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可笑しき御菓子器 2026

京都の初夏を甘く彩る「甘党市」。美味しく楽しいお菓子たちが集まる一日限りのマーケットイベント、当日はあいにくの雨模様でも会場はときめく甘模様でした。今宵堂も、肴を菓子におきかえて、晩酌ならぬおやつのひとときのための器たちをご用意いたしました。

●「山滴る、甘党市 2026」
2026年 6月7日(日)
11:00~16:00
会場/立誠ガーデンヒューリック京都
京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
入場料/500円(小学生以下は無料)

「角丸皿」

甘いものがあれば、
人はすこしやさしくなれる。
ちょいと角のとれた菓子皿です。
「甘蛙皿」

雨も恋しい、甘いも恋しい。
ちょっと可笑しな鳥獣漫画。
「甘皿」

甘いという字に酉(さけのとり)をつけると、
宴も「酣(たけなわ)」。
酔いも甘いも楽しいひと時を味わうもの。
「山滴ル皿」

瑞々しい緑が描く稜線を眺め、
夏が来る。
「スイーツ男子皿」

男子?団子?
甘い視線を感じながら・・・。
「団子皿」

花街をどりのお茶席でもらえる
つなぎ団子の小皿。
おやつ用に三色団子で作りました。
「水無月皿」

雨粒のようにしとしとと数字の6を降らせてみました。
たのしい甘宿りのひと時を。
「別腹皿」

万葉集にて、つばらつばら(しみじみと)と
詠んだのは大伴旅人。
そう、しみじみ思う、
甘いものって別腹と。
「甘党短冊」

酒場のみならず、
菓子屋の店先にも垂れる短冊。
甘い字面を黒文字置きに。
田道間守たじまもり

おやつの時間を忘れぬようテーブルにちょこんと。
常世の国から橘を持ち帰り菓祖となった話にちなんで、
黄色のチャームを添えました。

甘党って、いいですよね。
雨が降っても「今日はお菓子を買いに行こう」と足を運んでしまう。酒好きが一献を楽しみにするように、おやつのひと口を楽しみに今日を過ごしている。そんな甘党のみなさまのにこやかな笑顔が素敵な会場でした。

撮影:成田 舞

今宵堂は、晩酌のための盃や肴の器を作っております。パスタ皿やカレー皿、リムプレートみたいなスケールのものではなく、吞兵衛がだらしなく盃を重ねるためのちょいとした肴を盛る小さな器たちです。

そんな微妙なサイズが、おやつの時間にお菓子をぽんと盛るのにも案外合うのではと思いつつ、今年も楽しく甘党市の器を拵えてみました。午後に羊羹のせた器が夜には塩辛を受けとめたっていいかもしれないし、お団子のせた器でポテサラを食べてもいいような気がします。結局は甘党も左党も小さな器に小さな幸せを盛っているのでしょうね。

そして、今年もいくつかのお菓子をわくわくと連れて帰りました。昼のおやつにひとつ。夜は肴としてまたひとつ。季節を映したかたちや色、そんな誰かの手仕事を味わい、そして「甘い」という小さな幸せを味わう嬉しい初夏の日々です。ごちそうさまでした!

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