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放置ブログは「資産」ではなく「侵入口」になる。僕が古いWordPressを全部片付けた理由

どうも、久我レイジです。

僕は長いこと、ブログは「資産」だと思っていました。

ネットで何かをやっていると、昔作ったサイトやドメインって、なかなか捨てられないんですよね。

今は更新していないし、アクセスもほとんど見ていない。それでも、「いつかまた使うかもしれない」と思って残してしまう。

僕のところにも、そんな放置しているWordPressがいくつかありました。

ところが最近、KR LABを作りながらWordPressのセキュリティについてかなり細かく見るようになって、少し考え方が変わりました。

認証や権限、REST API、2FA、テーマやCoreの挙動、セキュリティ監査。

新しく作っているKR LABでは、かなり神経質なくらい確認しています。

その一方で、昔作ったWordPressはほとんど見ていない。

ここで急に違和感が出てきたんです。

新しいサイトはこれだけ必死に守っているのに、古いサイトは置きっぱなし。これ、逆じゃないか、と。


壊れることより、「勝手口」になる方が怖かった

最初は僕も、使っていないブログなら、それほど大きな問題ではないと思っていました。

仮に何かあったとしても、そのサイトをもう使っていないなら被害は小さい。そんな感覚です。

でも、WordPressのセキュリティを調べていくうちに、怖いのはそこではないと思うようになりました。

問題は、その古いWordPressそのものが壊れることだけではありません。

サーバーの構成や権限の状態によっては、侵害されたサイトを足がかりにして、同じ環境にある別の領域へ影響が広がる可能性があります。

もちろん、一つのWordPressが攻撃されたら、同じサーバーにあるサイトが全部やられる、という単純な話ではありません。環境によって違います。

でも僕にとって重要だったのは、

「使っていないサイトだから、本命サイトとは関係ない」とは言い切れない

ということでした。

怖いのは、古いブログが壊れることではなく、そこが「勝手口」になることだった。

そう考えた瞬間、昔のブログを見る目がかなり変わりました。

今まで僕は、更新していないサイトを「何もしていないもの」として扱っていたんですよね。

でもWordPressは、僕が記事を書かなくなったからといって消えるわけではありません。

WordPress本体だけでなく、テーマやプラグイン、ユーザーアカウント、データベースもそのまま残っています。

サーバー上では、ずっと存在し続けています。

つまり僕が放置していただけで、システムまで停止していたわけではない。むしろ見ていないからこそ、何か起きても気づきにくい。

そう考えると「いつか使うかもしれないから残しておく」という判断が、急に割に合わなく見えてきました。

ブログを消したら、守るものまで減った

そこで今回、使う予定のない古いWordPressを整理しました。

実際にサーバー側でWordPressを初期化し、そのサイトが使っていたMySQLデータベースが残っているかまで確認しながら、一つずつ片付けていきました。

こういう作業をしていると、改めて思います。

使っていないサイトでも、消すまではちゃんと「管理対象」なんですよね。

やってみると、セキュリティ以外のところでも思った以上にスッキリしました。

公開しているWordPressそのものが減れば、それだけ確認する対象も減ります。

ドメインを維持する必要がなければ、毎年の更新費もなくなります。

一つなら大きな金額ではなくても、複数のドメインを何年も持てば、それなりの金額になります。

そして僕には、金額以上に大きかったものがありました。

管理するものが減ったことです。

アップデートやバックアップを気にして、脆弱性の警告を確認し、ログイン情報も管理する。

サイトを一つ持つというのは、画面上にブログが一つ増えるだけではありません。

見えない管理項目も一緒に増えていくんですよね。

僕は今、KR LABをこれから長く育てる場所として作っています。

だったら、使うかどうか分からない昔のサイトへ意識を分散させるより、これから使うものへ集中した方がいい。

これは節約というより、僕の中ではかなり経営判断に近い感覚でした。

今までの僕は、サイトやドメインが増えることを「持っている資産が増えること」と考えていたところがあります。

でも今回、少し違うと思いました。

価値を生み、管理できて、これからも使うものなら資産です。

ただ、存在しているだけのものまで資産とは限らない。

維持するためにお金と時間がかかり、守る入口まで増えていくなら、「持っているだけで価値がある」とは僕には思えなくなりました。

AI時代は「作れるもの」より「残すもの」が問題になる気がする 

もう一つ、今回かなり考えたのが生成AIです。

生成AIがあることで、今までより圧倒的にいろいろなものを作りやすくなりました。

僕自身も、コードを書けないところからAIと一緒にWordPressテーマを作るところまで来ています。

サイトも、ツールも、仕組みも、以前より作るハードルは確実に下がっていると感じます。それ自体はすごく面白い。

でも、作れるものが増えるほど、その後どうするのかも考えなければいけない気がしています。

作ること自体は簡単になっても、そのサイトを一年後も使っているのか、その仕組みを自分で管理し続けられるのか。そこまで考えないと、結局また「残しただけのもの」が増えていく。

今回、昔のWordPressを片付けながら考えたのは、むしろこっちでした。

もちろん、攻撃する側もAIを使える時代になっていくと思います。

だからといって「これからAIが全部のWordPressを攻撃する」みたいな話をしたいわけではありません。そんなことは分からない。

ただ僕は、生成AIによって作れるものが増えていくほど、「作ったあとまで持ち続けられるのか」という判断は重くなると思っています。

生成AIのおかげで、これから僕が作れるものはたぶんもっと増えます。

だからこそ、「作れるから作る」だけでは危ない。

長く使うものなのか、自分で管理できるのか、それでも守り続ける価値があるのか。

KR LABへ機能を追加するときも、最近はそこまで考えるようになりました。

セキュリティは、足し算だけではなかった

KR LABを作り始めてから、僕はセキュリティというものをずっと「追加するもの」として考えていた気がします。

認証や2FAを強化して、監査やバックアップを増やし、確認する項目も増やしていく。実際、それらは必要だと思っています。

でも今回やったことは、その逆でした。

サイトやドメインを整理して、これから使わないものを手放した。

デジタルのものは場所を取りません。

昔のブログも、古いアカウントも、使っていないサービスも、画面を閉じてしまえば見えなくなる。だから残せてしまうんですよね。

でも、見えなくなっても管理する責任まで消えるわけではない。

ここは今回、僕自身かなり考え方が変わったところです。

昔の僕なら、サイトが増えることを喜んでいたと思います。

今は逆に、これから使うものだけを残して、そこへ時間と手間をかけたい。

KR LABを強く守ろうとして、僕が学んだことの一つは、「守り方」ではありませんでした。

守るものを減らすことでした。


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