医学部受験の浪人中の6月の過ごし方
浪人生活が始まって2か月ほど経つ6月。
この時期は、意外と危険な時期だと思っている。
4月は「今年こそ受かるぞ」という気持ちで頑張れるし、5月もまだ勢いがある。しかし6月になると、浪人生活にも慣れてきて、緊張感が少しずつ薄れてくる。
模試もまだ少なく、周囲との差も見えにくい。
だからこそ、この6月の過ごし方が、医学部合格を左右すると言っても過言ではない。
今回は、医学部受験の浪人時代を振り返りながら、6月に意識してほしいことを書いてみたい。
6月は「伸びている実感」がなくて当たり前
まず知っておいてほしいのは、この時期は成績が伸びている実感がなくても全く問題ないということだ。
浪人を始めると、
「毎日10時間以上勉強しているのに成績が上がらない」
「去年と同じ問題を間違える」
「本当に受かるのだろうか」
と不安になる。
しかし、多くの場合は単純に勉強量が結果として表れていないだけである。
特に医学部受験では、基礎の完成にかなり時間がかかる。
英語なら単語・熟語・英文解釈。
数学なら典型問題の解法暗記。
理科なら基本事項の理解と計算練習。
これらは始めてから数週間で成果が出るものではない。
筋トレと同じで、ある日突然できるようになる。
だから6月は「成績を上げる時期」ではなく、「成績が上がる土台を作る時期」だと思ってほしい。
基礎の総点検をする
6月に最も大切なのは基礎の確認である。
医学部受験では難問ばかりに目が行きがちだが、実際の入試では標準問題をどれだけ落とさないかが重要になる。
例えば数学なら、
・青チャートや重要問題集の例題
・1対1対応の典型問題
・予備校テキストの基本問題
を見て、「解法を思い出せるか」ではなく、「何も見ずに再現できるか」を確認したい。
理科も同じである。物理なら公式を理解して使えるか。化学なら理論分野の計算が安定しているか。生物なら基本用語を説明できるか。
基礎が曖昧な状態で応用問題に進むと、秋以降に必ず苦しくなる。
6月は基礎固めの最後のチャンスだと思ってほしい。
英単語や物理化学などの暗記は今覚えても忘れるので必ず復習できるようにしたほうがいい。
私は暗記アプリを使って忘却曲線に沿って自動で復習できるようにしていた。
ただ、私が学生の頃、欲しい機能が詰まったアプリがなかったため、以下のアプリを自作した。このアプリのいいところはankiやremindoと違って買い切り版が600円と安いところだ。
暗記アプリにカード入れるの面倒じゃないですか、このアプリ写真で入れれるの便利です、ipad持ってる人はさらに書き込めるのですごい便利。
あと暗記アプリに入れるの面倒ですけど、ほぼ忘れないので暗記カード作るのに投資した時間は回収できる。
勉強時間より勉強の質を意識する
浪人すると勉強時間の話が好きになる。
今日は12時間勉強した。昨日は13時間だった。
しかし、実際に合否を決めるのは勉強時間ではない。
何を理解し、何を覚えたかである。
10時間机に向かっていても、集中しているのが5時間なら意味はない。
一方で、8時間でも集中して勉強できれば十分成果は出る。
僕自身、浪人時代に伸びた時期を振り返ると、勉強時間が長かった時期ではなく、復習を徹底していた時期だった。
問題集を何周も回し、「なぜ間違えたのか」「次はどう考えるのか」を整理していた。
浪人生活では新しい参考書を増やすより、今使っている教材を完璧にする方が重要である。
模試の結果で一喜一憂しない
6月頃から模試を受ける人も多いと思う。そこで気を付けてほしいのが、判定に振り回されないことだ。
浪人初期の模試は正直あまり当てにならない。現役時代の知識が抜けていたり、まだ学習範囲が終わっていなかったりするからだ。
医学部志望だと、どうしても判定が気になる。A判定なら安心し、E判定なら落ち込む。
しかし重要なのは判定ではなく内容である。
・どの分野を落としたのか
・なぜ間違えたのか
・今後何を補強するべきか
これを分析できる人ほど伸びる。
模試は合否判定を見るためではなく、自分の弱点を見つけるために受けるものだと思ってほしい。
生活リズムを固定する
6月のうちに生活リズムを整えることも重要である。
浪人生活は自由な時間が多い。
だからこそ油断すると簡単に崩れる。
夜更かし。
昼起き。
スマホ。
YouTube。
SNS。
これらは想像以上に勉強効率を下げる。
医学部受験は長期戦である。短距離走ではなくマラソンだ。
だから毎日同じ時間に起き、同じ時間に勉強を始める習慣を作っておきたい。理想は本番当日と同じ時間帯に頭が働く状態を作ることである。朝型の生活は想像以上に大きな武器になる。
周囲と比較しすぎない
浪人すると周囲の成績が気になる。予備校で成績上位者を見る。SNSで勉強時間を見る。友人の模試結果を聞く。
しかし、他人と比較しても意味はない。
医学部受験は最終的に自分が合格点を超えるかどうかで決まる。
去年の自分より成長しているか。先月の自分より理解できているか。
比較するべきなのは過去の自分である。
実際、浪人時代に大きく伸びる人は、他人より自分の課題に集中している人が多い。
余計な情報を減らし、自分の勉強に集中する方が結果につながる。
最後に
6月は派手な成果が出にくい。
だから不安になる。
焦る。
周囲が進んでいるように見える。
しかし、医学部に合格する人の多くは、この時期に地味な基礎固めを徹底している。
夏になる前に基礎を固める。
生活リズムを整える。
復習を徹底する。
模試を分析する。
この積み重ねが、夏以降の大きな成長につながる。
もし今、成績が伸びなくて不安になっているなら安心してほしい。
6月は結果を求める時期ではない。
合格するための土台を作る時期である。
焦らず、毎日やるべきことを積み重ねていけばいい。
来年の春、医学部の合格通知を受け取る自分を想像しながら、まずは今日の勉強を頑張ってほしい。
