可笑しき御菓子器 二〇二五
風薫る、甘く薫る京都の初夏。今年も『山滴る、甘党市 2025』には素敵な和菓子が集いました。今宵堂も、ひとくちふたくちの肴は菓子にも通ずるものあり・・・と肴を菓子におきかえて、たのしき御菓子器たちを拵えてみました。
●「山滴る、甘党市 2025」
2025年 6月15日(日)
11:00~16:00
会場/立誠ガーデンヒューリック京都
京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
入場料/500円(小学生以下は無料)

諸説ある三色団子の色の意に、
春の桜と冬の雪と夏の緑で秋がないのは
飽きないようにという説もあるようで。
花街の「をどり」の小皿を
「をやつ」にもどうぞ。

緑風が吹くステージ。
そこはお菓子の晴れ舞台。
水無月を盛って涼やかに。


どら焼きのせたドラネコかと思えば・・・
食後の背徳感へと向き合うために。

辛くても塩っぱくても、
盛ったものをあまねく甘く、
おいしくよろしく角ゴシック。


蚤の市で見つけたイギリスの木版から
象った花紋を施しました。


和菓子にも影響を与えた遣唐使時代の唐菓子。
大陸への思いを込めて、
器にも秦漢時代の瓦當の紋を象ってみました。





長皿へ北斎を落書いてみました。
お菓子を盛って可笑しな一幕を。




意地悪な文字を皿に連ねてみました。
でも、甘いものを口に運ぶ
後ろめたさこそ幸せの正体。

テーブルにちょこんと置いて
おやつの時間を忘れずに。
甘い出会いを招く
お菓子の神さま・田道間守命。
ほかのお菓子屋さんと一緒に器を並べさせていただいた甘党市。お菓子の作り手のみなさんやボランティアスタッフの学生さんたち、そして甘党のお客さまたちとのお話も楽しかった一日でした。




私たちもいくつかお菓子をゲットして、おやつに晩酌のお伴に・・・と、しばらく甘い時間を愉しみました。「甘い」ことを味わうとき、人は笑顔になるものですね。甘いものを拵えるという素敵なお仕事を羨ましく思いつつ、小さなお猪口屋もそういう生業でありたいなと思う初夏のひと時でした。



