYou Tubeチャンネルが出来たり驚きました。
手掛けてきた作品とその傾向もあるとは思うのですが、ゲームミュージックを手掛けるアーティストとして見ると、代表作がことごとくヴォーカル曲なんですよね。
ヴォーカル曲を手掛けることや、ヴォーカル曲が注目される機会が多い方ではありますが珍しくもあります。

セガサターンでリリースされた「NiGHTs」のメインテーマ「Dreams’Dreams」
世界的に認知度が高く人気のある間違いなく代表作。
ゲームのためにゲームミュージック作ってるミュージシャンの作ったテーマソング(歌)として不朽の名作だと思います。

時が流れてWiiで続編がリリースされたときの'本当の'エンディングテーマ。
「Dreams’Dreams -sweet snow-」
歌ってるのが「Dreams’Dreams」で女の子パートを歌っていたジャスミン・アレンであることまで含めて感動的。
様々な「時の流れ」を感じてほしいとトモコさん自身がジャスミンに再び歌ってほしいとオファーしたそう。

ドリームキャストでリリースされたルーマニア#203というゲーム内で、テレビ放送されている番組に登場するポンチャックというキャラクターの声優を担当し、ポンチャックとして歌ってます。
復刻盤サウンドトラックにはゲーム内テレビ番組として断片的にしか見ることの出来なかったポンチャックの番組が完全収録されており、異様な作り込みとファンサービスを感じました。

セラニポージは「ゲームの主人公が好きなゲーム内に登場する架空のアーティスト」だったんですけど、各シナリオごとのエンディングテーマを歌ってて、歌詞はシナリオとリンクしてるんですね。
ゲームを知らなくても(プレイしていなくても)楽しめる良質なポップミュージックですが、ゲームをプレイしていると歌詞の意味やシナリオとの相乗効果で泣けてくる曲が大半で、ソングライティング能力やゲームと重ね合わせる巧みさを感じさせられます。
(そもそもの話、トモコさんはシナリオも全てではないにせよ担当してるので、シナリオ担当が作詞作曲してると考えれば相乗効果が凄くて当然ともいえる)

初代と2代目のヴォーカリストが不在でソロプロジェクトになったセラニポージがリリースしたアルバムの、既発曲のササキトモコさんによるセルフカヴァー。
フルアルバムは4枚リリースしているのですが、ゲームありきで活動していた時期の2枚はサウンドトラックでもあります。
その後のゲームから飛び出し、ゲームとは無関係に活動した2枚。
ことごとくテイストが違うのですが、面白いです。
特に自分自身で歌うことにしてフルアルバムを作ることにし、歌ってもらうために作って既に世に出てる過去曲をセルフカヴァーしたこの曲は歌声の空気感が大きく変わったことで、感じるものが変わりました。
原曲はこちら。


セラニポージが誕生した「ルーマニア#203」とその続編「ニュールーマニアポロリ青春」がどんなゲームなのかの紹介。
プレイヤーは神様的存在になり、主人公であるネジタイヘイの人生にほんの少しだけ介入します。
それはテーブルを動かしたり、テレビの電源をつけたり。
ホントにそれくらいの些細なこと。
ただそれをきっかけに物語が動き始める。
ドラマやアニメにほんの少しだけ介入し、その後を見守るような。
そんなゲームですね。
プレイヤーが出来ることって平たくいうならほぼほぼフラグ管理のみなんですけど、引き込むんですよ。
このゲーム。
全シナリオ、見てみてほしい。
なかなかプレイするのは今からだと難しいし、出来が素晴らしいから。


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