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学校では教えてくれない一生使える学び方―子どもも大人も伸びる「思考法」

割引あり

私たちは、学校でたくさんのことを学んできました。
国語、数学、理科、社会、英語。

教科書を読み、先生の話を聞き、ノートを取り、問題を解き、テストを受ける。
そして、間違えた問題を覚え直す。
学校では、こうした「勉強のやり方」を何度も繰り返してきました。

ところが、学校を卒業して社会人になると、少し事情が変わります。
仕事でわからないことが出てきても、教科書が用意されているわけではありません。
新しい仕事を任されても、先生が一から教えてくれるとは限りません。
資格を取りたいと思っても、勉強する時間を自分でつくらなければなりません。
人生の中で大きな選択をするときも、誰かが正解を教えてくれるわけではありません。

つまり、大人になると突然、
「自分で学び、自分で考え、自分で答えを出す」ことを求められるようになります。

そこで、あることに気づきます。
私たちは、たくさんの知識を教わってきたのに、
「どうやって学べばいいのか」については、意外と教わっていないのです。
 
ここで、一度考えてみたいことがあります。
「勉強する」と「学ぶ」は、本当に同じでしょうか。

私は、少し違うと思っています。
勉強には、教科書があります。
問題集があります。
試験があります。
正解があります。
だから、「これを覚えればいい」
「この問題が解ければいい」と考えることができます。

ところが、「学ぶ」となると、それだけではありません。
仕事で失敗した。
人間関係がうまくいかなかった。
新しいことを始めたけれど、思うようにいかなかった。
本を読んだけれど、内容を忘れてしまった。
そんな経験からも、人は学ぶことができます。
つまり、
学びは、机の前だけで起こるものではありません。
毎日の生活そのものが、学びの場所になるのです。
 
本をたくさん読む人がいます。
資格をたくさん持っている人もいます。
いろいろなことを知っている人もいます。
もちろん、それは素晴らしいことです。
しかし、知識が増えれば、それだけで人生が変わるのでしょうか。
必ずしもそうではありません。

知識を知識のまま終わらせるのではなく、
「自分の生活や仕事にどう使うか」まで考えて、初めて学びが力になります。

たとえば、
「失敗したら、次は気をつけよう」と思うだけでは、同じ失敗を繰り返すことがあります。
一方で、「なぜ失敗したのだろう?」
「どこで判断を間違えたのだろう?」
「次は何を変えればいいだろう?」と考えれば、失敗そのものが次の成長につながります。

同じ出来事を経験しても、
そこから何を学ぶかによって、その後の人生は変わっていく。
私はそう考えています。
 
このシリーズでは、ここまで子どもと大人、それぞれの「学び」について考えてきました。

「子どもを伸ばす親の共通点」では、子どもに答えを与え続けるのではなく、
「どう思う?」
「どうしたい?」
「次はどうすればいい?」
と問いかけることの大切さについて考えました。

また、「大人の学びは人生を変える」では、学び直すことで新しい知識や経験が増え、人生の選択肢そのものが広がっていくことについて考えました。

一見すると、子どもの学びと大人の学びは別のものに見えます。
しかし、実は共通しているものがあります。
それが、「自分で考えること」です。

子どもだから考える。
大人だから考える。
という話ではありません。

人は何歳になっても、
「なぜ?」
「どうして?」
「本当にそうなの?」
「自分ならどうする?」
と考えることで、学びを深くすることができます。
 
では、「考える」とはどういうことなのか
ここが、今回の記事で一番考えたいところです。

「もっと自分で考えなさい」
そう言われた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
しかし、「考えなさい」と言われても、どう考えればいいのかわからない。
これも、よくあることです。

考えるというのは、頭の中でただ悩むことではありません。
知っていることを並べることでもありません。
私は、考えるというのは、
「問いを持ち、自分なりの答えをつくり、確かめ、修正すること」だと思っています。

たとえば、何か問題が起きたとき、
「どうしよう」だけで終われば、悩んでいるだけです。
そこから、「何が起きたのか?」
「なぜ起きたのか?」
「自分にできることは何か?」
「他に方法はないか?」
「次に同じことが起きたらどうするか?」と問いを重ねていく。
すると、問題が「学び」に変わっていきます。
 
ここまで読んで、「それなら、難しい勉強法を身につけなければいけないのか」と思われるかもしれません。
でも、そうではありません。

一生使える学び方は、特別な人だけが使える方法ではありません。
子どもでもできます。
大人でもできます。
学校に通っていなくてもできます。
仕事をしていなくてもできます。
毎日の生活の中で、誰でも実践できます。

必要なのは、ほんの少しだけ、「考え方」を変えること。
そして、「知る」だけで終わらず、「考える」「試す」「振り返る」こと。
それだけです。
 
ここから先では、私自身がこれまでの学びや仕事、資格試験、そして現在の学び直しを通して感じてきたことも交えながら、
「一生使える学び方」を、できるだけ具体的に整理していきます。

たとえば、
*学ぶ前に何を考えればいいのか
*「わからない」をどう扱えばいいのか
*なぜ、すぐ答えを見るより先に考えたほうがいいのか
*知識を「使える知恵」に変えるにはどうすればいいのか
*失敗を成長につなげるにはどう考えればいいのか
*人に教えるとなぜ理解が深まるのか
*日常生活を学びの場に変えるにはどうすればいいのか
*AI時代に、自分の頭で考える力をどう育てればいいのか

こうしたことを、一つずつ掘り下げていきます。
そして最後には、子どもにも大人にも、そのまま使える「一生使える学びの型」として、一つの形にまとめます。
 「自分で学ぶ力」は、何度でも新しい知識を身につけるための土台になります。
だから私は、学び方こそ、一生使える財産だと思っています。
ここからは、その財産をどう身につけていくのか。
一緒に考えていきましょう。

 第1章 学びが続く人は「目的」から考える

「勉強しなさい」
子どもの頃、こう言われた経験はありませんか。

宿題をしなさい。
本を読みなさい。
もっと勉強しなさい。

大人になってからも、似たようなことがあります。
「この資格を取ったほうがいい」
「この本を読んだほうがいい」
「英語くらい勉強したほうがいい」
「これからはAIを勉強したほうがいい」

世の中には、「勉強したほうがいいこと」がたくさんあります。
でも、ここで一つ考えてみたいことがあります。
「何を勉強するか」の前に、「なぜ勉強するのか」を考えているでしょうか。
実は、この順番がとても大切なのです。
 
勉強を始めるとき、「何を勉強しよう?」と考える人は多いでしょう。
参考書を買う。
動画を見る。
講座に申し込む。
問題集を解く。
もちろん、これらは必要なことです。
しかし、それより先に考えてほしいことがあります。

「その勉強をして、どうなりたいのか?」ということです。

たとえば、英語を勉強するとします。
「英語を話せるようになりたい」
これだけでも、まだ少し曖昧です。

「海外旅行で困らないようにしたい」
「外国人のお客様と話せるようになりたい」
「海外の情報を直接読めるようになりたい」
「仕事で英語を使えるようになりたい」

目的が違えば、必要な勉強も変わってきます。
海外旅行で使いたい人と、仕事で専門的な英語を使いたい人では、同じ英語でも学ぶ内容が違います。
つまり、目的が決まれば、学び方も決まってくる。のです。
 
これは、子どもにも当てはまります。
「算数を勉強しなさい」と言われても、
子どもからすれば、「どうして?」と思うかもしれません。
もちろん、学校の勉強には、将来のために必要な基礎があります。
しかし、ただ「やりなさい」と言われるだけでは、勉強は苦痛になりやすい。

そこで、「この勉強は、何につながっているのだろう?」と考えてみる。
たとえば、
買い物をするときには計算を使います。
料理をするときには、分量や割合を考えます。
旅行をするときには、時間や距離を考えます。
何かを比較するときにも、数字を使います。
そう考えると、学校で学ぶことが、少し違って見えてきます。

勉強は、テストのためだけに存在しているわけではありません。
「自分の世界を広げるための道具」でもあるのです。

大人の場合は、もっとわかりやすいかもしれません。

仕事をしながら資格試験の勉強をするとします。
仕事が終わってから勉強するのは、決して楽ではありません。
疲れている。
眠い。
テレビも見たい。
スマートフォンも触りたい。
そんな中で、「勉強しなければ」だけで続けるのは、かなり大変です。

ところが、
「この資格を取って、仕事の幅を広げたい」
「この資格を取って、新しい仕事に挑戦したい」
「この知識を身につけて、自信を持ちたい」
という目的が明確になると、同じ勉強でも意味が変わってきます。

勉強そのものが楽になるわけではありません。
しかし、「なぜ、今これをやっているのか」がわかっていると、多少つらくても続けやすくなります。
目的は、学びを続けるための「方向」です。
 
私自身、これまで資格試験などを含めて、さまざまな勉強をしてきました。
その中で感じたのは、「合格すること」だけを考えていると、勉強が苦しくなるということでした。

もちろん、試験であれば合格することは大切です。
でも、「合格したら、自分は何ができるようになるのか」まで考えると、勉強の意味が変わります。
知識を身につける。
問題が解けるようになる。
合格する。
そして、その先にあるものを考える。

この「その先」が見えているかどうかで、学びに向かう気持ちは大きく変わります。

これは資格試験だけではありません。
読書でも同じです。
「この本を読む」だけではなく、
「この本から何を学びたいのか」と考えてから読む。
そうすると、読む場所も変わります。
気になるところに線を引く。
疑問に思ったことを調べる。
自分の経験と比べてみる。
読み終わったあとに、「この本から何を得るか」を考える。

同じ一冊の本でも、学びの深さは大きく変わります。
 
ここで大切なことがあります。
最初に決めた目的を、絶対に変えてはいけないわけではありません。
むしろ、学んでいくうちに目的が変わることは自然なことです。
最初は、「資格を取りたい」と思って勉強を始めた。
ところが、勉強しているうちに、
「この分野をもっと深く知りたい」と思うようになる。
さらに学んでいくと、
「この知識を仕事に使いたい」と思うようになる。
そして、
「いつか人に教えられるようになりたい」と思うかもしれません。

これは、目的がぶれたのではありません。
学んだからこそ、次の目的が見えてきた。ということです。

だから、目的は最初から完璧でなくてもいい。
まずは、「自分は何のために学ぶのか?」と考えてみる。
そして、学びながら修正していけばいいのです。
 
子どもに勉強をさせるときも、同じです。
「勉強しなさい」だけではなく、
「何ができるようになりたい?」と聞いてみる。
「どうして、それをやってみたいの?」と聞いてみる。
「できるようになったら、何が変わると思う?」と聞いてみる。
こうした問いかけをすると、子どもは自分で考えるようになります。

親が目的を決めてあげるのではなく、子ども自身に目的を考えさせる。
ここが重要です。

もちろん、小さな子どもなら、自分で明確な目的を決めるのは難しいでしょう。
その場合は、
「これができるようになったら楽しそうだね」
「これができたら、こんなこともできるね」
と、一緒に考えてあげればいい。
大切なのは、
「勉強させること」ではなく、「学ぶ意味を一緒に考えること」なのです。
 
そして、この問いは大人にこそ必要なのかもしれません。
大人になると、
「周りがやっているから」
「みんな資格を取っているから」
「今の時代、AIを勉強したほうがいいから」という理由で学び始めることがあります。
もちろん、それがきっかけでも構いません。

でも、一度立ち止まって考えてみてください。
「私は、何のためにこれを学ぶのだろう?」
その答えが、
「仕事で使いたい」でもいい。
「新しいことに挑戦したい」でもいい。
「人生をもっと楽しみたい」でもいい。
「知らない世界を知りたい」でもいい。
「自分に自信をつけたい」でもいい。

人によって答えは違います。
正解もありません。
大切なのは、自分自身の目的を持って学ぶこと。
それだけです。
 
第2章 「わからない」を怖がらない人が伸びる

「わからない」
そう言うことに、少し抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか。

学校では、問題に正解すると褒められます。
テストでは、正解の数が多いほど高い点数になります。
反対に、間違えると、
「勉強が足りない」
「もっと覚えなければ」と思ってしまいます。

そのため私たちは、いつの間にか、「わからない=悪いこと」と考えるようになってしまいます。

でも、本当にそうでしょうか。
私は、むしろ反対だと思っています。
「わからない」と気づいた瞬間こそ、学びが始まる。
これが、学びを続けるうえでとても大切な考え方です。
 
少し考えてみてください。
すでに知っていることを、わざわざ勉強する必要はありません。
できることを、何度も練習する必要もありません。

新しく学ぶ必要が生まれるのは、
「知らない」「できない」「わからない」という部分があるからです。
つまり、「わからない」という状態は、学びの失敗ではありません。
むしろ、「ここに学ぶべき場所がありますよ」と教えてくれているサインなのです。

たとえば、本を読んでいて意味のわからない言葉が出てきたとします。
「よくわからないから飛ばそう」とすることもできます。
でも、「この言葉はどういう意味だろう?」と立ち止まって調べれば、一つ新しい知識が増えます。
さらに、「なぜ、この文章ではこの言葉を使っているのだろう?」と考えれば、単なる言葉の意味以上のことがわかってきます。
最初の「わからない」が、学びの入口になったわけです。

「わからない」と言うことは大切ですが、
「わからないから、考えない」ではありません。
むしろ、「わからない」

「なぜだろう?」

「自分なりに考えてみよう」

「調べてみよう」

「なるほど、そういうことか」という流れが大切です。
つまり、「わからない」は、思考を止める言葉ではなく、思考を始める言葉
なのです。
 
では、「わからない」を学びにつなげるためには、どうすればいいのでしょうか。

難しいことをする必要はありません。
まずは、「なぜ?」を一つ増やす。
これだけでも十分です。

ニュースを見たとき、
「なぜ、こうなったのだろう?」
仕事でミスをしたとき、
「なぜ、このミスが起きたのだろう?」
本を読んだとき、
「なぜ、この人はこう考えたのだろう?」
誰かの意見を聞いたとき、
「なぜ、この人はそう思うのだろう?」と考えてみる。
「なぜ?」を一つ持つだけで、同じ出来事の見え方が変わります。
 
もう一つ、ぜひ試してほしいことがあります。
それは、答えを見る前に、自分で予想することです。

たとえば、何か問題を解くとき、
「たぶん、こういう答えではないか」と考えてみる。
本を読む前に、
「この本では、こんなことが書かれているのではないか」と予想する。
ニュースを見たとき、
「なぜ、この出来事が起きたのだろう」と自分なりに考える。
そのあとで答えを確認します。
予想が当たってもいい。
外れてもいい。
大切なのは、自分の頭を一度使ってから答えを見ることです。
外れたときには、
「なぜ違ったのだろう?」と考えることができます。
当たったときには、
「自分の考え方のどこが正しかったのだろう?」と振り返ることができます。
どちらの場合も、学びになります。 

第3章 「覚える前に考える」だけで学びは変わる

私たちは、勉強というと「覚えること」を思いがちです。

英単語を覚える。
漢字を覚える。
歴史の年号を覚える。
公式を覚える。
資格試験の知識を覚える。

もちろん、覚えることは学びの中で必要です。
何も知らなければ、考えることもできません。

しかし、ここで一つ考えてみたいことがあります。
「覚えること」と「理解すること」は、本当に同じでしょうか。

私は、違うと思っています。
そして、この違いを知るだけで、勉強の仕方は大きく変わります。
 
一生懸命勉強したのに、数日後には忘れてしまった。
そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

テスト前に必死で覚えた。
テストでは答えられた。
ところが、しばらくすると、「これ、どういう意味だったっけ?」となってしまう。

これは、記憶力が悪いからとは限りません。
覚えることだけを目的にしてしまうと、知識が「その場限りの情報」になりやすいからです。

たとえば、「この公式を覚えなさい」と言われて、そのまま覚えたとします。
問題の形が同じなら解けるかもしれません。
でも、少し問題の出し方が変わると、急にわからなくなる。
なぜでしょうか。

「なぜ、この公式になるのか」を理解していないからです。
 
そこで、覚える前に一度、「なぜ?」と考えてみます。
「なぜ、この公式になるのだろう?」
「なぜ、この答えになるのだろう?」
「なぜ、この方法を使うのだろう?」
「なぜ、この人はこう考えたのだろう?」
すると、ただの情報だったものが、少しずつ意味を持ち始めます。

たとえば、歴史の出来事を覚えるときも、
「○年に○○が起きた」だけを覚えるのではなく、
「なぜ、この出来事が起きたのだろう?」
「その前には何があったのだろう?」
「この出来事によって、何が変わったのだろう?」と考えてみる。
すると、バラバラだった知識がつながっていきます。
知識と知識がつながると、記憶にも残りやすくなります。

「覚える前に考える」ことの大きなメリットは、
間違いから学べることです。

自分で考えた答えが間違っていた。
最初は、「間違えた」と思うかもしれません。
でも、「なぜ間違えたのだろう?」と考えれば、そこから学びが生まれます。

たとえば、
「ここまでは合っていた」
「この部分で考え方を間違えた」
「この知識が足りなかった」と、自分の弱点が見えてきます。
これは、ただ正解を覚えた場合には得にくい学びです。
だから、間違えることは、学びの邪魔ではありません。
自分の考えと正解の違いを知るための、大切な材料なのです。
 
では、どうなれば、「理解した」と言えるのでしょうか。
私は、「自分の言葉で説明できるか」が一つの目安になると思っています。

たとえば、誰かに、「それって、どういうこと?」と聞かれたとします。
そのとき、教科書に書いてある文章をそのまま思い出すのではなく、自分なりの言葉で説明できる。具体例を出せる。「つまり、こういうことです」と言える。
そこまでできれば、かなり理解できていると言えます。

逆に、「なんとなくわかった」と思っていても、説明しようとすると言葉が出てこない。これは、まだ理解が十分ではないのかもしれません。
 
そこで、ぜひ試してほしい方法があります。
それは、「誰かに教えるつもりで学ぶ」ことです。

実際に誰かに教えなくても構いません。
本を読んだあと、「この内容を、小学生にもわかるように説明するとしたら?」と考えてみる。
資格の勉強をしたあと、
「この内容を、友人に説明するとしたら?」と考える。
仕事で新しいことを覚えたら、
「同僚に説明するなら、どう伝える?」と考える。
すると、「ここはよくわかっていない」という部分が見えてきます。
つまり、説明しようとすると、自分の理解不足が見えてくるのです。
 
これは、大人の勉強に非常に重要です。
忙しい大人は、「効率よく勉強したい」と考えます。
できるだけ短時間で覚えたい。
できるだけ多くのページを進めたい。
できるだけ早く答えを知りたい。
その気持ちはよくわかります。

しかし、効率を求めるあまり、
「考える時間」まで省いてしまうと、学びが浅くなることがあります。

「これはどういう意味だろう?」
「なぜこうなるのだろう?」
「自分の仕事ならどう使えるだろう?」と考える。

勉強では、「どれだけ多くやったか」だけではなく、「どれだけ深く考えたか」も大切なのです。
 
AIから答えをもらって終わるのではなく、
AIの答えを材料にして、自分の考えを深める。
AI時代のこれからの学びでは、この姿勢がますます大切になっていくでしょう。
 
ここで誤解してほしくないことがあります。
私は、「暗記なんて必要ない」と言っているわけではありません。
覚えなければならないことは、当然あります。
言葉を覚える。
基本的な公式を覚える。
仕事に必要な知識を覚える。
資格試験に必要な知識を覚える。
こうしたことは必要です。

ただ、「覚えるだけ」で終わらせない。
これが大切なのです。

「なぜ?」
「どういう意味?」
「どこで使う?」
「具体的には?」
「自分ならどうする?」と考える。
そのうえで覚える。

すると、知識が単なる「記憶」ではなく、「考えるための材料」になっていきます。

ここまでが、今回の無料パートです。
ここまで読んでいただいた方には、学びに対する基本的な考え方をお伝えしました。
第1章では、「何のために学ぶのか」という目的。
第2章では、「わからない」を学びの入口にすること。
第3章では、「覚える前に考える」こと。
この三つは、学びの土台です。
でも、ここで終わってしまうと、
「なるほど、考えることが大切なのはわかった」で終わってしまうかもしれません。
本当に大切なのは、その先です。

では、
具体的に、何を考えればいいのか?
どんな質問を自分に投げかければ、学びは深くなるのか?
知識を、どうすれば「使える知恵」に変えられるのか?
失敗を、どうすれば次の成長につなげられるのか?
そして、
子どもにも大人にも共通して使える「一生使える学びの型」とは何なのか?

ここからは、単なる「勉強のコツ」ではありません。
私がこれまでの学びや仕事、資格試験、そして現在の学び直しの中で感じてきたことを整理しながら、
「学ぶ→考える→使う→振り返る」という、一生使える思考の仕組み
を具体的に紹介していきます。

ここから先を読んでいただければ、「今日は何を勉強しよう?」ではなく、
「今日は、何を考えよう?」という視点で学べるようになるはずです。
 
ここからが、「一生使える学び方」の本編です。

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